【ヘヴィギア3.1拡張コンテンツ】まとめページ

ヘヴィギア新コンテンツ始動

Dream pod9社のユーザーフォーラムで、「ヘヴィギア拡張コンテンツ」とよばれる枠組みが新しく始まったぞ。
今後拡張コンテンツでは追加シナリオや特殊編成、小改造で使える派生機種などが紹介されるみたいだ。
拡張コンテンツは今後も徐々に追加されてゆくのでこのページにまとめてみようと思う。

詳しい設定はリンク先の記事をブラウザなどで翻訳して読んでみてほしい。
→リンク:DP9コミュニティブログへ(英文)


拡張コンテンツ利用時の注意事項

 「ヘヴィギア拡張コンテンツ」で追加されるモデルや特殊編成等を使用してゲームがしたい場合は、あらかじめ対戦相手の許可を得る必要があります。これらは基本ルールには載っていない追加データなので事前に対戦相手に周知する必要があるだろう。

追加された派生機を使用する場合の注意点。
 ・ルール上は指定された「〇〇系」モデル/または「特定のバリエーション機」として扱われる。

◆マークで示される、特殊編成を利用する場合以下の点に注意してほしい。
  ・特殊編成ではセカンダリーユニットを利用できない。
  ・指定された派閥やサブリストでしか利用できない。
  ・特定の機種をCGLにしたり、入れるモデルやアップグレード内容に制限がある場合が多い。しかし、要求される編成要件が満たされているならば、このフォースが利用できる編成ルールやサブリストのアップグレードリストを利用できる。

★マークで示される、特殊機体を利用する場合以下の点に注意してほしい。
  ・これらのモデルはフォースのモデルリストに存在しない機体であったり、派生元の標準機から大きく異なるルールを持っている。

▼マークで示される、特殊サブリストを利用する場合以下の点に注意してほしい。
  ・名誉連隊の場合:ヘヴィギア世界の有名な軍事組織(連隊や中隊など)は特定のサブリストへの追加ルールとして扱われる。名誉連隊で指定されたサブリストのルールに名誉連隊専用のサブリストルールが書き加え(または置き換え)られる。

  ・追加サブリストの場合:ヘヴィギア世界の歴史は動いている。TRPGルールの登場で情勢の変化に合わせて新しい軍事組織が生まれる場合がある。追加サブリストで指定された派閥に、この新しいサブリストが追加されたものとして扱う。

 


ページ内リンク

(日付)はコミュニティブログに追加された日時で、ヘヴィギアファン!の更新日ではありません。
無印=派生機 ◆=特殊編成 ★=特殊機体

001(2022-11-03) ジャガランディ(ノース:「ジャガー系」派生機)

002(2022-11-10) ニュコール フォース リコン スクワッド(◆ニュコール:特殊編成)

003(2022-11-15) パラ イエガー ロングボウ(サウス:「ロングボウイェガー系」派生機)

004(2022-12-01) アガメムノン(★ピースリバー:新規追加モデル)

005(2022-12-08) ノース ドラグーン UC スクワッド(◆ノース:特殊編成)

006(2022-12-15) ロングボウブリッツイェガー(サウス:「ロングボウイェガー系」派生機)

007(2022-12-22) ブラックナイト(★エデン:「アニムス系」のスペシャルキャラクター)

008(2022-12-29) ハンターコマンドー派生機追加(ノース:「ハンターコマンドー系」派生機)

009(2023-01-15) CEF ライト ホバータンク スクワッド(◆CEF/ニュコールのPAK:特殊編成)

010(2023-01-12) G-16 ギャリソン フレーム(CEF/ニュコール:「F6-16系」派生機)

011(2023-01-20) ノーザンガード士官 エドワード・スコット少佐専用機(★ノース/NG:「ジャガー系」のスペシャルキャラクター)

012(2023-01-27)カプリス”ゴモラの影”(★カプリス/LRC、ブラックタロン/BTIT:「ダークマンバ系」のスペシャルキャラクター)

013(2023-02-04)ロックマンバ(★サウス:新規追加モデル)

014(2023-02-11)ピースリバー アンチローバー ブロケード スクワッド(◆ピースリバー:特殊編成)

015(2023-02-18)ブラックタロン士官 ミランダ・ペティットと専用機ユリウス(★ブラックタロン:「ダークコブラ系」のスペシャルキャラクター)

016(2023-02-27)スピアヘットタイガー(ノース「タイガー系」派生機)

017(2023-03-04)オートマトンインファントリー(★ユートピア:新規追加モデル)

018(2023-03-11)サウス シティ ミリティア カドレ(◆サウス:特殊編成)

019(2023_03-15)F-32マル/F-55ジクル(★カプリス:新規追加モデル)

020(2023-03-17)アーマードハンター派生機(ノース「アーマンドハンター系」派生機)

021(2023-03-24)ベアハンター派生機(ノース「ベアハンター系」派生機)

022(2023-03-30)ゴールドマンバ(★サウス:新規追加モデル)

023(2023-04-02)スパルタンⅡ(★ピースリバー:新規追加モデル)

024(2023-04-06)F-27サルゥ/F-112ラブゥ(★カプリス:新規追加モデル)

025(2023-04-11)CEF ミディアム ホバータンク スクワッドロン(◆CEF/ニュコールのPAK:特殊編成)

026(2023-04-15)メタルキャット派生機追加(★ノース:「チーター系」派生機)

027(2023-04-22)バシリスク派生機ナッシュバシリスク(サウス:「バシリスク系」派生機)

028(2023-04-29)ニュコール モンタニャール スクワッド(◆ニュコール:特殊編成)

029(2023-05-09)ユートピア SIN クラスター(◆ユートピア:特殊編成)

030(2023-05-12)名誉連隊:ブルーエンジェルズ(▼ノースNLC:名誉連隊サブリスト)

031(2023-05-09)追加サブリスト:サウス地球支配地域(EAZ)(▼サウス:追加サブリスト)

032(2023-05-30)カプリス フォース リコン スクワッド(◆カプリス:特殊編成)

033(2023-06-02)ノース/サウス/ニュコール パラトルーパー スクワッド(◆ノース/サウス/ニュコール:特殊編成)

034(2023-06-09)シルバースケイル派生機(サウス:「シルバースケイル系」派生機)

035(2023-06-16)F-55/F-305 フレーム(★CEF:新規追加モデル)

036(2023-06-23)名誉連隊:狼旅団、鷹旅団(▼ニュコールPAK:名誉連隊サブリスト)

037(2023-06-30)ミルミドン(★ピースリバー:新規追加モデル)

038(2023-07-07)F-55/F-305 フレーム(★CEF:新規追加モデル)

039(2023-07-14)ライオン派生機(ノース:「ライオン系」派生機)

040(2023-07-21)ハマス派生機 ハマスグァグ(カプリス:「ハマス系」派生機)

041(2023-07-28)ペルセウス(★ピースリバー:新規追加モデル)


001(2022-11-03)ジャガランディ(ノース:「ジャガー系」派生機)

ジャガランディはノスコ社によって試作開発されたジャガー系機種だ。ストライクチーターなどの一撃離脱用のライトトルーパーギアとしての運用を目指して試行錯誤された機体で、軽量化による移動力強化と並行して一撃離脱のに必要な打撃力などで武装を見直された。しかし性能面での頭打ち感が否めずいくつかの試作機の運用ににとどまっている。一部の現場では本機の打撃力よりも堅牢さを評価して運用し続けているようだ。

 

ルール

・ジャガランディは編成データ上は「ジャガー系」として扱われます。

モデルデータ

改造指南

・メタルキットの場合はDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・LRPの代わりにMRPを使用する。プラスチックモデルの場合はファイヤージャガー用についている6発筒のMRPを使用するといいだろう。
・LBZやLSMG(旧名称はPG:パックガン)はプラスチックのチーターから取得できるだろう。
・もしあなたや友人がピースリバーのスターターモデルを所持している場合、スカミッシャーからMRFを入手できるかもしれない。

雑感

装甲を下げる代わりに移動力が上昇したジャガー。RCロールで使用できるようになっており編成に幅が広がるだろう。GU3+でMRPが使用できるため攻撃力も十分なマルチロール機といえそうだ。
また指揮官使用のコマンドもあるため、SP+1特性を併せ持つことでハイコマンダーが使用する全軍指揮官モデルとしても役立ちそうだ。


002(2022-11-10)ニュコール フォース リコン スクワッド(◆ニュコール:特殊編成)

ニュコール強行偵察部隊は高速ギアを駆使して戦場のほぼ全域で驚異的な速さで火力を発揮する特殊編成部隊だ。この特殊編成ではニュコールの戦闘教義が重視する「速度」と「先制攻撃」を重視している。ニュコール強行偵察部隊は、敵陣を強行突破し陣形を崩し、後方部隊の攪乱を目的とした特殊な戦闘部隊だ。
この部隊は急速な突破力と随伴機との連携を考慮し、隊長機としてキュラシェが配備され、敵システムの電子戦用にジャーボア、先制打撃や一撃離脱用にシャスールmk2で構成されている。

◆特殊編成制限

・「キュラシエ系(任意の派生機) +CVアップグレード 」を1機、CGLにする
・2~3機の範囲で「ジャーボア系(任意の派生機)」を入れる。(「ジャーボアパラトルーパー系」は利用できない
・1~3機の範囲で「シャスールMk2系(任意の派生機)」を入れる。

コンバットグループ専用ルール

・このコンバットグループは任意のニュコールフォースのサブリストで使用できます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「RC」になります。しかし、このグループは作目的の「 (RC)【ディティールドスキャン/機密情報を探れ】」を選択できません。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→ハイスピード ロードラッグ/スピード狂: 「ギア」モデルに「Vet」特性がある(※「Vet」特性は後付けでもよい。)場合、それぞれ「+1TV」で「Agile」特性を購入できます。「Lumbering」特性を持つモデルはこのルールを利用できません。

雑感

編成や作戦目的の選択に大きく制限が入る代わりに攻撃力を得たRC部隊。Skモデルを配備できることもあり攻撃力は高め。NSDFなどいくつかのサブリストにはギア部隊を 「特殊配置:リコン/偵察配置」で使用できるルールがあるが、この部隊を利用することでニュコール全ての編成で攻撃部隊を「前置き」できるようになるだろう。編成に余裕のない低ポイント戦で 作戦目的「(RC)【ブレイクスルー/敵陣を突破せよ】」を目指す場合には相性が良い編成かもしれない。


003(2022-11-15)パライェガー ロングボウ(サウス:「ロングボウイェガー系」派生機)

安価で優れた狙撃ギアであったロングボウイェガーはその用途に応じていくつかの派生機を生み出した。堅牢なイェガーボディは空挺用への改修も容易であったため、ロングボウイェガーの運用に戦場展開力と多様性をもたらした。
この空挺型との融合機は本来の狙撃機能を維持しつつもいくつかの改修が行われた。センサー解像度の向上は悪天候でも状況把握を容易にし、標準装備の迫撃砲は高精度な誘導式のものと交換された。そして近接自衛用の予備武装としてパックガンが標準装備された。
これらの変更は任務への柔軟性を満たす代わりにコストの増加を招く結果となり、より役割を単純化された代替え機の登場によって近年では戦場で見かける数が減っている。

ルール

・パライェガーロングボウは編成データ上は「ロングボウイェガー系」として扱われます。

モデルデータ

改造指南

・これらの改造パーツはDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・このモデルはメタルキットの「パライェガー」を素体として組むことができる。「単体販売のパライェガー」にはMRF,迫撃砲、パックガンの追加パーツがあるためそのままでも組めるだろう。「パライエガー二個入りキット」の場合は別途パーツオーダーでライフルとモーターのセットを注文する必要があるので注意が必要だ。

雑感

このモデル、ロングボウ用の頭はつけなくていいのだろうか?拘りある人はロングボウ改造パーツから改造するのも面白いかもしれない。これはあくまでも拘りなので、付随するのが歩兵用の迫撃砲だしパックガンもないので注意してほしい。

狙撃モデルとしてみた場合「 特殊配置:エアドロップ/空挺配置」が利用できるのは通常配置できないようなビルの上や配置ゾーンが拡大されるので使いやすいだろう。ライフルの射程を活かすには少し奥の高い場所に配置すると良く、GP編成ができるので狙撃仕様のMPコブラとの相性もよさそうだ。尚、センサーが強化されているようなフレバーがあるが特にデータには反映されていないようだ。

 


004(2022-12-01)アガメムノン(★ピースリバー:新規追加モデル)

南北の緊張が高まり極間戦争の噂が現実的になる頃、ノウスとサウスの本格的な衝突が発生した場合、ピースリバー本社や生産施設のあるのバッドランド周辺への影響は計り知れないものと試算されていた。このためパクストンアームズ社は新型ギアの開発研究のエリート計画を本格的に開始した。本機はギア設計者の天才「L・デレク・エヴァンス」によって試作機が作られた。初期型は重装甲化が祟りいくつかの代替案も検討されたが、新複合素材は生産コスト面で見送られ、妥協の結果従来装甲が採用された。武装にはサンダープラップⅡ式野砲をクリップ装填式に改造したギア携行砲が考案され、補助武装にロケットパックと軽迫撃砲が選択された。
ピースリバー市がCEF工作員のテロによって破壊された時、本機は試作機であった「PA-AX01 アガメムノン」だが、現在も開発は続けられ近い将来に向けてエースパイロット達にのために量産準備を進めている。
(このモデルは改修が加えられ、後にブラックタロンの「ヴァルチャー」として量産されることとなった。)

Manufacturer: Paxton
Unit Type: Fire Support Gear
Height: 5.1 m / 16.9 ft
Weight: 9,850 kg / 21,715 lbs


ルール

・「アガメムノン系」はピースリバーモデルリストの追加モデルです。「ピースリバーフォース(サブリストを含む)」か、「ピースリバーのコンバットグループ」として使用される場合にのみ使用できます。

モデルデータ

改造指南

・これらの改造パーツはDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・このモデルはブラックタロンのメタルキットの「ヴァルチャー」を素体とし、パーツオーダーで購入する「クルセイダーⅣ」のV型エンジンとヴァルチャーについている者より一回り小さい「LFM」のセットを購入する必要がある。また、MFCはボディ脇に装備されボディの一部として造形されている。
・本機は地上運用しかできないため、脚裏の補助ジェットノズルは四角くカットしたプラ板で埋められている。

雑感

このモデルは丁度エリートギアの「アルゴス」と一般的な火力支援ギア「クルセイダーⅣ」の中間のような存在で、3.1版で使いやすくなったLFGをGU3+で利用できるのは脅威だ。しかし、一方で1アクションモデルでコストが高いため数を入れるのが難しく、移動力も標準的なので使いどころが難しいモデルと言えるだろう。


005(2022-12-08)ノース ドラグーン UC スクワッド(◆ノース:特殊編成)

通常ノースでは偵察機を重装ギアで護衛する重偵察部隊としてドラグーンスクワッド/竜騎兵分隊を編成して運用しているが、このドラグーンUC(アーバンコンバット)スクワッド/竜騎兵都市戦闘分隊は遭遇戦の多い都市戦闘のために編成されたものだ。この分隊は近接戦闘で効果を発揮する派生機を中心に編成されている。

◆特殊編成制限

・「グリズリー系のラビィドグリズリー+サンダーアップグレード 」を1機、CGLにする
・1~2機の範囲で「レイザーバック系(任意の派生機)」を入れる。
・2~4機の範囲で「チーター系のストライクチーター」を入れる。

コンバットグループ専用ルール

・このコンバットグループは任意のノース(CNCS)フォースのサブリストで使用できます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「SK」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→アーマード マイト/重武装隊: このコンバットグループのモデルは ベテランではなくても「フィールドアーマー/増加装甲」のベテラン アップグレードを購入できます。

雑感

単純な強さよりもヘヴィギアの旧版にあった特殊編成の再現を重視した「らしさ」を重視した趣味の編成といえるかもしれない。
この編成の「売り」はフィールドアーマーを装備できる点のほかに、RCでしか運用できないストライクチーターとの混成できる点にあるが、このモデルは一撃離脱戦法で使用されるモデルとして使用するには主力武器の連射式ライトバズーカーの攻撃力が頼りなく、また、電子戦機として使うにはECCM特性が無いため同系機と比べると使いどころが難しい器用貧乏なモデルと言える。


006(2022-12-15)ロングボウ ブリッツ イェガー(サウス:「ロングボウイェガー系」派生機)

安価で優れた狙撃ギアであったロングボウイェガーから生まれた空挺仕様のロングボウイエガーを突撃仕様のギアとして改装したものだ。敵指揮能力の破壊を目的としており、主兵装を大口径オートキャノンに換装し、対人グレネードはブリッツイエガー使用されているミサイルシステムに置き換えられている。同様に対人用迫撃砲もより強力な軽迫撃砲へと置き換えられている。
肩部へのミサイル搭載の影響で空挺用のパラシュートシステムがより後部へと移動された結果、本機は「前向きで」空挺降下を行う。このため一部のパイロット達から「顔面着陸」と揶揄されているようだ。
高価な本機は投入に見合う重要目標がある大規模戦場で投入される傾向にあるため、何域共和国軍(SRA)やMILICIAなどの軍事組織で独占的に使用されている。しかし、少数ではあるがヒューマニスト防衛軍でも運用されていることが知られている。
戦場で本機を見かける場合、イェガーやイグアナなどの「護衛」を引き連れていることが多い。これらは純粋な護衛というよりも、ロングボウから放たれる「必殺の一撃」を補助するための露払いとして利用される。

ルール

・ロングボウブリッツイェガーは編成データ上は「ロングボウイェガー系」として扱われます。

モデルデータ

改造指南

・これらの改造パーツはDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・このモデルはメタルキットの「ロングボウイェガー」を素体として組むことができる。「ヘビーオートキャノン」「特徴的なLATM(LA:2)」「ライトフィールドモーター」をパーツオーダーや他モデルのあまり武装から調達する必要があるだろう。これらの武器はサウスのイェガーとスピッティングコブラのプラスチックキットからも調達できるだろう。

雑感

役割的にはパラ派生っぽいけどロングボウの個性ともいえる狙撃を手放し、空挺能力があるけどロングボウ素体でいい謎の機体。耐久力はイェガー据え置きで攻撃力に全部りにしたモデルで10点以下で使えることを考えれば悪い選択肢ではないはず?どちらかというと雰囲気重視の趣味寄りの機体であり、使いやすさはブラックマンバガンナーの方が上。しかし、プレイヤー無難なチョイスに飽きた時、面白兵器にあふれるサウスモデルリストはそれに答えてくれるのだ!(沼)


007(2022-12-22)ブラックナイト(★エデン:「アニムス系」のスペシャルキャラクター)

近年戦場で目撃報告がある黒騎士の情報はあまりない。黒騎士の操縦士は金色の目を持つ白髪の中年男性でアルトゥール・カラナーであると言われている。彼はセイアス帝国の高位の貴族と言われているが、セイアス側の公式発表において彼の個人情報は第二次タンホイザー事件によって失われたとされている。
 彼はエデンで行われた多くの決闘で名誉を勝ち取っているがその対戦相手は悉く命を落とすため呪われた騎士であると言われ、畏怖や恐怖の対象として見られている。また、高い戦闘力を持つ優秀な指揮官であるがCEF将校からの命令に対し「多様な解釈」を行う扱いにくい存在としても知られている。
黒騎士はゴーレムのロングソードを使用する接近戦を好む。この長剣は漆黒の刃身と長く伸びたクロスガードが特徴で、彼の戦闘スタイルに欠かせないものとなっている。片手持ちと両手持ちを使い分けることもあり、戦いの中で臨機応変に使い分けている。剣の握りを反転させたり、クロスガードで敵を引っかけるなど、テラノヴァのギアパイロットにとっては異端とも言える技をよく使う。極めて危険な存在であり、テラノヴァの戦場においてすでに1人のデュエリストを殺害し、1人を負傷させたと噂されている。

ルール

・ブラックナイトは編成データ上は「アニムス系」として扱われます。

モデルデータ

★スペシャルキャラクター編成制限

・このモデルはエデンフォースでのみ利用できます。

モデル専用ルール

・エグザンプリー ソードマン/優秀な剣士:このモデルの格闘攻撃に対して防御モデルはPIスキルの防御判定をリロールできない。
・チャンピオン オブ セイアス/セイアス帝国の英雄:このモデルはデュエリスト専用機である。
・ユニーク/希少機:このモデルはフォースで1機のみ使用できる。
・マックスド/改造限界:このモデルは追加のアップグレードを選択できない。

改造指南

・このモデルはエデン用のバイブロソードとオートキャノンを装備したアニムスを組み立て、ペイントで表現する。
・工作に自信があるならばパテやティッシュペーパーや3Dモデリングでギア用のマントに挑戦してみても良いかもしれない。コピー用紙やティッシュに瞬間接着剤をしみこませることでいい感じの布として表現できるぞ。作業時は換気に気を付けよう。

雑感

ヘヴィギア初のスペシャルキャラクターがまさかの登場。個人名があり特殊ルールがあるタイプのモデルは今㎡でいなかったので面白い。原型モデルからかけ離れた特性を持ち、ちょっとしたストライダー並みのコストをするので編成には注意が必要だろう。
装甲8、PI3+、Agile持ちというのもデュエリストならでは。
ゲーム中に格闘を回避させない特殊ルール「エグザンプリー ソードマン/優秀な剣士」がいい感じにキマれば「試合に負けても勝負で勝った」(心の)実績が解除されるぞ!


008(2022-12-29)ハンターコマンドーバリエーション(ノース:「ハンター系、ハンターコマンドー」派生機)

ハンターコマンドーEWは、ハンターコマンドー開発後に深部潜入落下傘部隊の電子戦補助機として開発さた。本機の開発はノーザーンガード第1空挺師団の技術者が、電子戦ギアのワイルドフェレットから電子戦ポッドのパーツを流用した現地改修機から始まったとされている。コマンドー部隊が電子戦ポッドを使用することで、標的部隊の指揮系統を妨害や、敵の電子戦攻撃下においても安定した通信を確保できるようになる。コマンドーEW型はTN1832年には1度、敵防衛セクター全体を麻痺させた実績がある。
この電子戦ポッドを搭載するためには、標準装備のRP-209ロケットポッドと対人グレネードランチャーを取り外す必要があるものの、その他の武装は維持され、電子戦だけではない汎用的な運用が可能だ。長年の蓄積によりハンターは設計がアップデートされ使用続けられているが本機も例外ではなく、この電子戦用パッケージも日々アップグレードされている。TN1928にはウィーゼル用として開発されたテリンガー5615 DAポッドに変更された。(ウィーゼル開発の遅延による転用)。また、一部のパイロットはチャターボックスイグアナから鹵獲したサウス製の電子戦ポッドを好んで使用している者もいる。
戦時中に安価なアサルトハンターやより高品質のストライクジャガーが登場したため、標準的なハンターコマンドーは戦場から徐々に姿を消しつつある。現存する数百機の標準型のハンターコマンドーは徐々にEW型へと改造されている。これらは空輸可能な希少な電子戦ユニットの一つであるため、多くの需要が見込まれており、多くの空挺部隊やコマンドー部隊で歓迎されている。ノースコ社は、ジャガーにこの機能を果たす電子戦ポッドを装備することを提案しているが、軍令部の首脳陣は現状のコマンドーEW型の性能に非常に満足しており、由緒あるコマンドーが比較的安価なEWの改造で転用できるのに、まったく新しいマシンに投資する理由はないと考えているようだ。戦史研究家達からは、古典的モデルに新たな効果的運用方法与えたことが高く評価されている。

ルール

・ハンターコマンドーは編成データ上は「ハンター系」として扱われます。拡張コンテンツを利用する場合、ハンターコマンドーには以下の派生モデルが追加されます。

モデルデータ

補足(※)

・ハンターコマンドーEWはヘッドハンターアップグレードを利用できません。

改造指南

・ストーム型は簡単な持ち替えで終了する。ある程度ノースでプレイしているプレイヤーならばおそらく多く余っている武器のLACとLFMを装備させるだけだ。
・EW型は2つの方法がある。1つは簡単な方法で、ピースリバーのスカーミッシャーやサウスのチャッターボックスイグアナが使用するディッシュセンサー(皿型センサー)パーツを入手してロケットパックの代わりに装備させる方法だ。イグアナには箱型の小さなセンサーパーツもあるのでそれも使用する。(ECCMか?)
もう一つの改造は設定に基づいたものだが、難しい方法だ。それはワイルドフェレットが使用するセンサーを調達し一体成型されているセンサーパーツを皿と小箱に切り分け、皿をロケットパックの代わりに装備し、小箱をLAPGLパーツを取り除い
もう片方の胴体に装備させる方法で、細かい加工が必要になる難し方法だ。
どちらにせよ左胴にいい感じの皿型センサーを乗せればハンターコマンドーEWとして認識できるようになるだろう。

雑感

 通常電子戦機は耐久力が問題になるが、装甲6でフィールドアーマーを装備した本機は優秀な電子戦機として使用できるだろう。サウスやピースリバーと違ってEWスキルは4+だがECCMがあるため性能的にはそこまで困らないはずだ。空挺配置も可能なため機動力を初期配置で補えるのも魅力的だ。

一方で、ハンターコマンドーストーム型も悪くない選択肢だ。パラモーターハンターと併用することで迫撃砲陣地を前線に形勢できるので広い戦場での活躍が期待される。


009(2023-01-15)CEF ライトホバータンク スクワッド(◆CEF/ニュコールPAK:特殊編成)

CEFが運用する大量のホバータンク部隊を見たものは畏敬の念を覚えるか恐怖に陥ると言われている。それはその人物が「どちらの側」に立っているかで変わるだろう。
「ライト/軽量型」ホバータンクと呼ばれてはいるが、これらは迅速な展開力を持ち、戦車の名にふさわしい強力な火力を提供するだろう。
テラノヴァへの侵攻作戦である「第一時再生戦争(テラノヴァでは同盟戦争と呼ぶ)」以降、ライトホバータンクフォーメーションはポートアーサー軍団/PAKやCEFにとって中核をなす戦闘単位だ。「プロウラーズ/巡回者」とも呼ばれるこれらのライトホバータンク部隊はどこからともなく現れて強力な一撃を放った後に姿をくらます略奪者ともいえる存在だ。これらの作戦にはLHT-71を利用するのが一般的ではあったが、二軍や後方部隊では旧式のLHT-67が使用された。
先のヨーツンヘイムとニューエルサレムへの侵攻作戦の失敗によって、LHT-71の十分な数が確保できず、テラノヴァ侵攻作戦では旧式のLHT-67も多くみられる。近年PAKではフュージリアを使用してこの戦闘教義を使用するようになってきている。

◆特殊編成制限

このコンバットグループは以下のリストから選択された2機~3機のライトホバータンクで構成される。
・「LHT-71系(任意の派生機)」を1機、CGLにする。
・1~2機の範囲で「LHT-71系(任意の派生機)」または「LHT-67系(任意の派生機)」を入れる。

コンバットグループ専用ルール

・このコンバットグループは任意のCEFフォースのサブリストと、ニュコールフォースのPAKサブリストで使用できます。
→PAKが使用する場合、「LHT-71系(任意の派生機)」または「LHT-67系(任意の派生機)」の代わりに「フュージリア系(任意の派生機)」に置き換えることができます。(通常のアクション制限を無視できます。)
・このコンバットグループのロールは、必ず「SK」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→ホバー タンク コマンダー/ホバー戦車士官: 「ビークル」タイプのモデルを利用している「コマンドモデル」は、それぞれ「+1TV」で「EW/電子戦」スキルを「-1TN」できます。ただしこのアップグレードではEW2+にできません。

→エクスペリエンスド クルー/経験豊富な搭乗員: 「GRELクルー」モデルアップグレードを利用したモデルは、 ベテランではなくても「1つまでのベテランアップグレード」を購入できます。 

雑感

1アクションになってしまったフュージリアホバータンクへの救済策に見える。PAK編成限定ではあるものの、これによりニュコールで安価なホバータンク部隊が使用できるようになるだろう。
またCEFで使用する場合も。GRELクルーにすることでベテランスキル購入が可能になるので悪くない選択肢ともいえる。しかし優秀なホバータンク部隊をRCロールで運用できなくなる点に注意が必要だ。

 


010(2023-01-12)G-16ギャリソンフレーム(CEF/ニュコール:「F6-16系」派生機)

本機はTN1951年の第二次テラノヴァ侵攻作戦の前段階作戦である「イカロス作戦」で生まれた派生機だ。この作戦はCEF再侵攻の時期を悟らせないためにテラノヴァの軌道インフラと艦隊支援を可能な限り破壊することが目的であった。この前段作戦は見事に成功し、続いてこれらの兵器群は、テラノヴァ惑星上へと投入され、軌道防衛ステーションやセンサータワーの破壊工作や、ポートアーサで発生したクーデターの主戦力として運用された。
これらの部隊は遠く、CEFの主力部隊から切り離されており、艦隊支援自動工場の恩恵が受けられないため戦力維持のために現地技術を説教的に取り入れることを余儀なくされた。侵攻後にもこの流れは続き、現地改修手段が次第に最適化され、標準化し、大量生産が可能になっている。侵略後からの数サイクル(1サイクルはテラノヴァでの1年に相当する)の間は戦線が拡大し、支配地域が増えたことで後方任務にあたるための兵器が不足し、これらのGシリーズフレームを中心とした現地改修機の需要が高まっている。
G-16ギャリソンフレームはF6-16フレームを素体にし主要部品を現地で手に入るものに交換されている。武器はメンテナンスや弾薬補充が容易なテラノヴァ系のものと交換され、ホバーユニットもポートアーサー市占領時に得たニュコール製のものが流用されている。今日ではG-16フレームはCEFの駐屯部隊や現地人で構成された徴収兵部隊に配備されている。

ルール

・G-16フレームは編成データ上は「F6-16系」として扱われます。このモデルは「F6-16系」が使用するあらゆるルールを利用でき、また「F6-16系」を使用できる編成で利用できます。

モデルデータ

補足(※)

・「コンスクリプション」と「コマンドアップグレード」は同時に利用できません。
(やる意味が薄いですが、コンスクリプションのミネルバ操縦士は併用できそうなので、多分テラノヴァ帰化組の強制徴用ですね。)

改造指南

・ホバー機能の入れ替えは外見的な変化をもたらしていないため、必要なのはMACやMBZなど、テラノヴァ製の武器を持たせることだけになる。マグネタイズ(磁石化)や真鍮線差し込み式など、武器持ち替えを導入しているプレイヤーならば簡単に交換可能であろう。CEFプレイヤーはG-16フレームの材料のために、LACやMACなどの装備は余っているプレイヤーが多いので相談してみるといいだろう。

雑感

このモデルはCEFでは利用できない安価なギアモデルが利用できるようになる大きな変更点になるだろう。移動力こそ低下したものの装甲はそのままであり、ロケットパックが無いことに目をつぶるならばまずまずの性能をしていると言える。特にMFCとシールドを装備したセキュリティ型は独自のモデルともいえるものでモビリティパックアップグレードを併用することでMPギアのような運用ができるのが面白い。
また、特に注記が無い限り、全てのフォースで使用できるコンバットフレームにはCEFの「モデル共通ルール」によって「ミネルバ/GREL操縦士」アップグレードを利用できる。これによりPIスキルを強化することで格闘性能が上がることにも留意したい。
個人的にはテラノヴァから遠く離れたカプリスの企業やユートピアの僻地でもこのテラノヴァ仕様のG型フレームがお取り寄せ可能なところがすこし面白い。(一部のサブリストでF6-16フレームを使用できるので置き換えが可能。)


011(2023-01-20)ノーザンガード士官 エドワード・スコット少佐専用機(★ノース/NG:「ジャガー系」のスペシャルキャラクター)

極間戦争に詳しい人物ならば”エドワード・スコット”という名前に聞き覚えがあるだろう。スコットは極間戦争時、北域防衛部隊 第67連隊「ハーベスト・ウィンド」ギア連隊の連隊長として決闘に参加した。
最も有名な話に、CNCSの築城空母「ヴィジランス」とASTの陸上空母「ドラコ号」との砂海戦において、裏切り者のジェニファー・ブロックトンとの決闘の末、ドラコを降伏させた。その結果、スコットは裏切り者のジェニファー・ブロックトンと決闘して降伏させたという話がある。ドラコとの戦いで、スコットは連隊長と名誉の決闘をすることになったが、連隊長を殺害してしまったことで名声は地に落ちた。
極間戦後もスコットは北域防衛部隊に残留し、若きギアパイロット達の教官を務めることになる。新たな侵略の脅威が迫る中、スコットは現役として第67軍に呼び戻され、すぐにデュエリストとしての地位を取り戻した。彼はソレントの戦いに参加したが、彼の部隊は大きな被害を受け攻撃能力が疲弊している。
ソレントでの作戦中、連隊の記録を整理していたスコットは、ヴィジランスとドラコ号の砂海戦の機密事項を知ってしまう。それは、ジェニファー・ブロックトンを名乗る南域の工作員に関連した項目であり、あの時の戦闘後、回収班が敵機の残骸を引き揚げた際に操縦席は空であった事を…。

モデルデータ

★スペシャルキャラクター編成制限

・エドワード・スコット少佐専用機は編成データ上は「ジャガー系」として扱われ、ノースの「NG/北域防衛部隊」でのみ使用できます。

モデル専用ルール

・スクワッドリーダー/分隊長:このモデルを使用する場合、CGL以上の指揮権を持つコマンドモデルとして使用する必要がある。(他戦闘グループのコマンドモデルは通常通りに決めて良い。)
・デュエリスト/決闘者:このモデルは「リード- バイ エグザンプル/先達の導き」を持つデュエリストであり、フォース構築上もそのように扱う必要がある。
・アゲイニスト ザ オッズ/逆境の戦士:このモデルは、フォーメーション内の味方モデルが破壊された時に使い捨てのスキルポイント(SP)を1点獲得する。この追加椅子手のスキルポイントはラウンドをまたいで持ち越すことができるが、リフレッシュしない。
・ジャガーパイロット/ジャガー操縦士:エドワードスコットは「+2TV」で別のタイプの「ジャガー系」モデルに搭乗できる。このモデルは必ず「サンダー」と「セコム」モデルアップグレードを選択する必要がある。
このモデルは以下のTraits/特性を追加で得る。
「A(アクションポイント):2」「vet」「Brawl:2」
・ユニーク/希少機:このモデルはフォースで1機のみ使用できる。


改造指南

・エド少佐専用機の外見は一般的なジャガーバリエーションのサンダーアップグレード機だ。また、セコムアップグレードが外見上与える変化の指導は今のところない。

雑感

1997年にアクティビジョンから販売されたPCゲーム「ヘビーギア」の登場人物みたいだ。いわゆるファンサ(対象年齢高め)枠。
ヘヴィギア世界にはランドシップ/陸上戦艦があって現在の空母艦隊のように運用されている。該当ゲームではノーストサウスの主力陸上空母同士の戦闘をあつかっちたらしいが、未プレイで詳細はわからない。ネットの海にはプレイ動画があるみたいなので探してみてもいいかもしれないぞ。これら陸上戦艦は、実質低空飛行できる空中戦艦の様に描写されており、戦闘時はギアの発艦のために地上に降りるみたいなので要塞にもなる空輸機なのだろう。
設定で触れられている極間戦争があったのがTN1936年代で、今の時間軸はTN1960くらいと予想されている。また、テラノヴァの1年は地球の7/10なことを考えるとエドは地球年齢で+17歳くらい加齢していると思われる。
性能面は+2TVでアクション増えてベテランにもなるのでNG編成デュエリスト限定のお買い得セットといった感じだ。他バリエーション機に乗り換えもできるため、NGプレイヤーは一般指揮官機にちょい足しでエド少佐を招き入れることができるだろう。編成時は彼がCGL以上の階級であり、デュエリスト枠であることを忘れないようにしよう。


012(2023-01-27)カプリス”ゴモラの影”(★カプリス/LRC、ブラックタロン/BTIT:「ダークマンバ系」のスペシャルキャラクター)

CEFの支配する惑星カプリスで「ゴモラの影」として知られる操縦士はブラックタロンのメンバーであると噂されている。
彼、または彼女の名前や経歴は一切不明だが、カプリスの初期調査を行ったタロンワンのメンバーであり、現在もカプjリスに存在し、重要な幾つかの作戦に従事していると噂されている。一部ではブラックタロン総指揮官エルネスト・ジャクソンその人であるともいわれているが、彼はテラノヴァでの目撃情報もあるため真偽は不明だ。
このパイロットはカプリス解放戦線の戦闘顧問として現地で襲撃や活動を行っている。カプリス解放戦線とCEF第五カラムではこの正体不明の存在を「ゴモラの影」と呼称しているようだ。
ブラックタロン司令部ではこのパイロットがカプリスに「帰化した」とみなしているが、現地では共同で作戦に当たっている。「ゴモラの影」はダークマンバの改造機をしようしており、解放戦線が供出する現地兵器で改修したものを使用している。
「ゴモラの影」は、大幅に改造されたCEFバトルフレームや、カプリス製のマウントとチームを組んで行動しているケースが報告されている。調査によると随伴機の操縦士は元CEF兵士のカーリー・ピンター、解放戦線の連絡員、ヘレン・デル・プルチャーノであるとされている。

モデルデータ

★スペシャルキャラクター編成制限

・”ゴモラの影”は編成データ上は「ダークマンバ系」として扱われ、下記の「リベラリティ/解放者」ルールに従い利用できます。

モデル専用ルール

・ゴーストオブゴモラ/ゴモラの亡霊:このモデルは敵の攻撃に対してカバーを使用できる場合、常にハイディング状態である。
・EXタロンリード/戦闘顧問:このモデルは常にデュエリストルールの「リード バイ イグザンプル/先達の導き」ルールを使用できる。
・リベラリティ/解放者:このモデルはカプリスの「LRC//カプリス解放戦線」で使用できる。また、ブラックタロンの「BTIT/ブラックタロン突入部隊」は同盟モデルとしてこのモデルを使用できる。
・ユニーク/希少機:このモデルはフォースで1機のみ使用できる。


改造指南

・本機の改造方法の情報はまだ出ていない。

(※私見)おそらくではあるが、ダークマンバをベースに両肩にカプリスプラスチックスターターのLATMを2つ装備、手持ち武器は一般的なHACを装備させるか、テラノヴァのMACボディをベースに、カプリスプラスチックスターターのMRC砲身あたりを使用して改造すれば少し近い見た目になるだろう。
背中にはカプリスプラスチックスターターのジェットパックを1つ付ける感じになると思う。

雑感

1997年にアクティビジョンから販売されたPCゲーム「ヘビーギア2」の主人公を暗喩しているとおもわれる。いわゆるファンサ(対象年齢高め)枠その2。
ヘヴィギア2はBT隊の一員となってタロン・ワンオとてカプリスのバスティーユアルファを襲撃するとかしないとか。こちらもプレイ動画などがあるかもしれない。
自動ハイディングで回避リロールするルールは地味に強いが、フォーカス射撃で普通に撃退されてしまうだろう。 見た目的にはダークマンバの肩にカプリスマウント用のLATMをV時装備。手持ち武装はMACっぽい胴体の謎武器で性能は汎用型。
ジェットパックのある2アクションモデルなので実質的にはイーグルに近い性能と言えるだろう。派手すぎず地味にちゃんと活躍できる系のスペキャラで強すぎないのが好感を持てる。


013(2023-02-04)ロックマンバ(★サウス:新規追加モデル)

南域共和国は現在、バッドランド地域の山岳地帯への支配力拡大を狙っている。これらの地域への干渉には空挺作戦ができない場合あり、山岳専門の攻撃機の有用性が検討されており、また、北域との衝突においても山岳ギアの有用性には一定の価値が見いだされた。
ブラックマンバは高度に完成された南域系ギアであり、素体として最適であった。山岳地帯の荒地運用能力に重点を置いた改装を行うことで山岳用バリエーション機のロックマンバが生み出された。
テリトリアルアームズ社は初期型ブラックマンバの欠点であった薄い背面装甲の改善のため、ロックマンバ計画に多大な時間と資源を投資をした。山岳ギアは登攀中に背面を向ける場合が多くあり、敵狙撃手から操縦士を護るためにも素体となったブラックマンバの致命的な欠陥の改善に貢献することがこの計画の第一歩となったのだ。
ロックマンバは、平地よりも山岳地帯の荒地で高いパフォーマンスを発揮するよう改良されている。設計者は平地運用時の安定性を捨て、脚部フレームの補強を重点的に行った。この改装により空挺能力を維持しつつも、登攀力と荒地運動性能を大幅に改善できた。センサー系も見直され、センサーレンジの拡張や誘導照準装置の追加装備が検討さたが、オフロード走行システムへの電力負担が大きいため、これらの機能の実装は一部のモデルにのみ適用された。多くはいくつかの旧式部品が耐久性に優れた現行品に置き換えられる程度にとどまった。

ルール

・「ロックマンバ系」はサウスモデルリストの追加モデルです。「サウスフォース(サブリストを含む)」や、「サウスモデルを使用できるルール」で使用できます。

モデルデータ

改造指南

・これらの改造パーツはDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・このモデルはサウスの「ブラックマンバ」を素体とし、パーツオーダーやアリーナ用改造キットとして販売されている「刺」パーツを装備する。またコブラやパーツオーダーなどから「LGM」を背面に装備させ、腕には「LSG」を装備する。

↑LSG        ↑刺パーツ

・ベノマース型は背面に「LAPR」が装備され、スイッチバック型は肩に「チャッターボックスイグアナ」から箱型センサーを追加する必要がある。

↑背面にLAPRをつけたベノマース型         ↑スイッチバック型は肩の付け根にボックスセンサーがある  ↑チャッターボックスイグアナパーツ             ↑

雑感
 サウスはClimber(登攀)特性を持つモデルが少ないためこのモデルの登場は渡りに船といった感じだ。
特に長距離狙撃ではハンティングバリエーションはヘビーライフルを装備できるため、高所で視界を得やすいClimber(登攀)特性と相性が良い非常に使いやすいモデルになるだろう。
また同様に、中間距離での戦闘ではデュアルガンオプションを利用できるガンナー型も悪くない選択肢になるだろう。


014(2023-02-11)ピースリバー アンチ ローバー ブロッキング スクワッド(◆ピースリバー:特殊編成)

バッドランドに数多く存在するローバー(盗賊団)はピースリバー市にとって絶え間ない脅威と言える。この脅威と戦うために、ジャミング能力を強化した対ローバー封鎖部隊が編成された。敵の通信機能力を奪うことで盗賊団の連携能力を削ぎ、各個破壊を狙うのだ。
ピースリバー保護区域での「盗賊狩り作戦」の際にピースオフィサー隊が使用する。これらの部隊は、野盗が活動する地域の戦場の要所を占領するためによく投入されるようだ。また、この部隊は他部隊のキルゾーンへの誘導をする金床としても運用される。
この部隊は機動力に優れたピットブルを中核に、障害物除去用の工兵用ギアのヴァランスや、火力支援用のマスタングが運用される。また現場指揮官機としてPOCオフィサーが使用するグレイハウンドが応援に呼ばれることもあるようだ。

◆特殊編成制限

このコンバットグループは以下のリストから選択された4機~6機のギアで構成される。
・0~1機、この部隊は「グレイハウンド系」1機をCGLとして使用できる。
・1~2機の範囲で「マスタング系(任意の派生機)」を入れる。
・0~4機の範囲で「ピットブル系(任意の派生機)」を入れることができる。
・0~2機の範囲でユニバーサルモデルリストの「ヴァランス系(任意の派生機)」を入れることができる。

コンバットグループ専用ルール

・このコンバットグループは任意のピースリバーフォースのサブリストで使用できます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「SK」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→スペクターアップグレード/電子戦強化: 「マスタング系」と「ヴァランス系」は、それぞれ「+1TV」で「EW/電子戦」スキルが「5+」になり、「ECM」特性と「Sensors:24(AUX)」特性を得ます。

→エンハンスド ジャマー/妨害強化装置: 「グレイハウンド系」と「スペクター」アップグレードを利用したモデル(ピットブルはモデルアップグレードでスペクターアップグレードを利用できる)は、 【ECMジャミング/通信妨害】(ルールブックp35の「ECM/ECM+」特性専用アクションを参照)の判定を行う場合、「EW/電子戦」スキルが「TN-1」(1段階良くなる)で判定できます。

雑感

旧版にあったピースリバーの特殊編成の再現ルールだ。安価なモデルのECMジャミング強化は対戦相手のオーダーを潰すことができるためCPを活用する編成には嫌がられるだろう。とはいえピースリバーには優れた電子戦機が多くあるので趣味寄りの編成と言えるだろう。

 


015(2023-02-18)ブラックタロン士官 ミランダ・ペティットと専用機ユリウス(★ブラックタロン:「ダークコブラ系」のスペシャルキャラクター)

ミランダ・ペティットはヒューマニストアライアンス領出身で、幼少期は同盟のオリンピックに出場するほどの体操の天才少女として有名だった。成人後にMILICIAに入隊し、すぐにSIU(サウス中央情報局)の特殊部隊の一員となる。
負けず嫌いな性格で所属連隊のデュエリストを務めた。極地間戦争時にはKADAに身を寄せていたため、戦闘には殆んど参加しなかったが、ブラック タロンが設立されると、彼女はすぐにブラックタロンにスカウトされた。彼女の天賦の才能、独立心、そして母国への無関心さ、ブラックタロンの隊員として完璧な候補者だったのだ。
入隊に当たり彼女の愛機であるスピッティングコブラの「ユリウス」もダークコブラ仕様に改修させた。ユリウスの装備は標準的なダークコブラによく似ているが、手武器がレーザーキャノンと交換され、長距離戦闘を得意とする、汎用性の高い機体となっている。
最初の任務では、主にテラノヴァに潜伏中のCEF工作員の掃討にあたっていた。CEFがイカロス作戦を開始すると、勇敢に戦い、何度も表彰を受ることとなった。この時の戦いでは指揮官喪失時に発揮された彼女のリーダーシップが高く評価されることとなった。チームリーダーでありながらより大規模なタロン部隊への作戦指揮を執り、技術と戦術的な洞察力をもって作戦を成功させた。
このことが評価され、彼女は昇進し、カプリスでのタロン部隊の指揮を任されることとなったが、彼女の出発前にCEFのテラノヴァ侵攻が始まったため、この任務は実現せず、当面の間、テラノヴァに留まることになった。
かつてのミランダは、自分自身とマシンを限界まで追い込むことに熱心な、生意気なパイロットであった。しかし、ブラックタロンでの10年以上にわたる任務は、彼女をどんな時でも忍耐強く慎重な判断ができる性格へと成長させた。
テラノヴァでCEFが引き起こした壊滅的な被害と、多くの親しい友人の死は、彼女に大きな重圧を与えている。戦場では部下の命を大切にする優秀な指揮官である。その冷酷な表情は、戦闘中の部隊を落ち着かせ、効果を持続させるのに役立つ。
しかし、無謀な作戦で部下が倒れたりすると、彼女冷静な指揮官としての仮面はたちまちはがれ落ち、無謀な作戦を押し付けた責任者に正当な鉄槌を下すだろう。
現在の混沌としたテラノヴァでは、かつてその名を轟かせた若く奔放なパイロット時代の経験は、輝く貴重なものとすて活かされている。

モデルデータ

★スペシャルキャラクター編成制限

・”ミランダとユリウス”は編成データ上は「ダークコブラ系」の「Dark Cobra Xi」バイリアントとして扱われ、ブラックタロンのすべてのサブリストで利用できます。

モデル専用ルール

・ノット ジャスト アナザーネーム/君死に給ふことなかれ:このモデルの6インチ以内で味方モデルが破壊された時、このモデルは直ちにSP(スキルポイント)1点を得る。このSPはCP(コマンドポイント)に変換できず、クリーンナップ時にリフレッシュはしないがラウンドを超えて持ち越せる。
・デュエリスト/決闘者:このモデルは常に「リード バイ イグザンプル/先達の導き」ルールを使用するデュエリストである。(単独行動を行わない)
・コマンディングオフィサー(CO)/司令官:このモデルを使用する場合、常にCOモデルとして使用すること。その他のコマンドモデルは従来通りに決めて良い。
・ユニーク/希少機:このモデルはフォースで1機のみ使用できる。


改造指南

・本機の改造方法はいたって簡単だ。ダークコブラと、MLC(ミディアムレーザーキャノン)を入手し、手にMLCを装備するだけでいい。ただイラストにあるような、なんだか不思議なデザインの武器は現在存在しないため見た目を考えるプレイヤーは改造の腕の見せ所だろう。

雑感

1995年に販売されたヘヴィギアの最初の商品、「ヘヴィギア カードファイター」からたびたび登場するヘヴィギア世界の看板娘だ。様々な版のルールブックに登場する緑髪の彼女は一部のプレイヤーヘヴィギア世界のクエスと呼ばれているとか?ほんとか?マッシブすぎませんかね?
性能はストライダー並みのコストを持つ万能型ダークコブラだ。CP+1という謎のスキルを持つが、ノットジャストアナザーネームルールとの混乱を避けるための処置で間違いないだろう。火力型ギアでありながら格闘、射撃、指揮をすべてこなすマルチロール機だ。


016(2023-02-27)スピアヘッドタイガー(ノース「タイガー系」派生機)

本機は”スピアヘッド ハンター”の愛称で呼ばれる「HACS-01MG-C/Aスピアヘッド」の成功を受けて開発されることとなった機体だ。本計画はスピアヘッドの仕様をジャガー系統に組み込む事を目的として開始したが、CEFのイカロス作戦によってUMFとノスコ社の施設は大きな損害を受け、同社は復旧作業とジャガー損耗機の充填を余儀なくされることとなった。迫り来る侵攻に備え、ジャガーの新規注文が殺到し、生産施設に余裕がない状態だ。
このため、ノースコ社はスピアヘッド計画に設計変更を加え、先行して生産されていたスピアヘッドのモジュールを在庫の豊富なタイガーへと装備できるように修正した。こうして耐久性を求める指揮官のための高度なコマンドユニットとしてスピアヘッドタイガーが誕生した。
コストを抑え生産性を高めるために既製部品を流用したモジュール化を行い、現地の技術者の改修を行えるようにした。初期ロットの現地評価は良好でUMF司令官からは概ね満足のいくコメントが寄せられているが、現場技術の意見はやや異なるようだ。既製部品は安価で入手しやすい一方で、在庫および流通管理にを維持するためのリソース不足が報告されており、加えて、改修モジュールを装備するにはタイガーのシャーシに多くの改修作業を必要としている。当初は技術部隊のローテーションで2日で済むと見積もられていたが、技術部隊の総動員で1機仕上げるのに平均3日半かかるとの報告があがっている。

ルール

・スピアヘッドタイガーは、編成データ上「タイガー系」モデルのバリエーション機として扱われます。このモデルは「タイガー系」が使用するあらゆるルールを利用でき、また「タイガー系」を使用できる編成で利用できます。

モデルデータ

改造指南

・これらの改造パーツはDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・このモデルはノースの「タイガー」を素体とし、パーツオーダーで販売されている「スピアヘッド用の Spearhead Pewter Parts Sprue」パーツを装備する。先端がドームになっている円柱のものは肩に乗せるSatUP(衛星通信機)パーツだ。

雑感

このモデルは「戦える指揮官」として想定されたものだ。
性能が近い同コストのサンダージャガーパスファインダーと比較することができ、指揮能力はジャガーパスファインダーのほうが優れているが、スピアヘッドタイガーは攻撃力に優れており、GP部隊で使用できるという特徴がある。


017(2023-03-04)オートマトンインファントリー(★ユートピア:新規追加モデル)

ユートピアの戦争はオートマトン、略してオートによって支配されている。オートとは、戦闘、移動、ゴミ拾い、家事など、ユートピア人が使用するあらゆる無人機の総称だ。テラノヴァで最も有名なオートと言えばN-KIDUが思い浮かぶが、ユートピアの社会では様々なオートが使用されている。
近年の戦場ではN-KIDUより小型の人型オートの目撃情報がある。これらはトルーパーオートマトンと呼ばれるもので、ユートピア軍で都市部の制圧作業や、陣地の保持、増援として使用されている。特にクリアランスチームは、人間、オート、民間、軍を問わず、撤退命令が出ない限り、敵対勢力を完全に殲滅することで知られている。
近年、人員と資源の不足から、ユートピア製のトルーパーオートマトンがCEF同盟軍で使用され始めているようだ。現在はまだ警備や駐留に使用されているが、次第にこれらの機械歩兵部隊を戦場に送りはじめている。この新兵器の表かは各勢力によって異なるようだ。CEFの司令官はこれらの装備をGRELと同じように消耗品として使用する。エデン人はもともと虫型ドローンを活用していたため、この新兵器を快適に活用している。一方、カプリスではAI技術が禁忌に近い存在であるため、これらの半自立型兵器に嫌悪感を募らせており共同作戦を拒否することもあるようだ。

ルール

・オートマトントルーパーは、編成データ上 CEF派閥(CEF、カプリス、ユートピア、エデン)が利用できるユニバーサルモデルです。

モデルデータ

使用モデル

・2023年3月10日現在、このモデルは存在せず、ビジュアルも公開されています。このモデルは新商品と思われます。

雑感

歩兵とGRELの中間的存在で、チームはH3/S0であるため中破することなく戦える面白いモデルだ。またスクワッドアップグレードでもH5/S1であるため粘り強く戦う事ができそうだ。しかしその一方でコマンドモデルがいないとポンコツになるConscriptやECMアタックを受けると問答無用で1ダメージを受けるVulin:H特性を持っており随所に「ロボ兵士っぽい感じ」がでている期待の新人と言える。
最大の特徴はBB(爆弾)を装備したクリアランスチームで、このモデルによりテラノヴァ勢力しか使えなかったデモドローンに相当するモデルを手に入れたことだろう。自爆運用を想定する場合、移動力3しかないために兵員輸送車で「お届け」する必要がありそうだ。新商品の販売が待たれる。


018(2023-03-11)サウス シティ ミリティア カドレ(◆サウス:特殊編成)

シティ ミリティア カドレ(都市民兵隊)は旧型の量産ギアや安価な量産機であるアスプを中核となす駐留ギア部隊だ。これらの部隊は戦闘発生初期に正規軍の支援が届くまでの応急処置として遅滞戦術に利用される。
殆んどのギア操縦士は、高齢の退役軍人や、SRAやMILICIAに徴兵された訓練中のユースガード(若年親衛隊)で構成されているため練度は高くない。

◆特殊編成制限

このコンバットグループは以下のリストから選択された4機~8機のギアで構成される。
・2~4機の範囲で「アスプ系(任意の派生機)」を入れる。
・1~2機の範囲で「サラマンダー系(任意の派生機)」を入れる。
・1~2機の範囲で「ストリートヴァイパー系(任意の派生機)」を入れる。
・CGLはこの中で任意に決定すること(Conscript特性を持つアスプはコマンドモデルに指定できない点に注意)

コンバットグループ専用ルール

・このコンバットグループは任意のサウスフォースのサブリストで使用できます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「GP」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→コンスクリプション/徴収兵:このフォースのコマドモデル、ベテランモデル、デュエリスト「ではない」モデルは、「Conscript」特性を得ることができます。この方法で「Conscript」特性を得たモデルは「1アクションにつき1TV」ぶんコストが「安く」なります。すでに「Conscript」特性を持つモデルはこのルールを利用できません。

→イレギュラーズ/非正規兵:このCGの「ギア」モデルはベテランでなくても【インプルーブドガナリー/GUスキル上昇】【デュアルガン/二丁射撃】【ブロウラー/格闘の達人】【ベテランメレーアップグレード/達人用格闘武器】からベテランアップグレードをいくつでも購入できます。

雑感

通常、Conscript特性を持つモデルはベテランアップグレードを利用できないが、このリストではそれが可能となる「サウスらしい」特殊編成だ。
GUスキルの上昇は2TV必要なのでうまみはないが他は選択肢に入るだろう。コストが安く移動力の高いサラマンダーとストリートヴァイパーを即席の格闘機に仕上げることが出来そうだ。そうする場合、その装甲の低さから生還は期待できないっだろう。
またアスプのデュアルガンSMG(AI)は意外なことに対歩兵として最強の兵器となるだろう。


019(2023_03-15)F-32マル/F-55ジクル(★カプリス:新規追加モデル)

カプリスはCEF技術に注目し独自にフレームを開発した。

F-32「マル」は人口過密の無限都市ゴモラのコンクリートジャングルやカプリスの荒れた大地での活動に対応すべく、小型で広足な設計がされている。当初は市民の取り締に利用する警備目的で運用されていたが、昨今では戦闘用にも使えるように重武装化がすすめられている。

F-57「ジクル」はF-32と同様に手足パッド機構にはライサンダー社製「ラケルタテック(蜥蜴式機構)」を採用し、これを作動させることで「ファンデルワールス 力(りょく)(電子の量子論的な挙動を利用した吸着力)」を発生させる。このラケルタテックと登攀装備を組み合わせることで、都市部や山岳部で優れた登攀性能を発揮する。

ルール

・「F-32 マル系」と「F-55 ジクル系」はカプリスモデルリストの追加モデルです。「カプリスフォース(サブリストを含む)」や、「カプリスモデルを使用できるルール」で使用できます。

モデルデータ
 「F-32 マル系」

 「F-55 ジクル系」

改造指南

・このモデルはDreamPod9の新商品だ。DP9初の3Dプリント製品となるぞ。


雑感
 正直なところマルはアッコの仕事と被る。レア武器のMP(ミディアムピストル)を使いたかったり、キュートな外見が気に入ったり、新しいもの好きなプレイヤーが趣味で選択するモデルになるだろう。悪くはないがたいして良くもないといったデータをしているぞ。ジクルはアップグレードを利用すれば安価な電子戦機にもなれるので一考の余地はあるかもしれない。大同盟CEFが使える安価な電子戦機にはエデンのウォーロックもいるが、同盟枠を使わないのが評価できるポイントだ。



20(2023-02-27)アーマードハンター派生機(ノース「アーマードハンター系」派生機)
このフルアーマー化したハンターは、「装甲缶」とも呼ばれ、ハンターの中でも特に希少なバリエーションである。FU計画は、戦車のような火力にも耐えられる新しいタイプのハンターを作ろうとしたものだった。しかし、その結果、ギア級兵器の攻撃には耐えることができたものの、その機体は平均的な牧場スプリンガー(テラノヴァ産の家畜)と同程度の運動性能であることが判明した。その性能の低さは、装甲の極端な重さに起因している。
胴および下半身には、従来型ハンターに比べ約2倍の装甲厚を持ち、両肩とジェネレーターは増加装甲板で覆われ、頭部には鋳造式の「ヘルメット」が装着された。こうして完成した機体は、防御力は高いが、ほとんど動くことができない。高負荷に対応するにはトルクを得るためにアクチュエーターを減速せざるを得ず、性能に大きな支障をきたすことになった。また、武器もM226装甲オートキャノンやRP-109Aアイアンペッパーボックスと交換された。

本機は正規のハンターから比較的早い時期のTN1702に開発され、前線での任務を想定したものであった。前線突破の先陣を切る際の将校に配属される予定だったが、あまり効果をあげず、代わりに、適切な武装装備すれば、より良い歩哨機となることが確認された。
本機は運用可能になっても大規模な戦闘で使用されることはほとんどなかった。失敗作とされ、就役後すぐに退役した。残されたアーマードハンターは現在、僻地の前哨基地や補給基地の歩哨や訓練機と稀に見かけることがある。これ等の機体は戦闘経験がないため、ONNetsの経験が浅く、ベテランパイロットからは「間抜け」歳て嫌われており、多くの新兵の「悪癖」学習している事すらある。
こういった経緯からベテラン兵達はこの機体にはあまり関わりたくないと考えているようだ。現存するアーマードハンターのうち、初期状態のもは数機のみと言われており、その多くは、より便利なベアハンター型に改造され、そうでないものはベアハンターのスペアパーツとして扱われている。

ルール

・アーマードハンターは、編成データ上「アーマードハンター系」モデルのバリエーション機として扱われます。このモデルは「アーマードハンター系」が使用するあらゆるルールを利用でき、また「アーマードハンター系」を使用できる編成で利用できます。

モデルデータ

改造指南

・武器バリエーションが増加するぞ。アーマードハンターの武装を該当武器に持ち替えるだけだ!

雑感

設定とは違いゲームにおけるアーマードハンターはコストの割に耐久力が高い優秀な兵器だ。ベアハンターよりこちらの機体の方が使いやすい。
デメリットは移動速度が遅いのでキャプチャーや格闘戦に向かない点だが、コストの安さと耐久力の高さはホールドやクレームで使うのに向いている。移動に難があるため相手陣地への影響力が弱いため数を揃えるより、自陣防衛用に少し入れる方が効果的だろう。
また、トップスピード中に回避ダイスが増えない「ランバリング」というレアなデバフ特性を持っているので使う時は忘れないように気を付けよう。


021(2023-03-24)ベアハンター派生機(ノース「ベアハンター系」派生機)

アーマードハンターの登場以来、ヘヴィギア第33連隊の重機兵部隊はパイロット損耗率の高さ抑えるという課題を抱えて板。アーマードハンターの性能は低く、”突然の装備不良 “を理由に任務が中止されたことも珍しくなく、多くの将校の悩みの種であり、多くの場合は請求書に手を廻して別の新機種を手に入れるよう努力していた。
兵士を死に追いやるパワー不足のブリキ缶は、S-V950Bエンジンに対してあまりにも重すぎるのだ。このエンジンは、再調整されたアクチュエーターではうまく機能したほうだったが、高速で機敏な動きには十分なパワーを供給することができなかった。
装甲が強化されたにもかかわらず、敵のギアに捕まるほど遅く、反撃するのもやっとというパワー不足のアーマード・ハンターは、操縦すること自体が自殺行為だった。
軍の設計上の欠陥によくあることだが、この問題の解決策は偶然にも現場で発見された。 他の部隊との短い演習中、第33部隊の技術者の一人が、たまたま火力支援ギア”ベア”を修理していた。彼は、ベアのエンジンは少し大きいがアーマードハンターで使用されているS-V950Bと非常によく似たレイアウトであることを発見した。電源系やドライブシャフトの直径もほぼ同じだった。この報告を受けた第33部隊の司令官アラン・グターンは、技術主任と相談し、ベアで使用されるS-V790Tパワープラントの徴発を手配した。
スクラップになったベアから取り出されたこの大型で高効率のエンジンは、順次33部隊のアーマードハンターに搭載されることになった。その結果、アーマードハンターの性能は驚くほど向上し、ベアハンターとして生まれ変わることになった。
S-V790Tは火力支援機用の大型エンジンであったため、新しいエンジンカウルを設計する必要があった。ベアハンターの多くは、ベアのバックパックをそのまま使用することでこの問題を回避していますが、アーマードハンター同様にエンジントラブル問題は解決していない。しかし、パワー不足が解決したベアハンターのパイロットは、これを小さな欠点だと考えられている。
現在、ヘヴィギア第33連隊で生まれたこの改造機は他連隊の一部のパイロットの間で珍重されているようだ。

ルール

・ベアハンターは、編成データ上「ベアハンター系」モデルのバリエーション機として扱われます。このモデルは「ベアハンター系」が使用するあらゆるルールを利用でき、また「ベアハンター系」を使用できる編成で利用できます。

モデルデータ

 

改造指南

・武器バリエーションが増加するぞ。ベアハンターの武装を該当武器に持ち替えるだけだ!

雑感

設定とは違いゲームにおけるベアハンターはコストの割に武装が貧者なモデルという印象だ。確かに移動力が上がりデバフルールのランバリングこそなくっているが、同じコスト帯にはスキル値が高く、武装の品質も良いタイガーがいるため魅力に欠ける印象だ。どちらかというと多少の割の悪さを受け入れて編成時の設定で楽しむタイプの機体だろう。


022(2023-03-30)ゴールドマンバ(★サウス:新規追加モデル)

ロックマンバを設計する際、サウスのテリトリアルアームズ社の設計チームは独自の設計哲学に従って、2種類のプロトタイプを同時に設計していた。一般的にはギア開発時のテスト用マシンは設計を1台に絞り、トライアンドエラーをクリアエス費用対効果の高い検証を行うものだが、このプロジェクトのエンジニア達は、1台目のマシンが抱える問題を解決するために、可能な限り理想的なシステムを組み込んだ高級仕様を2代目のテストマシンとして設計し、徐々にその装備を削ってゆくき1台目にフィードバックを行うという設計方式を採用した。当然の結果としてこのプロジェクト全体の予算は前代未聞のレベルに達した。この高級仕様機はイェーガーのプロトタイプ以来最も高価なギアとして皮肉も込めてゴールドマンバと名付けられた。
本機の設定はまさに理想的と言えるもので、動力系の全面見直しによりオフロード性能が飛躍的に向上しており、平地運用時の安定性に優れている。また従来の者とは違う独自のステルスシステムとして排熱低減やレーダー吸収コーティングに加え、装甲材質のRAMスキンをグレーに変色させる化学合成物を加えることで、テラノヴァに見られる山岳系に溶け込む視覚的な変化をもたらす方式を採用している。
ロックマンバ系に使用されている標準装備ではゴールドマンバに要求される任務には不十分である判断され、より重装備へと更新された。装甲車輌への対処能力を高めるために、ロケットパックはアンチ ギア ミサイル ランチャーに交換され、誘導式迫撃砲の代わりにより面制圧力の高い標準型迫撃砲が採用された。近接打撃力としてミディアムパンツァーファウストとスパイクガン、標準武装として中口径オートキャノンを装備しあらゆる距離での戦闘を可能にしている。
最初のテストではゴールドマンバは武装が貧弱で期待はずれなものであった。その後、この武装の再設計がされた新型試作機は、配置転換を要求しなかった数少ないテストパイロットから好評のようだが、エンジニア達からは上がる一方の配備コストが恐れられている。

ルール

・「ゴールドマンバ系」はサウスモデルリストの追加モデルです。「サウスフォース(サブリストを含む)」や、「サウスモデルを使用できるルール」で使用できます。

モデルデータ

改造指南

・これらの改造パーツはDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・このモデルはサウスの「スネークアイマンバ」を素体とするが、背面は標準的なブラックマンバのvエンジンを装備する。パーツオーダーなどで調達した武装⒲そ装備する。肩アーマーの裏またはバックパック中央に「LFM」を装備し、胴体に「LATM」、腕には「LSG」を装備する。フォース型はフェデランスが装備するレア武器「LPL」を取り寄せる必要があるだろう。

↑LSG           ↑LATM       ↑LFM(中央)     ↑LPL

雑感
2アクションモデルの高級機。サウス版のネメシスジャガーと言える立ち位置でブラックタロン機のようにふるまう。クライマーによる高所確保とLATM、LFM,LPLによる中~長距離射撃性能があるため、特殊配置とステルスを活かしたいやがらせ要員としての活躍が期待される。ネメシスと違い格闘性能へのバフが無い代わりにコマンドバリエーションがあるため、指揮官としての強化が可能だ。また、ベテラン特性を標準装備しているためヴェテランアップグレードにアクセスしやすく、デュエリストとも相性がよいだろう。


023(2023-04-02)スパルタンⅡ(★ピースリバー:新規追加モデル)

スパルタンはピースリバーのスカンクワークスチームにより「生産が容易なヘビートルーパーギア」としてウォーリアーIVの代用機として設計された。シンプルな構造と生産しやすい部品をコンセプトとしていたため、余裕のあったクルセイダーのパーツ流用が多くなった。このため大型部品を多く使用するスパルタンは同クラスのギアよりもかなり大いいものとなった。パクストン社は、再軍備強化の一環として、「より大きく、よりワルく!」というキャッチフレーズでスパルタンを公開した。これによりアクチュエーターやジョイント部分が大きな規格を使用した安価なギアがそれなりに市場に出回ることとなり、その後思わぬ副作用を生んだ。
多くのバッドランドのコミュニティやPRDFの正規部隊ではスパルタンに火力支援ギアとしての運用を見出し、追加の装甲や武装化の現地改修を行うようになった。その結果、ヘビートルーパーとファイアサポートを融合させたような興味深いギアが誕生した。やがて、これらのスパルタン現地改修機にあわせた重装備を追加してほしいという要望が、パクストン本社へと直接寄せられるようになった。しかし、スパルタンを設計したエンジニア達は、要望にある追加武器や装甲板が省略されたのは正当な理由があるとして、再設計の要望を拒否していた。
しかし、これらの需要が減ることは無かったため、新たな商機を見出したピースリバーの指導者はすぐに設計チームにスパルタンの改装型の設計を迫まり、スパルタンIIが生まれることとなった。しかし皮肉なことに再設計されたスパルタンⅡよりも現地改修機のほうが重用され続け、この販売計画が失敗したことが判明した。指導部とエンジニアの間で起こった様々な意見交換の後、エンジニア部の「だから成功しないと言ったじゃないか」という意見を最後に、生産施設がすぐに閉鎖された。しかしこのラインは他の生産計画に転用され一部のパーツが生産され続けていたが、近年のギア増産の必要性からスパルタンⅡの製造ラインは再度復活することとなった。現在ではスパルタンⅡが再び最前線で活躍する姿が見られている。

ルール

・「スパルタンⅡ系」はピースリバーモデルリストの追加モデルです。「ピースリバーフォース(サブリストを含む)」や、「ピースリバーモデルを使用できるルール」で使用できます。ルール上は「スパルタン系モデル」として扱ってください。(PRDFサブリストの「オールトラスティ/旧式機への信頼」ルールなどが適用できます。)

モデルデータ

改造指南

・本体の改造の必要はなくスパルタンのモデルをスパルタンⅡとして利用可能だ。
・このモデルは標準型のスパルタンと違い、武装バリエーションとしてMRLとMPAを装備できる。武装を別途用意する必要があるだろう。

↑MPAはサウス系のキングコブラが使用しているもの(左)とノース系のコディアックが使用しているもの(右)がある。好みのデザインを利用しよう


雑感
 エアドロップを失う代わりに装甲と格闘戦能力が増加。MVBの二刀流は魅力的だがコストを考えると標準型の方が使いやすい印象だ。とはいえReact+があるのでMPAやMRLでの射撃攻撃に期待できる。


024(2023-04-16)F-27サルゥ/F-112ラブゥ(★カプリス:新規追加モデル)

F-27 サルゥ
本機は、27式「ビッグ ガイ」を戦闘に特化して再構築した機体だ。設計の素となった27式フレームは救助活動や限定的な戦闘任務のために設計されたものであったが、テラノヴァ侵攻にあわせて、F-112ラブゥ、F-32マル、F-55ジクルと並び戦闘用へと再設計された。
元がフレームであったため改装が容易で既存のハードポイントや装備品を使用できる点も評価された。性能や見た目の恐ろしさからカプリス闘技場で人気のあった格闘用ハンマーが標準格闘装備として採用されている。

F-112 ラブゥ
本機は、安定性の高い射撃プラットフォームとして市街地での戦闘を想定した星系がされている。他のフレームシリーズと同様に、F-112も既存のモデルを戦闘用に再設計したもので、企業のセキュリティ部門が使用していた112式「バグモンスター」パトロールマウントを基礎としている。
その素早いスピードと展開力はテラノヴァの即時対応部隊で重宝されている。特徴的な4対の脚部構造がもたらす安定性は、同様に再設計されたF-32と比較され、高い評価を得ている。

ルール

・「F-27 サルゥ系」と「F-112 ラブゥ系」はカプリスモデルリストの追加モデルです。「カプリスフォース(サブリストを含む)」や、「カプリスモデルを使用できるルール」で使用できます。

モデルデータ
 「F-27 サルゥ系」

 「F-112 ラブゥ系」

改造指南

・このモデルはDreamPod9の新商品だ。DP9初の3Dプリント製品となるぞ。
また各新モデルの大きさはだいたいこんな感じみたいだ。


雑感
 サウルゥはテラノヴァでいうとグリズリーやコブラなどの火力支援ギアに相当するモデルだ。カプリスフォースにおいては同コスト帯のカデシュと比較されることになるだろう。耐久力が高くStable特性を持つカデシュに対しサルゥは格闘力の強化とATM(Link)が魅力的だ。カデシュはMPAを、サルゥはLRGを使用できる点も注目したい。どちらも近しい性能なので好みで使い分ければいいだろう。
一方でラブゥは魅力的な兵種だ。カプリスの特徴であるClimber(登攀)特性を持たない代わりに高い移動力とそこそこの戦闘力をいい塩梅のコスト帯で実現している。Stableがあるため、アッコとアフェクの中間を埋める存在となり得るだろう。ヘビーライフルが使える点も評価したい。


025(2023-04-11)CEF ミディアム ホバータンク スクワッドロン(◆CEF/ニュコールのPAK:特殊編成)

プレデターと呼ばれることもあるこれらの中型ホバータンクは、現在テラノヴァで活動するCEF機甲部隊の中心的な存在だ。第一次侵攻の際にこれらの戦車は重量級ホバータンクとして分類されていたが、巨大なホバー戦車が確認されたため、その名称は変更された。
この形式のホバー戦車はCEF機甲部隊の中で最も目につく存在だ。これらの部隊と交戦した兵士達は、ホバータンクが突然もたらす大混乱は恐ろしい経験だったと語っている。ホバータンクの優れた機動力は、厳重に防御された陣地や通常兵装の密集した陣形を容易に迂回し、想定外の方向からの奇襲を可能としている。このため、CEFは相手の戦闘部隊の弱点を迅速かつ決定的に攻撃できるのだ。
中型ホバータンクで構成された部隊は一見万能に見えるが決定的な弱点もある。この兵器は喉が潤うことのない空腹の猛獣なのだ。維持コストはもちろんのこと、メンテナンスにも非常に高度な技術を必要とするため、中型ホバータンクを使用するパトロール編成が定数の半数以上を満たすことを難しくしている。
CEFと袂を分けたニュコールのポートアーサー軍でもこの編成教義は生きており、彼らはテラノヴァ製のホバータンクである「ハタイロイ」もうまく活用している。

◆特殊編成制限

このコンバットグループは以下のリストから選択された1機~3機のビークルで構成される。
・0~3機の範囲で「MHT-68系(任意の派生機)」を入れる。
・0~3機の範囲で「MHT-72系(任意の派生機)」を入れる。
・0~3機の範囲で「MHT-95系(任意の派生機)」を入れる。
・0~3機の範囲で「ハタイロイ系(任意の派生機)」を入れる。(※PAK編成の時のみ選択可能)
・CGLはこの中で任意に決定すること。

コンバットグループ専用ルール

・このコンバットグループは「CEFFF/CEFフレーム編成」以外のCEFフォースのサブリストと、ニュコールフォースのPAKサブリストで使用できます。
→PAKが使用する場合、「ハタイロイ系(任意の派生機)」も使用できます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「FS」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→ホバー タンク コマンダー/ホバー戦車士官: 「ビークル」タイプのモデルを利用している「コマンドモデル」は、それぞれ「+1TV」で「EW/電子戦」スキルを「-1TN」できます。ただしこのアップグレードではEW2+にできません。

→エクスペリエンスド クルー/経験豊富な搭乗員: 「GRELクルー」モデルアップグレードを利用したモデルは、 ベテランではなくても「1つまでのベテランアップグレード」を購入できます。 

→タンク デュエリスト/戦車乗りの決闘者: このコンバットグループの1モデルは、ギアではなくてもフォースの「デュエリスト」に指名でき、デュエリストアップグレードなどを利用できます。 

雑感

ホバータンクを強化できる編成だ。デュエリストアップグレードが利用できるようになる点や、1モデルだけででもCGとして使える点が特徴だろう。元のコストが高いホバータンクをデュエリストにするとさらにコストがかかるためアーミーの頭数が大きく減ることになる点には注意してほしい。

 


026(2023-04-15)メタルキャット派生機追加(★ノース:「チーター系」派生機)

ノース企業のシャイアンメカニクスは電子戦ギア「チーター」の開発で名声を得ている。チーターは非常に軽快な偵察/電子戦ギアであり、同クラスのあらゆる敵性ギアを圧倒するほどの性能を持っているが非常に高コストなモデルとしても有名だ。
しかし、高価な電子戦専用ギアは、常に高い需要があるわけではないため、シャイアンの経営陣は経済的判断にり製造と維持費の高騰を抑えた戦闘型ギア仕様を模索した。
メタルキャット型は、チーターのフレームをそのまま使用し、製造コスト抑えた廉価版アクチュエーターと交換し、、電子機器を取り除いて装甲を強化したライトトルーパーギアモデルだ。メタルキャットは技術系統が異なるため整備の共通規格化には向いていないが、政治的判断によりノースコ社への依存度を下げようとするNLCの軍隊に広く配備されている。また副次的な効果として電子機器を取り除いたメタルキャットの操縦席には余裕があり、小柄な操縦士を必要としたチーター操縦士条件を必要としなくなった。
一部の操縦士はハンターよりもメタルキャットを好んで使用するようだ。メタルキャットは小型でスピードが速く、チーターで使用されている早期警戒センサーによりターゲットをより早く発見でき、敵機の報復を恐れることなく比較的安全な位置から攻撃できるのだ。

ルール

・メタルキャットは、編成データ上「チーター系」モデルのバリエーション機として扱われます。このモデルは「チーター系」が使用するあらゆるルールを利用でき、また「チーター系」を使用できる編成で利用できます。
(また一部のデータが変わっているため、既存のチーター系リストにあるメタルキャットはこちらの表のメタルキャットのデータに置き換えて運用すると良いでしょう。)

モデルデータ

改造指南

・レッドキャット以外のモデルはチーターのモデルをそのまま使用し、必要な武装を交換するだけで再現可能だ。
・レッドキャットはアーマージャケットを装備しているが現在該当する商品は存在しない。製品化を待つかパテやディティールアップパーツを増加装甲に見立てて肩アーマーや胴体を補強し、自作改造すると良いだろう。

雑感

チーターと比較すると移動力が低下し装甲が上がっているモデルは。移動力の高さとAgileと装甲6、PI3+があるのでそこそこの生存性があるだろう。またMACやMFCを装備できるため攻撃力もそれなりに期待できる。ノースでもニュコールのシャスールに近い運用ができるようになるかもしれない。
ジャガーやハンターXMGを使うには高く、量産機では心もとないという時の選択肢で、耐久力の高いタイガーか機動力のある本機かの選択肢になるだろう。強いて入れる必要性は薄く、どちらかというと趣味寄りの選択肢になるだろう。贅沢を言えばRC部隊で使用したいモデルだった。


027(2023-04-22)バシリスク派生機ナッシュバシリスク(サウス:「バシリスク系」派生機)

 ナッシュ バジリスクは、レーダー吸収材料コーティングが装備されたサウス最初期のステルスギアの1つだ。この改造はTN1860年代にMILICIA第11ギア連隊「ザ・レイピア」の技術者によって行われた。レイピア連隊は他のミリシャ部隊よりも優遇されていた。彼らは開けた戦場ではステルスコーティングの運用が難しい点や、自然の遮蔽物と組み合わせて使用​​すると、このステルスコーティングが良く機能することなど様々な戦地で運用経験を積んだ。特に物陰に隠れて動かない場合には高いステルス性が得られた。これ等の運用蓄積データをもとにレイピア連隊はバズーカなどの重火器を装備させこの新型モデルを伏兵部隊として運用した。
TN1873 年、サウス、テリトリアル アームズ社のスカンク ワークス班は彼らの運用データを入手し製造ラインに採用した。この機種には戦死したレイピア連隊のエースパイロットの名前を記念し、ナッシュ バジリスクと名付けられた。ステルスコーティングを改良して再設計され、レイピア連隊によって確立された伏兵運用を想定して設計された。再設計にあたり、バジリスク標準装備のフォーゲル-6 ロケットポッドは AGML-1 誘導ミサイル発射装置に換装された。誘導兵器のもたらす精密火力とステルスの組み合わせた伏兵ぶたいの奇襲効果は高く、多くの場合、1発の射撃で敵戦闘車両の排除に役立っている。本機は少数のみ生産されたが、操縦士の記憶に残る機体となった。このためカメレオンをはじめとする高度なステルスギアが登場した現在においても、本機は現役で使用されている。

ルール

・ナッシュバシリスクは編成データ上は「バシリスク系」として扱われます。拡張コンテンツを利用する場合、バシリスク系モデルに以下の派生モデルが追加されます。

モデルデータ

改造指南

・バシリスクのLRPの代わりにLATMを装備させてくれ。このパーツはイェガーのプラキットかパーツオーダーで手に入れることができるぞ。

雑感

 ステルスを得たモデルだ。コマンドアップグレードを利用するとECCMを得るため安価で装甲の高めな偵察機としても運用できるだろう。役割がやや中途半端になってしまう器用貧乏な機体かもしれないが、LATMにより攻撃力を持つ安価なステルスモデルという意味ではSOグループ作成の選択肢が増えたことになるだろう。


028(2023-04-29)ニュコール モンタニャール スクワッド(◆ニュコール:特殊編成)

ニュコールはその性質上、広く人口が分散しており特にウェストリッジ山脈によって同盟領土が大きく2つに分断されている。西側のサーペンタイン山脈とバッドランドに点在する岩石地帯という地政学的な特徴は、NSDFの軍事計画担当者達に運用兵器に山岳運用能力を持たせることを余儀なくさせた。山岳用ギア「ランシエ」はNSDFの標準装備として選定されたものの、戦闘教義をどのようにするかの問題があった。

NSDFの士官は山岳地帯でどのようにCNCS(ノース)やAST(サウス)が作戦を展開するかを視察し、その経験を元にモンタニャールスクワッドの運用方法を確立した。この部隊は山岳地帯に沿った長距離巡視部隊であり、緊急対応部隊として使用される。ランシエのみで構成されているため、パイロットは機体の中~近距離先頭を念頭に置いた戦術を研究する必要があった。山岳用に設計された彼らの大きなツルハシとスパイクガンは、山岳戦闘術の中心要素だ。モンタニャールスクワッドは敵に襲撃されにくい地形を利用して高所に陣取ったあと、視界を活かした牽制射撃を行い、敵部隊が接近してきた場合は迅速に接近し近接戦闘に持ち込む。この戦術は都市環境でもうまく機能する。多くの侵略者がランシエのスパイクガンで胸部貫かれて撃退されているのだ。

◆特殊編成制限

このコンバットグループは以下のリストから選択された1機~6機のギアで構成される。
・1~2機の範囲で「CVアップグレードを適用したランシエ系(任意の派生機)」を入れる。
・2~5機の範囲で「ランシェ系(任意の派生機)」を入れる。

コンバットグループ専用ルール
・このコンバットグループは任意のニュコールフォースのサブリストで使用できます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「SK」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→ショック トルーパーズ/突撃部隊: このコンバットグループの各モデルは、それぞれ「+1TV」で「ショックトルーパー」アップグレードが可能です。このアップグレードを持つモデルは 「トップ/高速移動」を選択したときのメレー/格闘攻撃への攻撃ペナルティを無視できます。(「 オーダー:チャージ/突撃命令」を使うことで+1D6ボーナスが得られます。)

→オルターネイト ルート/斜回路: このコンバットグループは「特殊配置:リコン/偵察配置」を選択できます。もしこのコンバットグループの全てのモデルが「Vet」特性を持つ場合「特殊配置:スペックオプス/特務配置」を選択できます。

雑感

使いにくかったランシェをまとめて強くする編成だ。他モデルが入れられないため柔軟性は低下するが悪く無い選択肢になるだろう。とはいえ強化要素が格闘にやや偏重しているため生存性は低い。序盤は嫌がらせに徹してここぞという時まで温存して使うと効果的だろう。コンパニオンブックのベテランコンバットグループのオプションルールと相性が良さそうだ。TH(テンプルハイツ)サブリストでモデルのアクション数を増やしてもCV1機と通常2機の最底編成数が指定されているため、3機以上で使う必要があることに注意してほしい。


029(2023-05-09)ユートピア SIN クラスター(◆ユートピア:特殊編成)

CEF によるユートピア征服後に開発されたユートピア N-KIDU (エンキドゥ)は、アーミガーパイロットにより安価な消耗品として大規模運用される場合がある。多くの場合、アーミガーやAPEの操縦士はすべてのドローンユニットを監視できないため、これらの音マトン戦闘部隊の一部は人間の監視なしに運用される。このように運用される部隊はSIN クラスターと呼ばれ、司令塔となるパズー型N-KIDUを組み合わせて構成される。SINクラスターには、捜索破壊任務や特定地域の巡察任務などの単純作業が与えられることが多く、新たに命令を受けるまで継続的に任務を行う。

SINクラスターの運用は 2 つの大きな効果がある。1つ目は、ユートピア軍の人的資源不足を補う広い領域での作戦が可能になる事。2つ目にユートピアのNAI(疑似人工知能)が相互通信を利用した演算力の向上効果で、SINクラスターは個々で運用するオートマトンよりも「賢く」なるため、独立行動の精度が向上する。SIN クラスターはテラノヴァ侵攻とともに一斉に配備され、駐屯任務、長距離巡査、暴動鎮圧、一般戦闘の支援任務に使用されている。人間の監視者の欠如はユートピア制圧下の住民達にとって大きな問題を引き起こしている。彼らはSINクラスターを恐れている。なぜならば、不幸なことにSINクラスターで運用されるN-KIDUは非常に”トリガーハッピー(引き金が軽め)”になる傾向があり、実力排除が許される命令ならば対象を精査することなく”任務”を遂行する傾向にあるのだ。

◆特殊編成制限

このコンバットグループは以下のリストから選択された4機~9機のN-KIDUオートマトンモデルで構成される。
・0~9機の範囲で「コマンドーN-KIDU系(任意の派生機)」を入れる。
・0~9機の範囲で「レシーN-KIDU系(任意の派生機)」を入れる。
・0~9機の範囲で「サポートN-KIDU系(任意の派生機)」を入れる。
※コマンドモデルは必ずPazuアップグレードを行う事。

コンバットグループ専用ルール
・このコンバットグループは任意のユートピアフォースのサブリストで使用できます。
・このコンバットグループのロールは、「GP」/「SK」/「FS」から選択できます。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→タスク オリエンテッド/課題試行性質: このコンバットグループの各モデルは通常の 量産配備(2-1制限)は適用されず、最大で「3機まで」同一のモデルバリエーションを使用できます。通常通り、戦闘グループが対応するロールの場合にGP+/SK+/FS+のあるバリエーション機には編成数の制限が適用されません。(この特殊編成はプライマリーユニットを9機まで運用できます。サポートユニットは使用できない点に注意してください。)

→コレクティブ インテリジェンス/集合知性: このコンバットグループのコマンドモデルはユートピアモデル専用ルールの「 ドローンマトリクス/N-KIDUネットワーク」ルールを使用できます。(コマンドモデルに指名するためには、パズーアップグレードを選択す必要があります。)

雑感

ドローンのみで構成された趣味の編成だ。タスクオリエンテッドは実質セカンダリーユニットをフルに使うことで再現できるルールなので、この編成の最大の特徴は「 ドローンマトリクス/N-KIDUネットワーク」点しかないと言える。しかし、このルールは弱くはないが、テクニカルで状況的にも忘れやすく、アーミガーの随伴機で使う場合には使うことが無いというのも正直な感想だ。このルールを上手く使えるユートピアプレイヤーは「かなりカッコいい」といえるぞ。


030(2023-05-12)名誉連隊:ブルーエンジェルス(▼ノースNLC:名誉連隊サブリスト)

 ブルーエンジェルスとして知られるノアライトアームドフォース/曙光軍(NAF)の第18ヘヴィギア連隊は、ノーザンライトにおける理想的な連隊と言えるだろう。ブルーエンジェルスへの入隊にはNAFの優秀な人材から選考され、技術と信仰を試す厳しい入学試験を通過する必要がある。各部署には修正主義協会に所属する従軍牧師(チャプレイン)が所属し、軍に”奉仕”する人々の精神の健康と福祉を担っている。連隊では毎日”礼拝”が行われており従軍牧師規律と精進において積極的に己の役割を果たしている。

 同盟戦争中、ブルーエンジェルスはNLCの中心地への重要な峠を守る任務を与えられた。戦争の初期に、彼らはCEFの強力な攻撃部隊に対し壮絶な迎撃戦を行い、全滅に近い損害を受けながらも撃退に成功した。多くの損害にもかかわらず連隊の残存兵達は他のNAF連隊とともにNLCの旗を掲げて、戦争後期の主要な攻撃の多くに参加し続けた。1930年代、後に極間戦争の原因となるNLCの重要人物であるソー ハッチンソンの暗殺事件がマサダ市で発生した時、ブルーエンジェルスはマサダ市に駐屯していた。当時の司令官フーランは、名誉をかけてASTとの戦争に身を投じ、血みどろので凄惨な戦果を挙げた。ピースリバー市への反物質爆弾テロをきっかけに連隊は増強され、新装備と新兵が補充された。新兵たちは戦争期のASTに対する憎しみを共有する傾向がある。

 テラノヴァの戦いにおいて、ブルーエンジェルスはNLCのイリア戦線で戦った。この部隊はほぼ廃虚と化した聖地ソレントの悲惨な防衛戦に参加した。この名誉ある連隊の再建に熱心なNAFは、ブルーエンゼルスの休養と再建を優先し、”預言者の盾”の指導の下ブルーエンジェルスには最優先で多くの装備が配備された。近年、NAFはブルーエンジェルスの派兵を躊躇し、彼らを士気高揚に利用している。ブルーエンジェルスの隊員はさまざまな劇場に派遣され、侵略者と勇敢に戦うプロパガンダ映像が北域全土に放送された。そのような実態にも関わらず、ブルーエンジェルスに”預言者の盾”の私兵として行動していることをほのめかすいくつかの陰謀論がある。匿名の情報源や内部告発者によると、ブルーエンジェルスが活動した激戦地で友軍が劣勢に陥ったのは偶然ではないと主張している。例えば、あるWFP中尉は、自分の偵察部隊がブルーエンジェルスに攻撃され破壊されたと主張した。この告発を行った匿名士官について、預言者の盾とNAF最高司令部と第18ヘヴィギア連隊司令部の一部の者達は彼の身元を公開するよう迫っている。

▼名誉連隊サブリスト

このサブリストは 【NLC(ノーザン ライツ コンフェデレシィ)/曙光同盟】として扱われ、NLCサブリストに以下の特殊ルールが追加/上書きされます。

→ ウォーリアモンク/僧兵(上書き):「Hand」特性を持つコマンダーモデルとベテランモデルは+1TVで「僧兵モデル」になります。モデルがこのアップグレードを受けた場合、「Brawl:2」特性を得るかそのBrawlレーティングを+2できます。それに加え、このモデルは以下の中から1つ追加の武器を得ます。「MVB(React)」「LCW(React,Link)」「MSG(React)」。このルールはNLCサブリストの「ウォーリアモンク/僧兵」ルールを上書きします。

→セイクリッド アーマメント/聖なる武具: 「Advanced」特性を持つモデルはブルーエンジェルスの「僧兵モデル」に指名できない。

→ ホーリー ヴェンジェンス/聖なる報復:このフォースは作戦目的の選択時、1つ目の作戦目的としてCGのロールに関わらず【アサシネート/敵指揮官を暗殺せよ】作戦目的を選択する必要があります。 (※重複してとれるわけではない。)

雑感

青い配色に天使の羽根をモチーフにした連隊マークを掲げる脳筋集団。装備に制限がかかるが1TVで格闘馬鹿になれる。ネメシスジャガーサウザンスペシャルで格闘の高みを目指すといいぞ!


031(2023-05-09)追加サブリスト:サウス地球支配地域(EAZ)(▼サウス:追加サブリスト)

 テラノヴァの戦いの初期段階で南域共和国中心部に行われたCEFの攻撃は粉砕された。国家の存在そのものに対する直接の脅威を前に、SRAの戦略兵器部門はその恐るべき核兵器をCEF降下地点に向けるよう指示され、その結果想像を絶する恐怖と荒廃が共和国の土地に引き起こした。しかし、CEFは戦術核を使用する戦闘に慣れており、南域軍の核武装は抑止を目的とした限られた資源であることを看破し。残存兵力で降下地点を確保したのち、攻撃作戦を継続した。これによりサウザンリパブリック/南域共和国の首都ポートオアシス市と重要な戦略地点である宇宙港はCEFによって包囲されてしまった。

ジャック・モレー

数サイクル前、ASTの守護卿ジャック・モレーは政敵のルイ・フィリップ・ドゥルーアンを権力の座から引きずりおろすために革命を起こしたがこれに失敗。大法官エティエンヌ・デュロシェとメコンドミニオンの援助を受けて西へと逃亡した。その後、モレーに忠誠を誓った者やその嫌疑をかけられた者達の多くが粛清されたが、CEFの残存部隊や暴動が相次ぐAST領の不安定な政情により粛清は徹底されなかった。この状況を利用し、大法官デュロシェは自身の権力を高めるためのにモレーを利用する計画を開始した。 ポートオアシスの包囲戦が激化する一方で、共和党内での権力争いも激化している。デュロシェはモレー派の指揮官に秘密任務を与える一方で、デルーアン派の武官達に防衛線の崩壊の責任を追及したり、激戦地への転戦が命じられている。

 

▼追加サブリスト

このサブリストはサウスフォースに新しく追加されるサブリストです。

→ プライド オブ サウス/南域の誇り: 「Hand」特性を持つ「コマンドモデル」と「ベテランモデル」は「+1TV」で「ヴァイブロ レイピア」を購入できます。モデルがこのアップグレードを受 けた場合「Brawler:1特性」を得るかそのBrawlerレーティングを+1できます。ヴァイブロ レイピアはLVB(React, Precise)の性能を持っています。

→ アライ/同盟国(CEF):このフォースのセカンダリーユニットはCEFモデルリストを利用できます。 (※混成可能です。)

→エクス ノワール/元レギオンノワール隊員:「特殊配置:スペックオプス/特務配置」を行うCGは「イン フォーメーション/隊列状態」の条件を必要としません。

→ アンエンディング アンビション/終わりなき野心:このフォースは作戦目的の選択時、1つ目の作戦目的としてCGのロールに関わらず【キャプチャー/目標を制圧せよ】作戦目的を選択する必要があります。 (※重複してとれるわけではない。)

雑感

今回説明を書くにあたり初稿の設定からいつの間にか書き換わっていた。最初の話ではポートオアシス市が陥落し、南域共和国が東西に分割され、ルイスドゥーアン首相の治める西共和国と、ジャックモレーを傀儡としたCEF占領下の支配地域がヒューマニストアライアンス領の半分まで存在する東共和国に分断されているような話が書いてあったが、その話が無くなっている。
その時に作ったEAZの予想画像がこれだ。

この画像はあくまでも当時の記事を読んだ時の予想図にすぎない。おそらくTRPG書籍用の設定のネタバレだっのかもしれないが現在はその詳細を確認する方法は無い。今後の話の展開に期待したいところだ。
さて、サブリストのルール的にはサウスでCEFモデルが使える面白編成となっている。コンパニオンブックの追加ルールや追加コンテンツのG16フレームあたりと組み合わせるといろいろと楽しいことが出来そうな気がする。全部使えばサウスらしいカオスを楽しめるだろう。


032(2023-05-30)カプリス フォース リコン スクワッド(◆カプリス:特殊編成)

カプリスでは強制偵察部隊は軽量のマウントで構成されることが多く、企業施設のパトロール、鉱山労働者の採掘業務の監視や、臨検などに使用されていた。CEF占領後、これらの分隊はカプリス軍の強硬偵察部隊や最前線で戦う部隊として利用されるようになった。

◆特殊編成制限

このコンバットグループは以下のリストから選択された4機~6機のモデルで構成される。
・1~4機の範囲で「バシャン系(任意の派生機)」を入れる。
・2~4機の範囲で「アフェク系(任意の派生機)」を入れる。

コンバットグループ専用ルール
・このコンバットグループは任意のカプリスフォースのサブリストで使用できます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「RC」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→セキュリティ ディテール/警護特務部隊:このコンバットグループは作戦目的の選択時に、本来のロールとは別に【キャプチャー/目標を制圧せよ】作戦目的も選択できます。 (※重複してとれるわけではない。)

雑感

アフェクの一部のモデルは3版ではRCロールで使えたために重宝した。3.1版ではロールの再整理の結果この能力を失ったが、今回の特殊編成で補填されたと考えてよいだろう。RC部隊は電子戦機に偏りやすいため直接戦闘力に欠けるが、この編成ならばその心配は少ない。また、カプリスは特殊配置をあまり利用できないためこの編成は貴重な選択肢になると言えるだろう。


033(2023-06-02)ノース/サウス/ニュコール パラトルーパー スクワッド(◆ノース/サウス/ニュコール:特殊編成)

 極間戦争での戦訓は、関係諸国に軍事教義や組織編成を再考させるきっかけを与えた。一部の軍事研究家の間では、空挺部隊は単純な空挺任務を超え、より広域な任務を行う組織に拡大させる考えを進めた。しかし、このような部隊が適する静的な戦場はテラノヴァでは一般的ではないとの反論主流であった。しかし、CEFとの戦況はこの思想を再検討させることとなった。CEFとの戦闘はここ数サイクルの戦いのけっか両者疲弊により膠着化し、静的な軍事的均衡状態が惑星の各所で発生している。過去の紛争で一般的だったた流動的な戦況とは大きく異なっているのだ。このため伝統的な空挺部隊は、敵陣深くを攻撃できる大規模な攻撃部隊としての機能を再検討され、どんな敵にも対処し援軍が到着するまで橋頭保を築くことができる装備を備えるに至った。

 空挺部隊は、派閥を超えてその運用方法や任務に多くの共通点を持つが、装備は詳細は軍によって異る。これらの空挺部隊は即時攻撃に備えて敵領内に密かな攻撃拠点を準備することを目的として、ごく小規模な作戦部隊が投入される。この部隊は敵物資の襲撃任務や、敵陣地の強硬偵察任務に最適化されている。この部隊は短期間の作戦運用を目的としているため、敵陣地の占領任務には不適切だ。興味深い共通点として各派閥の空挺部隊は、信頼性の高い機械と電子戦能力を好むという傾向があるようだ。また、より高性能な機体は特殊部隊用に確保され、より重装備の機体は従来の空挺任務へと優先される事情も重なる。

 各派閥においてその呼び方は異なり、ノーザンガードでは「エア アサルト スクワッド/航空強襲分隊」、サウスでは「エアリアル インサートレーション カドレ/空挺介入分隊」、ニュコールでは「エアボーン パスファインダー ユニット/空挺偵察部隊」があります。南部に相当するものは空中挿入幹部と呼ばれる。サウスではメコン軍がヤンアン(陽陰)市、攻略作戦でこの部隊を使用し成功を収めたことからAST全体でこの部隊が使用されるようになった。

◆特殊編成制限

各派閥により使用できるモデルが異なる。
◆ノースの編成制限:
このコンバットグループは任意のノースフォースのサブリストで使用でき、以下のリストから選択された4機~6機のモデルで構成される。
・0~2機の範囲で「ジャガー系(任意の派生機)」を入れる。ジャガーを編成する場合、CGLは必ずジャガーになる。
・2~4機の範囲で「パラハンター系(任意の派生機)」を入れる。
・0~2機の範囲で「パラチーター系(任意の派生機)」を入れる。

◆サウスの編成制限:
このコンバットグループは任意のサウスフォースのサブリストで使用でき、以下のリストから選択された4機~6機のモデルで構成される。
・0~2機の範囲で「ブラックマンバ系(任意の派生機)」を入れる。ブラックマンバを編成する場合、CGLは必ずブラックマンバになる。
・2~4機の範囲で「パライェガー系(任意の派生機)」を入れる。
・0~2機の範囲で「パライグアナ系(任意の派生機)」を入れる。

◆ニュコールの編成制限:
このコンバットグループは任意のニュコールフォースのサブリストで使用でき、以下のリストから選択された4機~6機のモデルで構成される。
・0~2機の範囲で「キュラシェ系(任意の派生機)」を入れる。キュラシェを編成する場合、CGLは必ずキュラシェになる。
・2~4機の範囲で「シャスールパラトルーパー系(任意の派生機)」を入れる。
・0~2機の範囲で「ジャーボアパラトルーパー系(任意の派生機)」を入れる。

コンバットグループ専用ルール
このコンバットグループは派閥に関係なく以下の修正を受けます。
・このコンバットグループのロールは、必ず「SK」になります。
・このコンバットグループは以下のアップグレードを利用できます。
→エアボーン スペシャリスト/空挺特化部隊:このコンバットグループ のモデルが「特殊配置:エアドロップ/空挺配置」で配置される場合の特別判定はTN3+です。 (※通常は目標値4+)

→レイド/急襲:このコンバットグループは作戦目的の選択時に、【キャプチャー/目標を制圧せよ】作戦目的を選択できませんが、代わりに【レイド/重要物資を回収せよ】作戦目的を選択できるようになります。 (※重複してとれるわけではない。)

雑感

エリート機に比べるとやや見劣りがちな空挺量産機だが、この特殊編成を利用することで「渋い」運用ができるかもしれないぞ。


034(2023-06-09)シルバースケイル派生機(サウス:「シルバースケイル系」派生機)

<OACS-03M/COM エリントシルバースケイル>
 簡素な素体から開発が始まったバジリスクだったが、技術的進歩とともに後に様々なバリエーションを生み出す素体として南域軍に存在を示した。頑丈で信頼性の高いフレームは、戦場に持ち込まれる貴重で多様な電子機器を格納していった。本機、エリントシルバースケール(バジリスクから生まれたシルバースケール系列季)は、そのようなモデルのひとつであり、非常に効果的な電子情報機だ。エリント型は戦闘地域を素早く移動し、敵通信網を監視して敵通信から貴重な戦術情報を収集し、必要に応じてジャミングを行うことだ。エリント型は傍受と妨害任務のために大きく改装されたモデルで、速度を上げるための軽量化の一環として複合鋼合金装甲板の一部を簡素な防弾布に置き換えている。また、本機はシルバースケールで使用されていたターゲットデジグネーターやセンサーマストに加え、両肩にセカンダリーセンサーポッドと大型の傍聴用円盤が追加され、当時の戦場で最も洗練された通信収集装置で構成されていた機体だ。本機は戦闘用には設計されておらず、フォーゲルロケットポッドとPR-25オートキャノンの代わりに、自衛用のDP76 20mmパックガン程度であった。当然装甲も薄く、内部構造もいくつかの脆弱性があった。
エリント型は戦闘力が低いものの、諜報作戦には貴重な装備だった。敵の通信を盗み聞きし、自軍の通信系統を確保する能力は、連隊に大きな戦術的優位をもたらすものであり、本機の配属先や位置は最も厳重に守られた軍機とされた。時代が進むと、バジリスクとその派生機のほとんどは新型ギアの登場とともに二線級の任務に退いたが、エリント型は今日まで現役で活躍している。後継のラウドマウス(イグアナ派生機)はエリントよりもさらに膨張力に長けているが、それは南域軍の電子情報収集力の拡張に寄与している。


<OACS-03M/EW ブラックボックスシルバースケイル>
 シルバースケールが戦場に一定の電子戦能力をもたらした効果を受け、さらに特化したブラックボックス型が開発された。TN1857年に発表された本機は、シルバースケールの電子機器パッケージを改造したもので、肩武装のフォーゲル6ロケットポッドは電子対策ポッドに変更された。軽量化と任務最適化のため索敵用のターゲットデシグネーターは取り外され、電子戦用アンテナに置き換わり、シルバースケールに搭載されている改良型センサーと高度な通信機能はそのまま維持された。こうして素直で簡素なバシリスクから比べるとブラックボックスは危険で効果的な電子戦機へと生まれ変わった。とはいえ、外部装備の電子戦ポッドが戦闘中に損傷しやすい点や、攻撃能力も低く、突撃部隊に随伴するにはやや力不足を感じるものだ。
MILICIAのガードマン連隊では、敵の持つ命令系統と索敵能力を奪う作戦で重用された。旧ヒューマニストアライアンス/人文主義同盟領からの徴兵兵部隊で構成されるこの連隊は、他部隊よりもブラックボックス型シルバースケールを上手く活用し、敵中隊を混乱も陥れる事に長けている。チャターボックス型イグアナが南域共和国軍とMILICIAの主要な電子戦機となった一方で、ガードマン連隊ではより安価な代替手段として、いまだにブラックボックスシルバースケイルが整備、維持されている。同盟戦争の初期、ガードマン連隊はバッドランドの戦場でCEF上陸部隊に包囲された。この時、退却を余儀なくされたガードマン連隊は、ブラックボックスや他の電子戦ギアを駆使して攻撃側の索敵能力妨害し、何域軍の連隊に大きな被害を出したCEFホバータンクの大部隊の追跡から生き延びることができた。

 

ルール

・編成データ上は「シルバースケイル系」として扱われます。

モデルデータ

改造指南

・メタルキットの場合はDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・エリント型で使用する円盤型センサーやLSMG(旧名称はPG:パックガン)はプラスチックのイグアナ等から取得できるだろう。
・ブラックボックス型も同様に、イグアナから腹部センサーと肩に乗せるための増加センサーを流用できるだろう。

 

雑感

使いやすいシルバースケイルに使いやすくなった派生モデルが登場した。イグアナにも同系統のモデルがいるが、本体のスキル性能が低い分、やや安価に利用できるのが利点と言えるだろう。特にブラックボックス型は必要な装備を最低限にまとめつつもAUX特性を持たない使いやすい機体になっていると思うぞ。

 


035(2023-06-16)F-55/F-305 フレーム(★CEF:新規追加モデル)

F-55 フレーム
 本機は地域制圧と対歩兵支援を目的にした汎用バトルフレームとして開発された。これらの役割において、従来のCEFの機甲部隊と歩兵部隊の中間に位置することを目的としている。また、作戦範囲を拡大し戦略的柔軟性を高めるために戦地での空輸を想定して設計されている。
CEFのために開発されたフレームはすべて特定任務に特化して設計されているが、鹵獲されたテラノノヴァ系ギアから生まれたフレームの中では、F-55は意図的に派生元であるハンター/イェーガーの用途を意識して汎用モデルとして設計された。主兵装はHPC-64でも採用されているディープ マガジン ガトリング レーザーで、前腕部のハードポイントに装備される。もう一つの前腕部ハードポイントには、エアバースト ミサイルが装填された使い捨て可能な3連ミサイル筒が取り付けられている。予備弾は、Vエンジンの下にある専用の装甲パックに格納されている。これら2つの武器システムによりお飽和攻撃で敵対勢力を分散させたり、静止目標に深刻な打撃を与えることができるだろう。
副兵装として、肩装甲に懸架される標準的なCEF歩兵が使用する55mm対人迫撃砲と、投擲で使用する携行用の対人/対車両用榴がある。近接装備にはカプリス製バイブロブレードが標準装備されている。フレーム用に設計されたジェット跳躍オプションであるオクトパスパックも装備可能だ。

Type305フレーム
 第一次再生戦争(第一次テラノヴァへ侵攻)の失敗は、CEFにこの戦いが長期戦になることを戦訓として与えた。新兵器としてフレーム開発されたとき、F-305は損傷したフレームや車両の修復と回復に特化した復旧車輌として構想された。本機はCEFの兵器の中でもあまり先進的な機体ではないが、他のフレームでは運用が想定されていない戦闘工兵装備としてかけがえのない存在となっている。

 

ルール

・「F-55 フレーム」と「F-305 フレーム」はCEFモデルリストの追加モデルです。「CEFフォース(サブリストを含む)」や、「CEFモデルを使用できるルール」で使用できます。

モデルデータ
 「F-55 フレーム」

 「F-305 フレーム」

改造指南

・F-55はDreamPod9の新商として販売される可能性があるが現在はまだ追加情報が無い状態だ。
・一方、F-305のほうは現段階では販売が予定されていないモデルだ。公式の見解では「F6-16にクレーンを付けたもの」と発表されている。

補足:
筆者のPatoreonサイト「ゲームミニガレージ」ではF-305を想定した改造用パーツのSTLデータを頒布しているので良ければ利用してみてほしい。


雑感
 安価なCEFフレームはあまり存在しないため、F-55はFLAILとF6-16の中間となる存在になるだろう。役割的には同じく過去の追加コンテンツで紹介された、G-16フレームに近しい性能とコストなため、好みの問題になるかもしれない。
F-305のほうはギアでありながらマインレイヤールールを持つバリエーションがある点が特徴的だ。戦力的にはいわゆる工業ギアであり二線級の戦力でしかなく、またマインレイヤー自体も個性的なルールではあるが活用が難しい特殊ルールとなっている。いわゆる趣味のモデルとなるだろう。


036(2023-06-23)名誉連隊:狼旅団、鷹旅団(▼ニュコールPAK:名誉連隊サブリスト)

 テラノヴァ戦役の幕開けとなった出来事の1つに、ニュコールのポートアーサー市でのクーデターがあげられるだろう。CEF忠誠派によるこの反乱は、一時的に都市国家ポートアーサー市を掌握した。この時、指導者であったアーサー大佐は無事に脱出できたものの彼が信頼していた多くの部下達はCEF忠誠派によって処刑された。GRELの住民の多くは事実上の奴隷労働者として働かされ、ポートアーサー市はCEFの橋頭保基地としての姿を取り戻した。アーサー大佐が都市を奪還するために支持者達を結集させると、都市住民達もそれに呼応し反乱を起こした。反乱の首謀者であったプルースト大佐は、アーサー大佐の都市奪還部隊が城門を突破をすると大量の物資と新兵を連れて逃走した。
この時、ニュコールとその同盟軍は、作戦名「ウルフ/狼」と「ファルコン/鷹」という2つの「旅団」に編成されていた。狼旅団はアーサー大佐が率いるホバー戦車と歩兵部隊により構成され、鷹旅団はギアとフレームの混成部隊が主力となっていた。この2つの部隊は互いを交互に槌と金床戦術として使用しながら、CEF部隊による討伐部隊を撃破していった。最終的に彼らはCEF占領下のポートアーサー市を包囲し、同調したレジスタンス軍の活躍はCEF軍に街の防衛を放棄させるのに貢献した。
このクーデターにより、ポートアーサーは廃墟と化した。ポートアーサーとニューコールの誇りであったPAK/ポートアーサー軍団は事実上破壊され、再建が必要となった。PAKを手数の5個旅団に再編視するには何年も時間がかかるとみられている。狼旅団と鷹旅団はこの再編成の2旅団の基礎として使われ、PAK生存者と、様々な手段で再調達された装備で補強されたこれらの部隊が、1951年にテンプルハイツ市の戦いに投入された。この2個旅団はその後、再建されたポートアーサー市でライオンブリゲード/獅子旅団とホークブリゲード/鷲旅団と合流した。

▼名誉連隊サブリスト「PAKウルフブリゲード/狼旅団」

このサブリストは 【PAK(ポート- アーサー コーア)/ポートアーサー軍団】として扱われ、PAKサブリストに以下の特殊ルールが追加/上書きされます。

→GRELクルー/GREL搭乗員(上書き):「ヴォルティジュール系」「ハタイロイ系」「フュージリア系」「サンプソン系」モデルは+TVでGREL搭乗員アップグレードを利用できます。モデルがこのアップグレードを受けた場合、「SP:+1」特性を得ます。
※CEFホバータンク系のモデルアップグレードを上書きします。

→ダイレクトソース/旅団本部体: このフォースを使用する場合 「アライ/同盟国(ノースとサウス)」を使用できません。

→ タンクエース/熟練戦車兵:このフォースがデュエリオストを指名する時、「ビークル」モデルも指名できます。ただし「VTOL」特性を持つビークルは除きます。

▼名誉連隊サブリスト「PAKファルコンブリゲード/鷹旅団」

このサブリストは 【PAK(ポート- アーサー コーア)/ポートアーサー軍団】として扱われ、PAKサブリストに以下の特殊ルールが追加/上書きされます。

→GRELパイロット/GREL操縦士:このフォースの「ギア」モデルはGREL操縦士アップグレードを+1TVで利用できます。モデルがこのアップグレードを受けた場合、「SP:+1」特性を得ます。(※このアップグレードを「フレーム兄弟機のギアモデル」に使用する場合、CEFのフォースルールにある「ミネルバ/GREL操縦士」と併用できると考えられます。その場合「柔軟な思考力を持ったミネルバ(+2TV)」という感じでしょうか…)

→ギアフォース/ギア部隊: このフォースを使用する場合 「 ホバー タンク コマンダー/ホバー戦車士官」と「 タンク ジョッキー/戦車の名手」ルールを使用できません。

※デザイナーの覚書

CEF軍にはGRELクルーのアップグレードが存在しますが、PAKでは少し異なるルールにしました。GRELクルー/GREL搭乗員はCEFモデルアップグレードの名称と同じなため上書きされます。ニュコールのGREL達は本来彼らのために設計されていない装備を使用できるようになったイメージです。彼らの巨体はあらかじめ使用を想定したCEF装備の利用には問題はないが、一般的な兵器の操縦席に収まるためには大きな改造が必要になるのです。

雑感

PAKの能力をちょい足しするルールだがこれと言って強力なものはないと思う。強いて言うなら狼旅団の「タンクエース/熟練戦車兵」ルールは個性的と言え、エースにふさわしい戦車の改造やペイントを楽しめるかもしれない。


037(2023-06-30)ミュルミドン(★ピースリバー:新規追加モデル)

試作機ウォーリアーエリートの成功は研究開発に追い風となり追加の資金と資源が提供され。計画は拡張され、幅広い任務要件を満たすためも新たに4つのギア開発が要求されることになった。このうち、重突撃ギアの役割を果たすギアは、ミュルミドン(Myrmidon)と命名された。
ミュルミドンは、ピースリバー市防衛のための多目的重火器プラットフォームとして設計された。試作機では45mmドラム給弾式のバンシーヘヴィーオートキャノンが使用された。副兵装として中型ロケットパックと近接防御用の連装自動砲が胴体に装備された。重装甲化と補強に伴い操縦席はボディフレーム後部に移動され、頭部センサーからも独立した。
エンジニアのボーネ、ルブランをはじめとするミュルミドン設計チームの努力により、ミュルミドンは記録的な速さで試作後期型まで到達した。この後期型から2種の試作機がテストされていたが、試験操縦士の1人が死亡した事により、1機のみが実働実験中となっている。

ルール

・「ミュルミドン系」はピースリバーモデルリストの追加モデルです。「ピースリバーフォース(サブリストを含む)」か、「ピースリバーのコンバットグループ」として使用される場合にのみ使用できます。

モデルデータ

改造指南

・これらの改造パーツはDP9オンラインストアからカスタムパーツオーダーを使用すると良いだろう。
・このモデルはブラックタロンのメタルキットの「ラプター」を素体とし、パーツオーダーで購入する「クルセイダーⅣ」のV型エンジンと「45度のMRP」と必要な武装を手に入れるといいだろう。

 

 

 

 

補足:
筆者のPatoreonサイト「ゲームミニガレージ」ではミュルミドンの胴体連装バルカンを想定した改造用パーツのSTLデータを頒布しているので良ければ利用してみてほしい。

雑感
このモデルは「クルセイダーⅣ」の代わりになる選択肢になるだろう。「React+」を利用できるHクラスのメイン武器と「Vlun:H」などの弱点がない「H5/S1」の継続戦闘能力は魅力的に思える性能と言えるかもしれない。


038(2023-07-07)F11-22/F2-07 フレーム(★CEF:新規追加モデル)

F11-22 フレーム
 モスクワ重工業が開発した重量級フレームへの対抗として試作されたF11-22型フレームは、地上司令部が考えていたような最前線での突撃任務には脆弱であることが判明した。失敗を受け入れたくないKWS/カデリーウェポンシステムズ社の幹部は、植民惑星派遣軍が必要としながらも要求には無かった、偵察専用機へと設計変更することを決定した。
装甲と内部構造の軽量化から始まったこの計画は、最終的に汎用性の高い前方監視/掃海機へと発展した。軽武装・軽装甲のF11-22フレームは、AC-56またはAT-33輸送機からの空輸で紛争地帯に投入可能だ。投入されるとあらゆる潜在的な抵抗を迅速に識別し、TAAF- 54のような航空宇宙支援機による空爆要請などを行う。この任務において、F11-22は後続の隊員、兵士、装備品の降下地点を確保するための斥候としても機能する。また、地雷原を無力化するために、CEFの標準的な掃海ドローンが搭載されることも多い。
KWS社は、地上司令部向けたサプライズデモンストレーションを行い好成績を収め、CEFは直ちに量産を開始するよう発注した。

F2-07フレーム
 テラノヴァ攻略作戦で遭遇した困難は、地上軍司令部の重大な欠点を浮き彫りにした。メコン湿地の鬱蒼とした密林地帯は、CEFの重要な資産である、ホバータンク、重砲、人員輸送車などの侵入を拒んだ。このため、戦場に投入できる火力は制限され、十分な武装と装甲を備えたギア防衛隊を擁する反抗的な植民地主義者に後れを取った。
テラノヴァのギアは密林の様な環境で機動力を発揮する一方で、この環境ではCEFの主力であるホバータンクやホバーAPCなどの大型車両の活動が大幅に制限され、砲撃支援を含む兵器システムの展開性を低下させた。本機は高価な火力支援システムではあるがその回答として用意されたモデルだ。
F2-07フレームは、敵の車両と人員を破壊することを目的とし火力不足を補うための火力支援装備が施された。巨大な152mm迫撃砲をVエンジンの中央後方に搭載している。1.5mのスクリュー リコイル トラバース システムがあっても、フレームは立った姿勢でこの兵器を発射することはできず、膝をついた姿勢をとらなければならない。弾道は、発射前にフレームボディを正しい角度で傾斜させることで制御される。
敵歩兵の排除と味方歩兵の支援にが想定され肩には55mm対人迫撃砲も標準装備されている。F6-16型が携行するレーザー砲も支給されているが、直接交戦は可能な限り避けるべきとされている。

 

ルール

・「F11-22 フレーム」と「F2-07 フレーム」はCEFモデルリストの追加モデルです。「CEFフォース(サブリストを含む)」や、「CEFモデルを使用できるルール」で使用できます。

モデルデータ
 「F11-22 フレーム」

 「F2-07 フレーム」

改造指南

・F11-22とF2-07フレームはDreamPod9の新商として販売される可能性があるが現在はまだ追加情報が無い状態だ。

雑感
 F11-22フレームはCEFでは比較的安価に入る広範囲のセンサーレンジを持つモデルとして重宝するだろう。ただECMを装備していないため重要性はあまり高くないかもしれない。F2-07フレームは安価なLFGキャリアとしてBZ型に期待が持てる。


039(2023-07-14)ライオン派生機(ノース:「ライオン系」派生機)

ライオンは極間戦争後にヘビーストライクギア/重量型強襲ギアとして開発された。その設計はグリズリーのような標準的な火力支援ギアよりも高い器用さを保ちつつ、中型クラスのギアの中でも関崎量を確保するために大型化した。本機の設計は北域軍に中間層として支える突撃部隊を提供することにある。設計チームは様々な携行搭載を準備し、長距離砲ロケットによる支援能力も与えた。また山岳地帯の多い北半球での機動性を確保するため、登攀装備も標準装備された。
本機は近年の技術革命であり世界中の指揮官から賞賛された機体だ。しかし、多くのギア操縦士はライオンを汎用性が低い機体として見ており、特にジャガーと比較した場合の速度と性能差と、その限定環境に特化した武装についても指摘している。
多くの指揮官からライオンの増産要求があり生産は急増することとなった。激動の第2次再生戦争/テラノヴァ戦役において、ライオンは北域指揮官の正しさを証明した。そのユニークな武器装備と高度な統合照準コンピュータは、CEFのフレームと互角に渡り合い、多くの成功を収めた。山を越え、敵に集中砲火を浴びせるその能力は、リヨネス市周辺のUMF前線で非常に貴重であることが証明された。生還したパイロットは、この野獣に対する新たな尊敬の念を語っている。
ノースコ社はこれに注目し、武装バリエーションを拡大し、カタログに武器パッケージが追加された。指揮官からコマンド型が切望された結果、現在ではジャガーと同様にサンダー型とセコム型にアップグレードができるようになった。

ルール

・「ライオン系」モデルの武装バリエーションです。拡張コンテンツを利用する場合、ライオン系モデルに以下の派生モデルが追加されます。

モデルデータ

改造指南

・この追加は武器の交換だけで済む。ライオンにはすでに HAC、MPA、HRC、MBZ が付属しているが、MSC、LLC、 HRF は DP9 ストアで簡単に見つけることができるだろう。サンダーやセコムをモデル化したい場合は、肩に乗せるコマンドポッドは余っているSatUPパーツを改造するか、スピアヘッドハンターなどから入手するといいだろう。

雑感

 ライオンは使い勝手の良いモデルなので選択肢が増えるのは戦術に幅をもたらすだろう。正直なところ増えた武装バリエーションはHRF以外微妙なためサンダーかセコムに需要がればといったっ所かもしれない。


040(2023-07-21)ハマス派生機 ハマスグアグ(カプリス:「ハマス系」派生機)

 本機は人気の高いハマスマウントの新型バリエーションだ。グアグの誕生は、CEFがテラノヴァ全土を占領できなかったこと起因する。長期化するテラノヴァ戦役はカプリス軍が想定していた状況ではなく、準備不足が露見し始めた。そのひとつに戦場での復旧車輌の存在があった。マウントはその大きさと形状のため、従来の回収方法を利用することが難しかった、マウントは通常車両では牽引できず、その脚部は輸送車の荷台から大きく広がる傾向がある。グアグ型はクレーンと滑車を使って行動不能となったマウント(や、その一部)を吊り上げ、現地での応急修理を可能とした。本機は他のマウントの運搬や牽引には不向きである。自衛用の武装として発射レート抑えた小型ロータリーキャノンを搭載している。武装の脆弱性は、修理中に他マウントが警備につく傾向があるため、大きな問題にはなっていない。この警備はグアグを守るだけでなく、回収可能なマウントが敵の手に渡らないようにするためにも重要なことなのだ。

ルール

・ハマスグアグは編成データ上は「ハマス系」として扱われます。拡張コンテンツを利用する場合、ハマス系モデルに以下の派生モデルが追加されます。

モデルデータ

改造指南

・ハマスグアグ現段階では販売が予定されていないモデルだ。公式の見解では「ハマスマウントにクレーンを付けたもの」と発表されている。

補足:
筆者のPatoreonサイト「ゲームミニガレージ」ではハマスグァグ(当時の開発コードはSidonであったためがいる名はSidonのままだが…)を想定した改造用パーツのSTLデータを頒布しているので良ければ利用してみてほしい。

雑感

 ヘヴィギアTRPGに向けて各勢力には専用の工兵用モデルが追加された。このためF-305とハマスグァグには専用のモデルが用意されていないのが現状だ。性能的にいても入れなくてもまぁ…という工兵用モデルなので、こういうモデルが好きな人は改造や3Dプリントに挑戦してみるのもいいだろう。


041(2023-07-28)ペルセウス(★ピースリバー:新規追加モデル)

ペルセウスは、パクストン社のカラク荒地に隠された秘密研究開発施設から生まれた試作機のひとつだ。本機はピースリバー市に向かう敵軍を探知し、ヒットアンドランによる遅滞戦術と後方攪乱を目的として設計された。
ペルセウス開発チームのチーフエンジニア、ダン・オリヴィエは、同盟戦争の時から進行中であった実験的なホバー式補助移動システム(H-SMS)を装備する決断を下した。しかし、このシステムは制御が難しく、実用化には多大な努力を要した。H-SMSを安定させるためペルセウスの脚部アクチュエーターはトルク重視の設計となり、その結果として当初予定されていたよりも操縦性が損なわれてしまった。しかし、H-SMSがギアに提供す驚異的なスピードは魅力的であったため、操縦性の損失と釣り合いが取れると判断された。
ペルセウスのその他の装備は、H-SMSのホバースカートほど過激ではない(あるいは問題がある)が、それに劣らず印象的となった。偵察機としての役割を補助するため、試作段階では南域の特務ギアであるカメレオンに見られるようなステルスコーティングが施された。後方攪乱任務を目的とするペルセウスには、PARDのアーセナル部門が開発した最新式の狙撃銃が装備された。センサーや通信システムも改良され、ターゲットデジグネーターも搭載され偵察機としての役割も果たす。

ルール

・「ペルセウス系」はピースリバーモデルリストの追加モデルです。「ピースリバーフォース(サブリストを含む)」か、「ピースリバーのコンバットグループ」として使用される場合にのみ使用できます。

モデルデータ

改造指南

・このモデルはブラックタロンのメタルキットの「レイヴン」を素体とする。しかし特徴的な小型のXエンジンやホバーユニットは存在しないため、再現にはいくつかの改造が必要になるだろう。

補足:
筆者のPatoreonサイト「ゲームミニガレージ」ではレイヴンをペウセウスに好感するための改造用のSTLデータを頒布予定なので、興味があれば利用してみてほしい。

雑感
設定では出てくるのステルスはないんのなんでェ。

 


 

 

(作業日2023-08-01更新)

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