【HG3.1】編成アドバイス

ヘヴィギアの編成ルールは自由度が高い反面、指揮官不在の指揮力が無い部隊や、射程が短い部隊、移動力が無い部隊など、「やりたいこととモデル性能が戦術的に合致しない編成」や「あからさまな弱点がある編成」なども組めてしまう。
今回は編成時のセオリーを紹介しようと思う。もちろんこれは正解などではなくあくまでも「こういう考え方がある」という参考にすぎないものだ。これ等は編成の概念をまとめたものにすぎず、実際の編成に落とし込む時には自分の手持ちや好みによってアレンジが必要になるだろう。

武器を変えるだけでも役割が大きく変わることは覚えておいてほしい。

幾つかの用語イメージの共有のために以下を記す
・射程6-18/36 標準的な距離であり「中間距離」となる。火力支援や長距離と表記される場合は、射程18-36/72以上の武器を想定している。
・高火力とは攻撃力8以上やAP3以上を想定している
・安価な量産機に求められるものは「装甲6、H4/S2、武器にLRP、コストは8TV以下」だ。
・高い移動力はMR:8”以上だ。モデルにJumpJetやJetPack特性があるとなお良いだろう。
・重装甲や高耐久は「装甲8+」「H4/S2以上」のモデルが遮蔽を得ており、追加でシールドやECM+、煙幕などで守られた状態を指す。


 

解説:
 この編成は攻撃型の編成です。
最初に装甲の高い高火力の「金床部隊」を前進させ相手の注意を引きます。相手の攻撃の矛先が金床部隊に向いている間に移動力の高い「槌部隊」が側方から地形に隠れつつ後方に迂回します。 後半戦で槌が背後から押し込み囮を引き受け、金床は少し下がりつつ長距離から押しつぶします。

 地形を上手く使った移動が要になります。槌部隊の武器は射程よりも6~18インチでの命中精度が重要です。 一方、金床は攻撃に耐えつつ相手に脅威を植え付ける必要があるので2モデルくたい、装甲8+がいると安心できるかもしれません。
 一部の勢力は少数のホバータンクを槌として使用し、量産機+火力支援機を金床にする方法もあります。 決まると気持ち良い編成なのでモデルの移動や位置取りを楽しみたい方にお勧めです。

弱点:
 この編成は分断や各個撃破に弱く、機動力のある槌部隊が先にやられてしまうと金床部隊が包囲殲滅されてしまう場合があります。特に槌部隊を少数のホバータンクなどに頼るとECM攻撃などで簡単に足止めされてしまいます。また槌部隊で狙う目標を間違えると足止めを受け分断されてしまう場合があります。
突破が難しい場合は方位をあきらめ、戦場中央付近でのゲリラ戦に切り替え、金床部隊まで誘い出す方向性に切り替える必要があるでしょう。

 

解説:
 この編成は攻撃型の編成です。
量産機で押しつぶせ!2機やられる前に1機潰せば 上等! 指揮に特化したハイコマンダーのモデルでリソースを豊富に持ち後方からオーダーに専念。オーダーでバフをかけた量産機部隊の集中攻撃で敵の各個撃破を狙います。LRP,MAC,MFCがメイン武器で小ダメージを蓄積して倒します。

LRPを持つ量産機モデルをたくさん入れ、相手の手数が追い付かないうちに数の優位で押し切る発想の編成です。性質上群れ安く、敵のAOE兵器の餌食になりやすい諸刃の剣です。失敗した回避や、相手の回避が弱い時の攻撃を潤沢なCPリソースを使用したリロールでごり押しします。

指揮官モデルはCPが沢山を抱える必要がありベテランアップグレードによりVet特性を⒟付加する必要があります。可能であればSP+1特性のあるモデルを選択します。
またオーダーを成功させやすいSatUP,EW3+、ECCM、などの要素も重要です。特にダイスを増やすECCMはVetアップグレードやモデルアップグレードにあるで幕活用しましょう。
アップグレードコストが多くかかるため、部下を切り捨てたインディペンデントオペレレータールールのデュエリストにする手もあります。この場合必ずCOまたはXOコマンドアップグレード(+3TV)でハイコマンダーに任命し、自軍全てのCGにオーダー/命令を出せる状況を用意します。
ほぼ戦場の端の物陰に引きこもります。

 MPモデルや量産機のエアドロップ配置を使用する場合も、こちらの運用が参考になるかもしれません。

弱点:
 この編成は性能の劣る量産機をオーダーで強化して戦い抜くというやや玄人的な運用の編成になります。量産機1機1機はあまり強くなく、戦場で利用できるベストな地形に収まり切れないため、損耗前提で時には相手に背後に回り込むなどして大胆な運用が求められます。

VTOLや足の速いモデルにより指揮官を暗殺されてしまうと、烏合の衆になりかねないので指揮官の安全を第一に運用する必要があります。また同様にECMジャミングでオーダーを封印されてしまうのも避ける必要があります。センサーロックされない場所を考慮しましょう。


 

解説:
 この編成は防御型の編成です。
量産機好きのための縦深型 1R目に7TV前後の雑魚の群れを自軍中立エリアまで移動させて戦線をひき敵と交戦。層を作ってアタッカー役を護ります。 電子戦機はやや深めに随伴して適時FOやECM攻撃でこれを支援し、後方の攻撃役が視界の良い場所からキルを稼ぎます。

量産機の数を用意する場合、地形のいい場所探しが案外難しいです。歩兵などを混ぜて頭数を増やし、確保役と攻撃役を分けるのも良いでしょう。

アタッカーの武器が重要になります。このモデルは少なくとも攻撃力8以上、最大射程は48”以上(できれば72”以上)の武器が求められます。ECMアタックやLTHI/レッツ ゼム ハブ イット オーダーなど電子戦機を上手く使ってこれらの攻撃が命中するように状況を整える必要があります。

ライフルなどの長射程武器を装備するアタッカーにはClimberやJetpack:6特性などがあると高所が選択できるようんあるのでより良い攻撃位置を確保できるようになります。また、戦場では視界を確保できないこともあるため、量産機の中に安価な偵察機混ぜ込むことで、アタッカーにはGM(誘導迫撃砲)やFM(迫撃砲)があると「FO/砲兵観測+ファイヤーミッション/支援砲撃」でも敵を攻撃できるようになります。

弱点:
 この編成は性能の劣る量産機で足止めしている間に少数の攻撃役で仕留めてゆくことが求められます。このため攻撃役が先に破壊されてしまったり、ECMアタックで妨害を受けてしまうと攻撃力が著しく低下し消耗戦を強いられるようになります。


 

解説:
 この編成はやや防御寄りの編成です。
エリート機好きのための縦深型配置で、 1R目に12TV前後のエリート機を自軍中立エリアに点在させゲリラ戦のラインを構築。一撃離脱でこまめに隠れて敵を牽制します。 電子戦機はやや深めに随伴して適時FOやECM攻撃でこれを支援し、後方の攻撃役が視界の良い場所からキルを稼ぎます。

量産機編成との違いは単体の性能が良いので攻撃に期待が持てます。H/S合計は低くなるので地形を上手く活用して「隠れる」必要があります。 地形を突破してきて背後を取るようなモデルがいる場合は、事前に警戒する敵モデルを移動前に電子戦機がECM攻撃でトップスピードの妨害するか、突出した敵を後方のアタッカーが始末します。

エリート機のエアドロップ配置もこちらに近い運用になると思います。MP部隊などを使う場合は格闘が選択肢に入ってきます。

エリート機は攻撃力があるのでアタッカー役を一部引き受けることも可能な反面、手数や継続戦闘能力では量産機型に劣る点なので、優先目標を上手く見極める必要があるでしょう。

弱点:
 この編成は少数になりがちで、相手が量産機編成をした場合に手数が不足する可能性があります。また、序盤に不幸な出目事故などでゲリラ部隊のエリート機を失ってしまうと、そのまま各個撃破されてラインが崩壊する恐れがあります。味方モデルを失った場合、後方の火力支援部隊と合流を目指して速やかに戦線を縮小し、いったん勝利目標から離れてまずは手ごろな相手モデルから狙ってゆき、頭数を減らすところから仕切り直す必要があります。その場合時間的に厳しい戦いになり、VP引き分けを目指した「負けないための戦い」になると予想されます。

 

 

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