【3.1版を遊ぼう! チュートリアル4 オーダー、ファイヤーミッション、電子戦編】

<オーダーとコマンダー>

コマンドモデルはオーダー/命令を発令できます。(p36)

オーダーの種類は6種類ありますが良く使うのは以下の3つです。他のものもうまく使えば効果が大きいので積極的に使ってゆきましょう。

・オーダー:レッツゼムハブイット/進撃命令 ★重要
→コンバットグループの基本となる命令で、「グループ全体の攻撃ダイスを+1D6」できます!射撃攻撃にしか効果が無いので注意が必要。「Stable(p50)」特性をチェック!
3.1版からはこの命令は対戦相手コンバットグループの行動最中でも使用できるようになりました。
この変更によりリトリレーション/報復する場合や、ファイヤーミッションに参加するモデルでも簡単にStable特性が得られます。

・オーダー:トライアゲイン/士官の助言
→味方1人をリロール。このリロールは万能で特別判定もリロールできます。
しかし、エアドロップ配置の特殊判定だけはゲーム開始前なのでオーダーやSPを使用できません。

・オーダー:ECMディフェンス/緊急ECM防護命令
→ECMの緊急展開に使用。ECMディフェンスの効果は「次のラウンドの」アクティベーション開始まで継続するので敵に先攻めされても割り込みで「射撃に対する」防御ダイスを増やすことができます。
「ECMディフェンス/ECM防護」トークンは、PA(パーティクルアクセラレーター/粒子加速砲)の攻撃が命中、まはた「ECMアタック/ハッキング攻撃」アクションにより「ヘイワイヤ/攪乱」トークンを受けてしまうと失われます。ヘイワイヤ中はECMディフェンスを使用できなくなりますので、無敵というわけではありません。

指揮官を強化しよう
オーダーをうまく活用する場合はコマンドアップグレード(p40)も併せて読みたい所です。
お胸に勲章付けたお偉いさん(高級士官)が現場に来ると、全軍に命令を飛ばせるようになりますよ。
CPは1コマンダーの階級に関係なく1点までしか手に入りませんが、「Vet」と「SP:+1」特性でSPを手に入れることで増やすことができます!

 

<ファイヤーミッション>

ファイヤーミッションは決まるとでかいヘヴィギアの大技です。 p31に注目です。
FO/砲兵観測アクションを成功させると、指名した「コンバットグループ1つ全部」のモデルがファイヤーミッションへの参加権を得ます。
つまり観測をしたモデルのアクティベーションに割り込んで攻撃が発生するので複数モデルの攻撃をドカドカと叩きこめるわけですね。

FO/前方観測アクションは誰でもできますが、偵察機(=EWスキルが4+より良い センサーレンジが24/36ある)を使用するのが役立ちます。RCロールを持つモデルにはそういった性能のものが多くあります。
他にもECCM特性や、SatUP特性があるとEWロールに役立ちます。

敵の位置を上手く知らせるFO判定に成功すると、センサーが届かない遠くにいる味方でもその座標位置に砲弾の雨を降らすことができます。これがファイヤーミッションです。
ファイヤーミッションを何も考えずに使用すると命中ダイスので以下ルールによりその攻撃は空振りに終わりやすいです。しかし、ファイヤーミッションが利用できる射撃修正ルールはうまく使うと非常に効果的になります。
これらのカギになるのはFOをするモデルの位置取りです。

理想のFOする位置は
・遮蔽の無い
・背中が見える
・高い位置

なのですが、それって敵の陣地のど真ん中なんですよね。
こういう時に役立つのは2つあります。

1つは「JexPack:X」または「VTOL」特性を持つ偵察機です。こういったモデルは容易に戦場の高い場所を確保できるので広い視界を確保できます。もちろんセンサーロックが必要になるので戦場の前に出る必要があります。

もう一つは博打部隊です。コストが安いユニバーサルモデルをうまく活用して無理やりFOする作戦です。エランやアンティローペなどのピックアップトラックやリコンドローン、偵察バイク兵などを利用し強行突破しFOを成功させる方法です。コストが安くやられても損失は軽微ですが、一方でEWスキルもイマイチなので博打要素が高くなります。

>ファイヤーミッションに向いている武器
★「Blast/爆風」特性の武器はインダイレクトモードで使用すると「パーシャルカバー/部分遮蔽」を無視できるので、LOSの確保が成功すれば相手はカバーが使えなくなります。
アーティラリーガンやフィールドガン、グレネードランチャー、フィールドモーター、ガイデッドモーターなど。
レア武器にアーティラリーミサイルもありますね。
ファイヤーミッションは必ずインダイレクトを使用するのでBlastとの相性が良いです。

★とにかくたくさん巻き込むのだ!でも味方を巻き込まないように上手く使いましょう。「AOE:X」特性を持つ武器は範囲攻撃ができます。AOEの数値は半径(インチ)なので、広範囲を巻き込むことができるため試行回数を増やして当たる機会を増やします。
・フィールドモーターとボンバーはAOE:4なので直径8インチが攻撃範囲です。

>ファイヤーミッションはコンバットグループ全員が参加できる
指名されたコンバットグループのうち、ファイヤーミッションに参加するモデルの選択は自由です。修正が十分に得られる攻撃の場合、4モデル以上の参加は過剰攻撃になりがちですが、積める修正が少なめでダメもとで行く場合は全員で一気に叩き込むという選択肢もあります。
上手くいけば複数の敵モデルを一気に片付けるチャンスです。どんなモデルでもロケットパックを持っているので、装甲の低いモデルを狙う場合当たればラッキーで叩き込む選択肢もあります。
とはいえ、しかしファイヤーミッションはアクションを消費する「攻撃の前借」になります。「React+」を持たないモデルは自分のアクションを使ってしまうのでアクティベーションが来ても移動しかできなくなります。
その点「React+」特性を持つモデルは自分の武器で攻撃した後に、ファイヤーミッションにも参加できるのでお得です。ダメもとで撃ち込めばいいやの精神。

また、モデルは「未行動」だった場合に限り、ファイヤーミッションの時に一足お先に「ブレイス静止」速度を選択できます。ブレイスは防御ダイスが低下するので一度選択するとラウンド最後まで継続するので注意が必要ですが、移動リソースを攻撃力修正に回すオプションなので「イモビライズド/移動不能」になっていなければ誰でも使えるという利点があります。

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【Tips】2系統のEWスキル
EWスキルはHGの難しいとされるルールデス。他のゲームに無い概念案尾で飲み込むのに少し時間がかかるかもしれません。
このゲームではEWスキルは大きく2つの用途で使用されています。

1つは「ECM」特性を使用す電子戦のやりとりと、それを護るための「ECCM」特性で行える「ファイヤーウォールリアクション」です。これはファンタジー世界のウォーゲームで例えるならサイキックや魔法使い同士の攻撃と防御に似ています。

もう一つが「FO」「オーダー」「ディティールスキャン」の3つで使う「通信」のアクションです。これは単に味方モデルに的の正確な位置を伝えたり、相手の電波から情報を抜き出したりする能力で専用の装備が無くてもだれでもチャレンジできます。SatUPやECCM,センサー拡張ルールがあるとより便利ですが。こちらの方を無理やりファンタジー世界解釈する場合、FOが遠見判定、オーダーは号令判定、スキャンは聞き耳判定みたいな位置づけでしょうか。
SFミリタリー世界的にはこういうのは電波帯域を使用して、敵の通信妨害をかいくぐりながら通信機で行うものです。このためEWスキルに分類されています。
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>電子戦
電子戦はEWスキルを使用するもう一つのアクションです。これは「ECM」特性を持つモデルのみが選択できるもので、味方を強化したり、敵の行動にデバフを与えたりします。
「電子戦」と言っても特に特別なことは無く、やることは攻撃アクションと大差ありません。センサーで測って対抗判定をするだけです。

電子戦の手順
①センサーロックする(=相手をセンサーレンジに入れる)
②EW/電子戦スキルで対抗判定をする(自動で成功するやつもある)
③勝利したら効果を適用できる

◆「ECM/ECM+」特性を持つモデルだけが電子戦をできます。(p34)
バフ、デバフの専用スキルみたいなもんです。アクションの選択肢が3つだけ増えます。
・ECMアタック(相手へのデバフ&4+で追加ダメージ)
・ECMディフェンス(このモデルの6インチ周囲にいる「すべての」モデルの射撃防御アップ!…もちろん敵も使えます)
・ジャミング(対象モデルのFO/オーダー/スキャンを自動失敗させ、このラウンド中に使えなくする)

◆「ECCM」特性があると(p37)リアクションの選択肢が1つだけ増えます。
・ファイアーウォール(フォーメーションにいるハッキングの対象をこのモデルに変更する=味方を守る)

◆ロールにつかう修正は比較的シンプル。p34
「ECCM」特性があると+1D6されます。
「ヘイワイヤ/攪乱」状態のモデルはEWスキルが-1D6されます。

>どんな時に使うのか?
困ったら取りあえずECMディフェンス!
1アクション使えば周囲にいるモデルの防御ダイスが増えます。シンプル!
・PIの高い部隊を守るのがより効果的です。

ECMアタック(=ヘイワイヤ)で得られる6つのメリット
ECMアタックに成功するとヘイワイヤ/攪乱トークンを相手に与えることができます。これは様々な用途に使用できるデバフ攻撃です。
1足止め:トップスピードを禁止する目的で使います。最終ラウンドのマーカーコントロールの駆け引きで重要です。
2弱体化からの集中砲火:このラウンド潰す相手にかけます。
3弱体化からの放置:敵のFSモデルが倒せそうもない時は、弱体化だけして放置します。
4ECMディフェンス潰し:ECMディフェンス効果を無くすために仕掛けます。
5トドメ!:残り耐久力1のモデルが地形に隠れている場合のトドメ手段です。シャットダウン攻撃と呼んでます。
6EWを低下させる:FAQで新しく追加された効果です。敵のEWロールに-1D6のデバフが入ります。

ECCMでECMアタックへの対抗策 「ファイヤーウォール」リアクション!
・ECCMを持つモデルは6”以内にいる味方が受けたECMアタックの対象を自分に変更することができます。対象を移し替えるので、対抗判定に失敗しても最初に対象にされたモデルには被害が及びません。このため、妨害を受けたくない大型モデルや、ECMディフェンスを発動中のモデルには安めのECCM装備モデルを随伴させると良いでしょう。
ファイヤーウォールリアクションには1アクションが必要なので連続でクラウト無理だったり、そもそもPA(パーティクルアクセラレーター)の攻撃には無力だったりします。
またよくあるうっかりミスは、「ECMディフェンス中のモデルファイヤーウォールを宣言して負けてしまってECMディフェンスの防御効果が消えてしまう。」ということがあります。ご利用は計画的に!
また、3.1版では「対抗ハッキング」のイメージも追加されました。このファイヤーウォールで敵のECMアタックを回避できた場合、なんとハッキングを仕掛けた相手のモデルが「ヘイワイヤ/攪乱」状態になります!EW判定はダイスがそんなに増えないため、出目が暴れやすいです。このため、ECCMを持つ雑魚モデルが一か八かでファイヤーウォールお試しすると対戦相手は少し嫌な顔になるでしょう。

ジャミングの使い方
主に対戦相手のオーダー/命令を潰す方法で使います。能動、受動どちらでも使えるので使い勝手が良く、CPを多く抱えたハイコマンダーモデルが対戦相手にいる場合は積極的に狙っていきたい妨害策です。

・CPの多いモデルを潰す:
オーダー妨害をすると敵戦力は低下します。
・LOS外のやばそうなFOを潰す:センサーロックさえしていればReact+を使用して受動妨害もできます。
・スキャンVPを阻止する:EWの対抗判定ですが、EW弱いやつがスキャン対象になった時に助けてあげれます。

ゲームに慣れてきたらこれらの事を考えるとより深い駆け引きを楽しめるようになれます。

【3.1版を遊ぼう! チュートリアル3 フォースコンストラクション編】

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