【ヘヴィギア3.1版】サウス(AST)サンプルロスター

サウスアーミーボックス サンプルロスター

サウスの特徴は装備の多様性にあるが、この編成では他国の同系機種より性能が優れた電子戦機のイグアナと次世代量産機のブラックマンバ、火力支援機のコブラを活かすように組まれている。持久戦に持ち込むイメージで、地形に隠れつつ、セカンダリーユニットのイグアナが持つECM+特性で味方を守りながら戦うと良いだろう。

 

★★100TV編成★★

※自作のディティールアップパーツ等を使用して改造しているため実際の商品とは異なる場合があります。

◆グループ1「確保部隊」 38TV

<プライマリーユニット:GP(28TV)>
07 イェガーガンナー
07 イェガーガンナー
07 ブロウラーイェガー
07 ブロウラーイェガー
<セカンダリーユニット:RC(10TV)>
10 チャッターボックスイグアナ(☆CGL)

◆グループ2「攻撃部隊」 62TV

<プライマリーユニット:SK(52TV)>
13 ブレイジングマンバ
13 ロングファングマンバ12+セカンドインコマンド1(☆2IC)
13 ロングファングコブラ
13 ロングファングコブラ
<セカンダリーユニット:RC(10TV)>
10 チャッターボックスイグアナ(☆CGL/フォースリーダー)

一番扱いやすいGPとSKグループの部隊構成だ。

◆グループ1

概要:
コストが安くそこそこの生存応力とそこそこの攻撃力を持つ部隊だ。相手を削ったり牽制したりするのが目的で、地形を上手く使って生き残ることが仕事の部隊だ。セカンダリーユニットのチャッターボックスイグアナはECMディフェンスやECMアタックを上手く使ってGP部隊を護ってゆこう。

作戦目的と初期配置:

GP部隊は【ホールド/目標を防衛せよ】を選択して、マーカーを置く場所を考えながら守りやすい地形の近くに配置しよう。

運用イメージ:

GPグループのイェガーはコストの割にH/Sの耐久値が良い。彼らはあまり前に出ず、地形の防御を使いながら戦う事で粘り強く戦う事ができる。このため自軍配置ゾーンの近くにコントロールマーカーを配置する【ホールド/目標を防衛せよ】作戦目的と相性は抜群だ。
ブロウラーが装備する武器はライトオートキャノン(LAC)とライトグレネードランチャー(LGL)の特性を併せ持つ複合武器だ。LGLは射程が短いため無理に前に出て使わず、そこそこの射程があるライトロケットパック(LRP)の攻撃を中心に使うと良い。グレネードランチャーにはBurst:1特性があるので、適正距離でAP:1特性を活用するために使用するのが良い。あくまでもLRPの補助に使用するイメージだ。ガンナー型の持つミディアムオートキャノン(MAC)は標準的な攻撃力を持つ武器だ。この武器で狙うのは装甲7以下のモデルが望ましく、装甲8以上のモデルに対してはLRPに切り替えてゆこう。

セカンダリーのチャッターボックスイグアナは強力な指揮官機だ。このモデルのアクションはECMディフェンスかECMアタックに使用すると良いだろう。このモデルはSP:+1特性を持つため、コマンドポイントが2点ある指揮官だ。イグアナはEWスキルが3+で、ECCMやSatUPがあるためオーダーが非常に成功しやすい。オーダー/命令をする場合の判定はSatUPの効果でTN2+になり、ECCMの効果で3D6判定になるぞ!
1CPはレッツゼムハブイットオーダーでこの部隊を強化し、場合によって、ポップECMオーダー、トライアゲインオーダーを上手く活用してこの部隊を護ってゆこう。

<中級者向けのアドバイス>

イェガー達装備するライトハンドグレネード(LHG)やLGLはBlast(ブラスト)特性を持つインダイレクト武器だ。
Blast特性には自分のセンサーレンジで「LOSがある(=部分カバーの)」モデルにインダイレクト射撃をすれば、相手の部分カバーを無視できる。有効射程内にクリップル/中破状態の手負いのモデルがいる場合は高確率で止めを刺せるので、チャンスが有れば狙ってゆこう。
インダイレクト攻撃は命中率が下がるため頑張っても1D6攻撃になってしまうことが多い、そういう時は開き直ってトップスピードを選択し、「当たれば儲け」の精神で攻撃すると良いだろう。この時相性がいいのオーダー/命令は「レッツゼムハブイット」ではなくダイスをリロールできるようになる「コーディネーテッド アタック」だ。

◆グループ2

概要:
バランスの良い主力攻撃部隊だ。指揮能力、単純攻撃力の全てを揃えているが、モデルごとに移動速度に違いがあるため、まとめて運用せずに小分けにして使用しよう。

作戦目的と初期配置:

攻撃力を重視したSK部隊は【ペイブ ザ ウェイ/敵戦力を漸減せよ】を選択。敵グループを半壊させるのを狙ってゆこう。
SKグループはあまりまとめて置く必要はない。運用イメージと合わせて配置のイメージも紹介する。

運用イメージ:

この部隊は性能が違う3つの役割を持ったモデルグループで構成されている。

 

1つ目は中距離攻撃部隊だ
ロングファングコブラが装備するライトフィールドガン(LFG)は強力な支援砲だ。やや射程は短いものの、直接射撃/ダイレクトアタックと間接射撃/インダイレクトアタックの両方で使用できる。
この部隊はやや長い射程を活かして戦場のやや後ろからペイブザウェイを意識したターゲットを狙ってゆこう。
LFGは複数数モデルを攻撃するAOEモードと装甲値10以上のモデルにも有効なAPモードの使い分けができる万能武器だ。この武器はサウスサンプル編成では必殺の攻撃なので、オーダーで強化してダイレクト射撃で使用する場合は、React+特性を消費するフォーカス/集中オプションで+1D6攻撃修正を乗せてゆきたい。

2つ目は指揮用のチャッターボックスイグアナだ
GPにいるイグアナ同様に、チャッターボックス(おしゃべり)型は強力な指揮官機だ。この機体はECMディフェンスアクションでロングファングコブラを守るように随伴させよう。地形または大型機とECMディフェンスに守られながら2つのCPを駆使して確実にレッツ ゼム ハブイット オーダーを使ってこの攻撃グループの戦力をあげてゆこう。
この機体はあまり前に出ないためフォースリーダーに向いているだろう。

3つ目はブラックマンバの追撃部隊だ
ブラックマンバはバランスの良い攻撃機で、装甲7以下のモデルに対して有効な攻撃力を持つ。ミディアムロータリーレーザー(MRL)を装備するブレイジングマンバは露払いの機体だ。射程が短いのでやや前に出る必要があるが、機動力を活かして物陰に潜みながら、コブラの攻撃を生き延びた敵や、前に出てきた敵の偵察機や量産機を狩るのに使用する。Advance特性とBurst:2特性があるので非常に命中力に優れている。防御性能が優れた機体への追撃はこの機体が行うと良いだろう。
ロングファング型は連装ミディアムロケットパック(MRP+Link)を装備した機体だ。このモデルは2ICアップグレードによりCPを得ているが、あくまでも自分の攻撃/防御のリロールのために使用する。MRPはAOE3特性のより複数モデルへ攻撃するチャンスが生まれるので、このリロールを活かして防御の目が悪い敵に対して容赦なく振り直しで追撃もできる。装甲の高い機体への追撃は爆発力があるこの機体が行うと良いだろう。
リロールの判断はp288「平均出目テーブル」の数値より下回った時を参考にするとよいだろう。
この二機は止め要因だ。地形を使いながら慎重に前にでて手負いの敵を追い込もう。彼らの武器の命中率は高いのでレッツゼムハブイットオーダーを使えば手負いの相手ならば命中が期待できる。トップスピードを使って攻撃後は速やかに射線を切ろう。

 

★★150TV編成★★

これはアーミーボックスで組める150TVの例だ。100TVで使用した編成に多少のアレンジを加え、以下の第3グループを追加したものだ。

※自作のディティールアップパーツ等を使用して改造しているため実際の商品とは異なる場合があります。

◆グループ1「確保部隊」 28TV

<プライマリーユニット:GP>
07 イェガーガンナー(☆CGL)
07 イェガーガンナー
07 ブロウラーイェガー
07 ブロウラーイェガー

◆グループ2「攻撃部隊」 62TV

<プライマリーユニット:SK(52TV)>
13 ブレイジングマンバ
13 ロングファングマンバ12+セカンドインコマンド1(☆2IC)
13 ロングファングコブラ
13 ロングファングコブラ
<セカンダリーユニット:RC(10TV)>
10 チャッターボックスイグアナ(☆CGL)

◆グループ3「攻撃部隊2」60TV

<プライマリーユニット:FS>
20 キングコブラ
13 ブレイジングマンバ
13 ロングファングマンバ12
<セカンダリーユニット:RC(15TV)>
15 チャッターボックスイグアナ+ベテラン2+コマンディングオフィサー3(☆CO/フォースリーダー)

◆100TVからの変更点

第1グループからチャッターボックスイグアナを抜き、攻撃力の高い第3グループに移動させている。

◆グループ3

概要:
150TVで追加される作戦目的のために攻撃力の高い第3グループを追加している。またこのグループをベテラングループに指定することで、任意のモデルは+2TVでVet(ベテラン)特性を購入できるようになる。

作戦目的と初期配置:

攻撃力を重視したFS部隊だが、味方のGPグループとの連携を活かして【クレーム/戦場を制圧せよ】の「横分割」を選択。敵の数を減らしながら数での勝利を目指してみよう。この目的はGPグループの【ホールド】と相性がよく、ホールドのコントロールマーカー置くときにクレーム条件も意識してみよう。各グループのモデルは、戦場の片側と戦場中央線を意識して置くと良いだろう。

運用イメージ:

このグループはSK部隊と運用が近い。一番の違いは中間距離で攻撃を担当するのがキングコブラ1機になる点だ。このモデルはミディアムパーティクルアクセラレーター(MPA)を装備した2アクションモデルだ。装甲も9あり、戦場の拠点一つを任せることができる攻撃と防御を両立したエリート攻撃機体だ。Vet特性を持っているため自身のダイスをリロールできるSP(スキルポイント)があるのも頼もしい。MPAには敵を攪乱させるヘイワイヤ特性があるため、大物狙いに最適だ。
このモデルの2つ目のアクションを何に使うかは臨機応変な判断が必要になるだろう。遠い敵がカバーの外にいる場合は、射程が長いライトアーティラリーロケット(LAR)を使用した直接攻撃で敵を牽制できる。また、回避の高いモデルを狙う場合はMPAの集中/フォーカス攻撃オプションに使用してもいいし、装甲の高いモデル御狙う時はMPAの攻撃の後にミディアムロケットパック(MRP)を追加攻撃に使用しても良い。

GP部隊から引き抜いてきたチャッターボックスイグアナはベテラン強化されたハイコマンダーモデルだ。このモデルはベテラン特性によってさらにCPが追加され、3CPを持った万能司令塔になる。
いままでのイグアナと違って、キングコブラへの随伴よりも自身が生き延びることを優先に隠れて配置しよう。
ハイコマンダーになるとオーダーを全軍に使用できる点も重要な変更点だ。

 

 

★サブリストを使ってみよう★

サウスは5つの個性的なサブリスト(p112-113)を使用できる。ここでは各リストの特徴やおすすめのアップグレードについて紹介してゆこう

【専用共通ルール】

サウスはSOロールのモデルが少し難しい選択肢に案っているが、「ポリスステート/警察国家」と「アンフィブ/水陸両用」ルールをつかうことで手ごろなモデルを様々なロールのユニットとして使用できるようになる。上手く活用すれば作戦目的の選択や、特殊配置に柔軟性が生まれ、豊富な戦術をとれるようになるだろう。

【SRA(サウザンリパブリックアーミー)/南域共和国軍】

サウスの主力軍はその名に恥じない様々なルールを持っている。指揮官を強化できる「ベテランリーダー/経験豊富な指揮官」はベテランユニット制限を気にせずCPを獲得できる優秀なルールだ。
また、「ウェル ファンデッド/十分な資金力」ルールでコンバットグループをベテランアップグレード強化できる。「デュアルガン」や「ECCM追加」は安いコストで手軽にコンバットグループの戦力を強化できる選択肢だ。
「ポリティカルオフィサー/政治将校」ルールを使うことでコンバットグループに3人目のコマンドモデルを入れることができるようになる。指揮力の強化につながるのでオーダー/命令で強化しやすいだろう。

【MILICIA(ミリシャ)/軍事介入反乱鎮圧軍】

サウスならではの寄せ集め軍隊だ。指揮官を強化できる「ベテランリーダー/経験豊富な指揮官」はベテランユニット制限を気にせずCPを獲得できる優秀なルールだ。
「コンスプリクション/徴収兵」ルールは歩兵部隊を運用する時に真価を発揮するだろう。安価な歩兵い部隊はホールドコントロールマーカーの確保に最適で、浮いたコストで強化したギア部隊は戦闘に集中できるようになるぞ。
指揮官御強化と一般兵の弱体化ルールの共存により、緩急のある編成が作れるのが特徴だ。

【MD(メコンドミニオン)/メコン自治領軍】

サウスの金持ち組織メコンは特別な警察組織を擁している。「メツケ/目付役」ルールはMP系モデルのシールドを強化する個性的なルールだ。
また、他国のモデルを使用できるようになる「マーセナリーコントラクト/傭兵契約」も面白いルールだ。金で集められた傭兵部隊を作るのも楽しいだろう。

【ESE(イースタンサンエミレーツ)/イースタンサン首長国連邦私設軍】

ESEはテラノヴァに根付く武家社会だ。彼らには権力闘争に使えるものは何でも使えの精神が根付いており「パーソナル エスコート/用心棒」や「アライ/同盟国」のルールによってサウスであるにもかかわらずサウスモデル意外の多勢力のモデルを利用できるようになる面白い編成だ。

【FHA(フリーヒューマニストアライアンス)/自由人文主義同盟防衛軍】

FHAはニュコール寄りのサウス勢力だ。「アライ/同盟国」ルールは限定的にニュコールモデルを使用できるようになる。
また、彼らが愛用する「ファイヤードラゴン」「サジタリウス」「ハタイロイ」を使用する場合には、「エキスパート/達人」によって強化できるのも面白い。
「コンスプリクション/徴収兵」ルールは歩兵部隊を運用する時に真価を発揮するだろう。安価な歩兵い部隊はホールドコントロールマーカーの確保に最適で、浮いたコストで強化したギア部隊は戦闘に集中できるようになるぞ。

 

★軍拡に向けて★

サウスの特徴的なモデルとして以下のようなものがある。

マンバMP(GP/SK)p120

憲兵隊が使用する暴動鎮圧用のブラックマンバだ。サウス軍で使用する場合、共通ルールに「ポリスステート/警察国家」ルールがあるため実質的にどの部隊でも使用できるようになる万能モデルといえるだろう。既存装備のミディアムフラッグキャノン(MFC)は射程こそ短いものの対人用の散弾と対物用のスラッグ弾を使い分け可能な万能武器だ。シールドを標準装備しているため、防御地形を使用しながらの戦闘で高い継続戦闘能力を持つ。
ブロウラー型は使いやすい装備だが、このMACとLGLの複合武器は同梱していないため、Black Talon Dark Series Upgrade Packを購入するか、3 Underslung Gun Upgradesを別途購入してMACを改造する必要がある点がネックといえる。

シルバースケイル(GP、RC、FS)p123

防御支援に優れたサウスの電子戦/偵察機だ。機体そのものは防御力に劣るが、低コストでECM+
を持ちGPでも運用できるため非常に使いやすい。イグアナに比べるとEWスキルに難はあるが、ECCMを装備しているのでそこまで気にならないだろう。

カメレオン(SO、RC)p126

SOプライマリーユニットが選択できる【アサシネート/敵指揮官を暗殺せよ】は、SK部隊の【ペイブ ザ ウェイ/敵戦力を漸減せよ】と相性が良い作戦目的だ。しかし、サウス軍のSO部隊は他の組織に比べてやや使いにくい印象がある。作戦目的のためにはSOグループを取得したいが、コスト的には微妙な戦力にあるといった場合には、「デュエリスト指揮官を使う」という裏技がある。
特務用電子戦ギア「カメレオン」はまさにそんな運用にぴったりの機体だ。この機体はVet特性を持っているのでそのままでデュエリストに指定できる。あとはCOアップグレードを付けて「インディペエンデンドオペレーター(p43)」を選択すれば15TVのSOの指揮部隊が出来上がる。生存力のためにシールドのデュエリストアップグレードオプションを持たせてもいいだろう。
こうやってコストを稼ぐことで強力なホバー戦車やストライダーを導入できるようになるぞ。

ナーガ(FS)p131

この2脚歩行のストライダーはバランスの取れた火力支援モデルだ。ミサイルやフィールドガンなど使いやすい高い攻撃力を持つ武器を2つ装備した2アクションモデルで、レッツゼムハブイットオーダーと相性が良い。
移動力もそこそこあり頼もしい支援機となってくれるはずだ。ミディアムレーザーキャノン(MLC)装備のスナイパーナーガは別途パーツを購入する必要があるので注意だ。

ハタイロイ(FS)p135

サウスの誇るホバータンクで、コスト、装甲、攻撃力、移動力の全てにおいてバランスが良いモデルだ。移動力の高いホバーと障害物をある程度無視できるジャンプジェットの相性は良く、痒い所に手が届く位置取りが可能な未来の戦車と言える。
武器種類ごとに3つのモデルが販売されており、標準モデルを購入すると「標準型」「コマンド型」「フォース型」のバリエーションが組める。制圧力に優れた「ロングファング型」と、使い勝手が良い万能な「スパーク型」はそれぞれ別売りパッケージになるので注文する時に注意しよう。

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