【Tips】フォーメーションのルールを理解する

◆前説:
ヘヴィギアのコンバットグループ(ユニット)は、ほかミニチュアゲームのように、モデル同士が近づいてまとまって動く必要はありません。個々の独立したモデルとして動かせます。

しかし、コンバットグループリーダーの近くに入ることでフォーメーションを組めます。
フォーメーションとは、隊長機からの通信を柔軟に受け取ることができる範囲で、フォーメーションを組むと「できるようになること」が存在します。

ゲームに慣れてきた場合、フォーメーションを理解しておくと戦術の幅が広がるでしょう。
今回は、フォーメーションの作り方と、その応用方法をまとめたいと思います。

これらの解釈は、ルールブックの各項目を個別に読み下し、関連部分を交差して考えた結果によるものです。
解釈ミスや、翻訳ミスなどによってできないこともあるかもしれませんのでご注意ください。

 

◆フォーメーションの条件:
インフォーメーションでできることを知る前に、先ずはフォーメーションの条件を確認しましょう。

<①基本(5.3)>
・コンバットグループのメンバーがCGL(コンバットグループリーダー)の6”以内に居る状態をインフォーメーション状態と言う。

<②中継(5.3/14.1e)>
・コンバットグループにComms:XとSatUp:x+の特徴を持つモデルがおり、フォーメーション内にいる場合、中継機はフォーメーションの範囲を6”拡張できる。

<③衛生中継(14.1g)>
コンバットグループにSatUp:x+の特徴を持つモデルが2機以上おり、そのうち1機がフォーメーション内にいる場合、SatUP機同士はインフォーメーション状態である。

<④応用(5.0)>
CO(コマンディングオフィサー/全軍の指揮官)は自軍全てのCGLとして扱う。(全部隊の指揮権を持つ)

基本は①のリーダー機の6”だけで簡単ですが、通信装備によってこの効果範囲が拡張できます。

 

◆フォーメーションでできること:

<アイゴットユアバック(5.3a/10.4)>攻撃アクション/スナップファイア
・インフォーメーションまたは、6”以内の味方モデルが狙われた場合、(ロックや射界などの条件を持たすなら)スナップファイアに参加できる。

 

<CP(コマンドポイント)の受け渡し自動成功(5.4)>コムズアクション/CPの使用
・コムロール無しでCPの受け渡しができる。

※FO判定はインフォーメーション状態でもコムロールが必要(14.1a)

 

<オーダーの条件>オーダーアクション&オーダーリアクション/CPの使用
・ラジオサイレンスオーダー(5.5b):ステルスを得る。
・イベイドオーダー(5.5d):能動-1D6されるが、防御判定のリロールができる。
・ダメージコントロールオーダー(5.5f):ダメージコントロールリアクションの効果が2倍になる。

 

<センサーブースト(7.7)>EWフリーリアクション
・インフォーメーション中のSensors:xを持つモデルのロックオン情報を共有できる。

 

<コマンダーアズレシーバーズ(14.1c)>攻撃チェインリアクション
・コマンダー(COやCGLなど指揮権限を持つモデルのこと)がコムイベントのレシーバーになる場合、フォーメーションにいるモデルもレシーバーになって良い。
(CGLがFOを受けるとき、フォーメーションオブかもそのFOに乗っかれる。)

※補足:中継するコマンダーもレシーバーモデルになることが条件なので、まずコマンダーモデル本人がFOに参加する必要があると思われる。
また、フォーメーション内のほかモデルはレシーバーになる選択権があるだけで強制されるわけではない。

 

<コムズブースト(14.1d)>EWリアクション
・自機のアクション値を1…消費してEWアクションに+1D6する。インファントリーは使用不可、Comms:xがあるとさらに+Xd6。

 

<フランク配置(15.4a)>
・フランクで到着したモデルはフォーメーションを保つ必要があります。

 

<エアドロップ配置(15.4b)>
・エアドロップで到着したモデルはフォーメーションを保つ必要があります。

 

<メディックモデルがやられた場合の影響(16.5)>
・メデックモデルが破壊された場合に怒りを覚えるというフレバールールはフォーメーション内で共有できます。

 

<CBS/カウンターバッテリーセンサーの特徴(A4.1)>
・サウスのみ発売モデルとCEFの大型戦車にしかついてない特徴ですが、インフォーメーションが条件です。

 

<NCM:X/N-KIDUコマンドマトリクスの特徴(A4.1)>
・ユートピア専用ルールの範囲を拡張するやつ。

 

◆フォーメーションとは関係ない似たようなもの

・ECCMのレンジ:ECCMで守れる距離で、フォーメーションは影響しません。(14.2b)

・ECMディフェンス:ECMの効果範囲で、フォーメーションは影響しません。(14.2c)

・ドローンの距離:ドローンの操作距離も拡張されません。(16.2)

・SatUPを持つ者同士のFOはアクティブECMで邪魔できないルールはフォーメーションから独立した別ルールです(14.1f)

・FOのオリジンとレシーバーが同一の場合アクティブECMで邪魔できないルールはフォーメーションから独立した別ルールです(14.3a)

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★フォーメーションを応用した具体例その1:
1、CGLのレイザーファングコブラ火力支援機とSuのチャッタボックスイグアナ偵察機がSatUpの中継機能でインフォーメーション状態になっている場合。

2、最初にチャッタボックスイグアナ偵察機をトップスピードで前進させ、攻撃目標地点をセンサーロックできるポイントまで移動させて行動を終了した。

3、CGLのレイザーファングコブラ火力支援機はセンサー範囲外の敵へのインダイレクトファイアを狙いたい。レイザーファングコブラ火力支援機は、SatUpのフォーメーションを中継して、行動済みのチャッタボックスイグアナ偵察機のセンサーブーストを利用して攻撃ポイントのセンサーロック情報を獲得し、インダイレクト射撃を行える。

※補足:長距離からのインダイレクト射撃は遮蔽を多く挟む事が多いため、モーターやアーティラリーガンなどのブラスト武器による地点攻撃をうまく使いっていきたい。

 

★フォーメーションを応用した具体例その2:
1、SatUPを装備したCGLのサンダーグリズリーの6”以内に同じCGのグリズリーが2機居る。このCGはSUでチーターを迎えている。

2、サンダーグリズリーと2機のグリズリーはブレイスド+スタンバイを選択する。(彼らはオートパイロットの恩恵も受けるだろう)

3、SUのチーターがコムイベントのオリジンモデルになりComms:1の効果でFOを自動成功させた。Comms:1なので1モデルだけがレシバーにになれる。

4、CGLのサンダーグリズリーがスタンドバイトークンを1つ消費してレシーバーになることで、コマンダー・アズ・レシーバーズのルールが使用できる状態になり、インフォーメーション状態の他2機のグリズリーもこのコムイベントのレシーバーになることを選べる。

 

★フォーメーションを応用した具体例その3:
1、ブラックマンバ6機で構成された空挺部隊は、Satupを装備したレイザーファング・ブラックマンバを使用したCGL(隊長機)と2iC(副隊長機)を配備している。この2機はSatUpの中継効果で常にフォーメーションでつながっている状態になる。

2、エアドロップを使用して戦場に到着したモデルはフォーメーションを組んだまま配置する必要がある。今回は、隊長機と副隊長機の2部隊に分けて配置することにした。

※補足:ルールでは触れられていないが、エアドロップは最初空中に配置され、地上から12”遠い設定があるので地上に居るモデルとはフォーメーションが成立しないと考えるほうが無難。
ただ、空中にいるエアドロップ部隊が敵の攻撃を受けてSatUPで地上のCOとつながっている場合は地上部隊はアイゴットユアバック条件を満たすと思われる。

★フォーメーションを応用した具体例その4:
1、④のCOの効果を、②と③の中継で全軍に拡張できる。SatUP装備のCOモデルは、自軍SatUP装備モデルとフォーメーションを形成し、Satupの中継機能で自軍SatUPモデルの味方モデルもフォーメーションに組み込まれる=インフォーメーション状態になる。今回はグループB、グループR、グループYの3グループをSatUPで中継した。

2、グループBのB2モデルが起動中、長距離に隠れた敵を攻撃する場合。通常ならばセンサーレンジ外である状況だ。

3、このとき、パッシブモデルであるグループRのR2がセンサーブーストを使用。SatUPを装備したR1がグループYにいるパッシブモデルCoに中継し、さらにグループBにいるSatUPを装備したパッシブモデルB1を介して、現在アクティベイト中であるB2は敵のセンサーロック情報を得る。

※補足:COのモデルは全ての自軍グループに対してCGLのように働く効果があるため、うまく中継できればコンバットグループを跨いだフォーメーションの形成とフォーメーションで使える効果を利用できる。

ヘヴィギアの戦術研究

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