日本語怪文書の作成は本国より少し遅れてしまうため、3.0の発表から3.1版への移行は１年以内に行われました。今回の以降はかなり急なものでしたが、エデンの新モデル追加に合わせて、3.0版の問題点やフィードバックなどを反映した結果のマイナーアップデートになりました。
ＦＡＱや追加のシナリオなどを予定しているそうですが、数年はこの３.１版ルールで行くそうです。

さて、3.0版と3.1版はルール面においてはほとんど変更はありません。基本的にはわかりにくかった部分の明確化が中心に行われています。ルール面で大きな変更は２つで、大きなものはミッションオブジェクティブ/作戦目的の追加で、もう一つにロックアップルールの追加があります。

3.1版の一番大きな変更点はこのミッションオブジェクティブの変更です。

ｐ19ミッションオブジェクティブの追加
既存の６ミッションから１つを削除し新たに５つを追加。合計で１０種類のミッションが用意されました。
難易度が簡単すぎたブレイクザラインが削除され、代わりに「フラッグ」「ペイブザウェイ」「ブレイクスルー」「レイド」「クレーム」の５つの新ミッションが追加されました。またこれらの１０種類ミッションは重複して取得できないように変更されたため、今までの編成やセオリーが通用しなくなります。
この勝ち方の変更はある意味で、ヘヴィギアが「同じルールを使用する別のゲームになった」ともいえる変更でしょう。勝ち方の変更は編成の変更であり、それは別のゲームになることを意味しています。とはいえ、勝利条件は対戦相手よりＶＰを得る事にはかわりないで今まで通りロボ戦闘を楽しみながら勝利を目指すことになります。
勝ち方の組み合わせが増えたのでプレイヤーごとの編成の個性を楽しめると思います。

ｐ24ロックアップルールの追加
このルールは「Hand」特性を持つモデルはベース接触したモデルの移動を妨げるようになる「かもしれない」というルールです。
一撃離脱で逃げるモデルを足止めすることができるかもしれないことを表すもので、対戦相手の「手がある」モデルとベース接触しているモデルはスピード選択後に移動を希望する場合には、ＰＩスキルの対抗判定に勝利しないと移動ができないというものです。
これは装甲が高いモデルや「Brawl:x」特性のある有利な補正が入り、敵の行動を制限するために敵モデルに近づくという選択肢が生まれました。「Hand」特性が無かったり、装甲差が４以上あるとロックが成立しないため、ギア同士の駆け引きの一つとしてアクセントを加えてくれることになるでしょう。

3.0版から3.1版の変更は調整の面が強く、変更が大きくあったのは各種のデータになります。

＞ロールの見直し
モデルに配分されたロールが見直されます。ＥＧロールとＡＳロールが廃止され、ほぼすべてのモデルが作戦目的に参加できるようになりました。ＲＣやＡＳロールが与えられていたＶＴＯＬモデルはＦＳロール与えられ、ＲＣロールで使用できた一部のバリエーションモデルはＲＣで使用できなくなっています。

＞アップグレードの見直し
スダンダードアップグレードを利用できるモデル数の制限が緩和されています。これによりほぼすべてのモデルがスタンダードアップグレードを利用できます。
ベテラン、デュエリストアップグレードは全体的に見直しされ、ＥＷスペシャリストをはじめとし、いくつかのアップグレードが削除されています。

＞ユニバーサルドローン
アップグレードとして使用されていたユニバーサルドローンですが、これらは独立した１モデルになりました。このため１機の指揮モデルと複数のドローンで構成されたＣＧも編成可能になりました。

＞サブリストの見直し
各フォースに関する過去の設定を反映する形でサブリストが再調整されています。今回の再調整により細かい制約は排除されリターンが大きくなるような方向性に調整されています。

＞武器データの見直し
武器リストのデータに大きく修正が入りました。変更点はオレンジの下線が引いてあります。射程が伸びたり射撃方式が追加されたりいろいろと変わってるのですが、雑に強かったレールガンはまるっきり別の武器になりました。超長距離から狙撃する命中と貫通重視のとがった武器となっております。