スターターボックスからの軍の拡張

今回は軍の拡張について相談されたので自分の意見をまとめてみようと思う。
事前情報として以下の3ページに目を通しておいてほしい。まだ持ってない人はこの機会に以下のページからDLしてみてほしい。
https://heavy-gear-fan.club/rule_sp/1010/

基本ルール
・27p「オブジェクティブ/作戦目的」
・44p「ロール/役割の説明」

フォースコンペディウム
・276p「フォース構築ガイド」

 

◆勝ち方を決めて選ぼう
ヘヴィギアの編成は「どんな勝ち方を目指すのか」を決める重要で楽しい要素だ。様々なモデルがいるため、色々考えながら試行錯誤を繰り返してほしい。
比較的簡単な作戦は以下の3つだ。最初はここから始めてみてもいいかもしれない。
「ホールド」自軍近くに歩兵や量産機を並べて防御的に戦う。地形をうまく活用する。
「ブレイクザライン」ラウンドの最後に足の速いバイク部隊やエアドロップモデルを複数駆け込ませる。なるべく排除されないように動く。
「スキャン」EWの高い偵察モデルで目標にじわじわ近づき最後にトップスピードで敵指揮官に近づける。攻めに使うであろう敵CGの指揮官を指定するのがコツ。

◆鉄板な方法
・見た目で選んで遊びながらから足してゆく
これは立体物を使うミニチュアゲームで自軍を拡張してゆくときの一般的な方法だ。

ダイスを使うゲームは出目次第で戦況がひっくり返る遊びなので確たる正解などはない。ならば見た目が好きなモデルから買い始めるのは1つの正解だ。

この方法で大事なのは2部隊目以降の拡張方法になるだろう。1つ目の部隊は好きなモデルから買い始めればいいとして、戦える編成を目指す場合第二部隊は第一部隊の欠点を補ったり、長所を生かす形で購入するのが理想的だ。

方法はいくつもあるが、それにたどり着くにはある程度のゲーム経験が必要になってくるだろう。

例えば最初に気に入ったのが「電子戦機」であった場合、このモデルは機動力と電子戦能力に優れる一方で、攻撃力や耐久力に不足することが多い。

これを補うような第二部隊の候補は「安くて頭数を揃える量産機=数は耐久力」、「重装甲高火力の戦車やストライダーを運用=主軸になる強い機体の戦闘部隊を用意する」「そこそこの装甲と攻撃力を持つベテラン大型機=コストと性能のバランス化した攻撃部隊」等、様々な方法があるだろう。
電子戦機の長所を生かしたい場合は、EWスキルをサポートするECCM装備の随伴機や偵察ドローンなどがあると良いかもしれない。

◆スターターにちょい足しする場合
スターターにいないSK(ストライク)ロールのギアの種類を増やすと良いだろう。一般的にSKロールのギアは攻撃力と防御力のバランスが良く、使いやすいものが多い。そしてSKロールの「ブレイクザライン」作戦目的も比較的達成しやすい作戦の部類に入る。スターターにいるモデルが装備できない武器が使用できるモデルを選ぶといいぞ。武器リストとにらめっこだ。

別のアプローチとしてECM+/ECCM/EW3+などの特性を持ったエリート電子戦機の拡充がある。電子戦は補助要員だがうまく使うことでヘヴィギアが一層楽しくなるぞ。各勢力でどんなモデルが良いかは具体的なモデルは下の「◆電子戦機の仕事と活用方法」の項目で紹介する。

最後に、諸兵科連合や雰囲気を楽しむ場合、確保要員としてユニバーサルモデルの歩兵セットやビークル類も面白いだろう。これらのモデルは戦場に並べた時にスケール感が生まれて見た目がぐっと良くなるぞ。

ノース:コディアック、ウィーゼル、ライオン
サウス:キングコブラ、シルバースケイル、ダイアモンドバック
ピースリバー:アルゴス、シノビ
ニュコール:アーバレスティア、シャスールMk2、フュージリアかLHT67かLHT71
CEF:HC-3Aホバーカー、MHT68かMHT71
カプリス:別売り足パーツセット、アッコ用スナイパーライフル、HC-3Aホバーカー
ユートピア:(スターターで300TV分あるので不要)強いて言うならMAR-DKかどっちかのエイプ系


◆作戦目的での使い方で考える

VP獲得(勝利方法)は6種類に限られているので、VP獲得方法をある程度のパターン化ができると思う。

①キャプチャー、ブレイクザラインの達成と、相手ホールドの妨害には「移動重視の駆け込み部隊」が適している。
能力値のMR(コンペディムではSPEED)値が9以上のモデルは移動重視といえるだろう。トップスピードを選択することで2回の移動ができるようになるため直距離が移動できるようになる。
48インチテーブルの初期配置エリアで考えるとお互いの配置エリアは12インチあり、両者の間の中立地帯は24インチ離れている。ブレイクザラインは敵の初期配置エリアに侵入する作戦なので、2Rでこの中立地帯を駆け抜けることができるのが理想だ。
序盤の1~2ラウンドは物陰に潜み極力消耗を避け、3R以降の後半戦で一気に相手陣地を脅かす使い方が良い。これらのモデルは装甲が薄いことも多いので、敵の攻撃をなるべく受けないようにするための注意が必要だ。
この時注意が必要なのは、移動力が高いが、AS(エアサポート)ロールを持つ「VTOL機」はこれらの作戦目標を達成できない。彼らはあくまでも航空部隊であり支援部隊なのだ。VTOLを使う時は攻撃に注力しよう。

→RCロールを持つモデル、共通モデルのバイク、共通モデルの小型車、CEFのホバー移動モデル、ニュコールのホバー移動モデル

②アサシネート、ワイプゼムアウトには「デバフからキルコンボ」が適している。つまりPA(パーティクルアクセラレーター)を命中させるかECMの「ハッキング」を成功させて、ターゲットの防御ダイスを減らしてから集中攻撃で一気にたたく作戦だ。
この作戦で重要なことは3つ、「相手の防御ダイスを減らす」「相手の装甲より高い攻撃を持つ武器を使う」「相手より多くのダイスをふる」になる。この条件全てを満たすことは結構難しいし、命中が高く攻撃力の高い武器を持つモデルは総じて高価なため数を揃えるのが難しい。
一般的な方法は、ハッキングをした後に、レッツゼムハブイット命令をかけて、適正距離のヘビーオートキャノンを3回ほど叩き込むことだ。
しかし相手が重装甲の戦車やストライダー機の場合は少し勝手が違ってくる。この場合はAPが2以上の武器を集中させて削り切るしかない。早いうちから覚悟を決めて2Rくらいかけて殺しきる作戦に出よう。

→アドバンス特性を持つ武器を装備した機体、ATM、ヘビーオートキャノン、ヘビーロータリーキャノン、ヘビーライフルなど。

③ホールド、キャプチャー、ブレイクザラインの攻略方法として「数押しで削って耐える」というものがある。これはコストの安い量産機を並べることで敵の攻撃回数より多いモデルで耐えるという作戦だ。この戦い方をする場合は、防御ダイスを増やす位置取りや、攻撃力を増やす命令が大事になってくる。個々の戦力が低いため、ECM「プロテクション」や命令「レッツゼムハブイット/コーディネーテッドアタック」を駆使して上手く立ち回る必要があるだろう。
この作戦に向いているモデルはコスト6以下のモデルと、命令を通しやすくるためのEWスキルの高い指揮官機、命令をお下すための追加の指揮官を得る「2IC(セカンドインコマンド)」アップグレードだ。指揮官能力を高め命令をうまく使うことでこれらの量産機を活躍させて戦うのだ。同時にこれらの強化された指揮官機は弱点にもなる。地形うまく使い指揮官を隠そう。ときには指揮官を囮にして戦う必要も出てくるだろう。
またユニバーサルモデルの歩兵もこの作戦に向いている。モデルタイプが「インファントリー」の場合、専用の武器が無いとインファントリーモデルには2ダメージしか与えることができない。これは言い方を変えるとインファントリーモデルは必ず3回までは敵の攻撃に耐えることができるともいえるのだ。これは数を揃えることで高い耐久性を発揮することを意味する。またインファントリーモデルは地形防御ボーナスを2D6もらえるため、塹壕やバンカーなどの防御陣地を購入して併用できれば高い確保力を発揮するだろう。一方で移動力は低いので彼らを戦場のどこに展開するか初期配置が重要になってくる。

→6TV以下の量産機、ユニバーサルモデルの歩兵、エアドロップ特性を持つ8TV以下のパラモデル

 

④ブレイクザライン、アサシネート、ディティールスキャンを狙う場合「少数精鋭化エリートでゲリラ戦」を展開する方法もある。Vet(ベテラン)特性持つ高級ギアは戦闘力や隠密能力に長けている。また特殊配置ルールで大胆な初期配置も可能になる。また、これらのベテランモデルは、リロールのリソースであるSP(スキルポイント)を1点持っているので出目事故を防ぎやすい。
少数の高性能機を使って地形を生かし、敵の重要なモデルに的をしぼって各個撃破を狙おう。この編成方の注意点はモデルの数が少なくなりやすいため、ホールドやキャプチャーなど頭数で場所を抑える作戦には向いていないことだ。また地形をうまく使いヒットアンドランを心がける必要がある。1機の損失による攻撃力の低下が大きくなりやすい。

→Vet特性やステルス特性を持つモデル。エリート編成オプションの利用。ブラックタロン。

 

⑤ワイプゼムアウト、アサシネートには「重装甲高火力の囮」が向いている。ストライダーや戦車は耐久力に優れ、装甲が10以上のモデルが多い。これらの機体を前に出しながら敵戦力を削り、このモデルの対処に困っているうちに他のモデルで優位を撮ってゆく作戦だ。
これらのモデルは高価なため数を揃えるのが難しく、またFSロールを持っていることが多いため獲得できるVPが減少する傾向にある。そのためFSロールを使う場合は、「囮役」であり「砲台」であり「敵のブレイクザラインを牽制」させる3つの役割をすべてこなしてこの欠点を補う必要があるだろう。

→ストライダー、30TV以上の戦車、装甲9以上のホバータンク、装甲9以上のギア部隊。

 

⑥アサシネートやワイプゼムアウトと相性が良いのが「高所攻め」ができるモデルだ。これらは戦場に依存するがはまると非常に効果的に活躍する。「クライム(登攀)特性」「ジェットパック:6特性」「VTOL特性」を持つモデルは、ビルの上や崖の上などの高所をとりやすい。また「エアドロップ特性」の初期配置を利用することであらかじめ高所に配置することも可能だ。
ヘヴィギアの高所とは「敵モデルのシルエットよりも高い位置」を意味しており、広い視界を得るだけでなく、攻撃と防御にそれぞれゲームボーナスを得ることができる。1つは射線の優位を表すためにモデルの「GUスキルが1向上」する。そしてもう一つは高所を確保しているモデルを見上げる場合は足元の後ろに対して必ず死角発生する。つまりシルエットの一部が隠されるため、常に「部分遮蔽ボーナス」を得る。
このためステルス特性をもつモデルなどでビルの上に陣取ることができれば、そこは絶好の狙撃ポイントになるだろう。これらの高所モデルを倒せるのは同じく高所に展開できるモデルのみになるため排除が非常に難しい厄介な存在になるだろう。
これらのモデルは直接的に勝利ポイントに貢献しないが、要所要所で自軍を助けてくれる存在になる。

→CEF,カプリス、ユートピア、ニュコール、ノースが得意。そうでない場合はユニバーサルモデルのヴァリスやドラゴンフライを活用すると良い。

 

◆電子戦機の仕事と活用方法
電子戦機は主に4つの使い方がある。

1つは「ハッキング」を使用するデバフ要員。これを行う場合は対抗判定になるため、EWダイスを増やす「ECCM特性」とベテランアップグレードの「EWスペシャリスト」があると成功率が高くなる。このため「Vet特性」をあらかじめ持っている特殊電子戦機体があると成功率が高くなるだろう。あとは「センサー:X特性」があるとより安全な敵から遠い場所でハッキングができるようになるだろう。
またこのモデルは「ジャミング」を使用して相手の「オーダー/命令」を潰すこともできるし、優れた偵察機ろして「FO」アクションに使用することもできる。

ノース:ブラックキャット、ウィーゼル
サウス:リディッドイグアナ、カメレオン
ピースリバー:シノビ
ニュコール:ジャーボアをサブリストで強化するか同盟でHC3-Aホバーカーか上記モデルを導入
ブラックタロン:レイヴン
CEF:HC3-Aホバーカー
カプリス:ジャマーバシャンを強化かサブリストの同盟でHC3-Aホバーカー
ユートピア:レシーアーミガーを強化するかサブリストの同盟でHC3-Aホバーカー

2つめは「プロテクション」による防御。これはECM特性があればだれでも使用できるが、アクションを必要とでず常時プロテクションが発動している「ECM+特性」を持つモデルを導入するとスマートだろう。

ノース:ブラックキャット、ウィーゼル、ホワイトキャット
サウス:シルバースケイル、ブラックボックスイグアナ、リディッドイグアナ
ピースリバー:グレイハウンド、シノビ、スカーミッシャー、アルファドッグコヨーテ、サブリストによる強化
ニュコール:ジャーボア、ジャーボアパラ
ブラックタロン;ダークスカミッシャー、レイヴン、サブリストによる強化
CEF:HC-3Aホバーカー
カプリス:ジャマーバシャン
ユートピア:レシーアーミガー

3つめはECCMを利用する「ファイヤーウォールリアクション」だ。意外かもしれないがこれはハッキングから対象を守る最も確実な手段になる。
ECCMは安価な量産機体にもついていることがあるため、ハッキングされたくないモデルに2機ほど随伴させる事で確実に守ることができるだろう。ファイヤーウォールリアクションを使用するには、アクションまたはリアクト+特性が必要になるため、これらのモデルは積極的に行動することは難しいだろう。
ECM+を持つモデルがファイヤーウォールリアクションを使う場合、対抗判定に敗北するとヘイワイヤ/攪乱状態になるため、ECM+特性がラウンド終了時まで消えてしまう点にも注意してほしい。

該当するモデルが多くあるため具体例は避ける。

4つめは「オーダー/命令」を出す能力だ。とにかくEWスキルに成功すればいいため、「ECCM特性」「SatUP特性」やベテランアップグレードの「EWスペシャリスト」、サブリストの「EWスキルを向上させるアップグレード」が相性が良い。
指揮官機本人である必要はなく、「コムズ特性」を持つモデルがフォーメーション内にいる場合、そのモデルのEWスキルを利用することもできる。

 

以上が初期拡張のだいたいの指針になるだろう。
強さを求める場合、装甲と攻撃力が高い武器の組み合わせのモデルを選択するのが鉄板だが、それだけではモデル数が少なくなりホールドやキャプチャーがしにくくなったり、移動力に欠けて攻めあぐねたりする。これら攻撃力の高いモデルを主力とし、主力を補う補助部隊をどう編成して使うかで個性が出てくると思う。

 

 

 

 

フォースコンペディウム修正内容

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