【ヘヴィギア3.1版】カプリスサンプルロスター

カプリスアーミーボックス サンプルロスター

カプリスの特徴は高い耐久性能と地形に捕らわれにくい走破性にある。そして何よりもほぼすべてのモデルがStable(ステイブル)特性を持っている点が挙げられるだろう。その分ややコストは高めで少数編成になりやすいのが注意点になるだろう。

★はじめに

カプリスプレイヤーは登攀を楽にするクライマー特性をほぼすべてのモデルが持っている。このため以下のルールを読み込んでおくと良いだろう。また、カデシュやメギドはもう一つの特殊移動を使えるようになるジェットパックを装備している。
  ・移動ルールの「クライミング/登攀(とうはん)」(p23):通常の対戦相手が使用する垂直移動のルールに対する理解(ぶら下がり状態のペナルティについて)
・ 高所とカバー(p25):
高い場所でのカバー効果について
・ ③高所の確認 (p27):
高い場所を位置どる利点
・【CLIMBER】(クライマー/登攀装備) (p47):
カプリスが利用できる例外登攀ルール(ぶら下がり状態)
・【JETPACK:X】(ジェットパック/ジェット推進機)(p48):ジェットパックムーブルールで出来る事とできないことを理解しよう!

★★100TV編成★★

◆グループ1「確保部隊」 28TV

<プライマリーユニット:GP>
07 アッコ(☆CGL)
07 アッコ
07 ストーカーアッコ
07 ストーカーアッコ

◆グループ2「攻撃部隊」 71TV

<プライマリーユニット:SK>
20 ジャマーバシャン16+コマンド1+コマンディングオフィサー3(☆CO/フォースリーダー)
13 アフェク
17 カデシュニュートロン
22 メギドメテオ

一番扱いやすいGPとSKグループの部隊構成だ。

◆グループ1

概要:
コストが安くそこそこの生存応力とそこそこの攻撃力を持つ部隊だ。相手を削ったり牽制したりするのが目的で、地形を上手く使って生き残ることが仕事の部隊だ。

作戦目的と初期配置:

GP部隊は【ホールド/目標を防衛せよ】を選択して、マーカーを置く場所を考えながら守りやすい地形の近くに配置しよう。

運用イメージ:

GPグループのアッコはクライマーとAgile特性があるため生存性が高い。彼らはあまり前に出ず、地形の防御を使いながら戦う事で粘り強く戦う事ができる。このため自軍配置ゾーンの近くにコントロールマーカーを配置する【ホールド/目標を防衛せよ】作戦目的と相性は抜群だ。
アッコの主兵器はライトロケットッパック(LRP)だ。カプリスのほとんどのモデルはStable特性を持つためレッツゼムハブイットオーダーを必要とせずに+1D6の攻撃修正を得られる点が評価できる。アッコは高い場所に上り(時には壁に張り付いたまま)視界の良い場所から3D6のLRPで敵を牽制し、そのまま建物の陰など地形の裏に隠れることができる優秀なゲリラ機体だ。

 

◆グループ2

概要:
コストの大半をつぎ込んだ主力攻撃部隊だ。指揮能力、電子戦能力、単純攻撃力の全てを揃えているが、役割に違いがあるため、まとめて運用せずに小分けにして使用する。

作戦目的と初期配置:

攻撃力を重視したSK部隊は【ペイブ ザ ウェイ/敵戦力を漸減せよ】を選択。敵グループを半壊させるのを狙ってゆこう。
SKグループはあまりまとめて置く必要はない。運用イメージと合わせて配置のイメージも紹介する。

運用イメージ:

この部隊は性能が違う3つの役割を持ったモデルグループで構成されている。

1つは牽制用の狙撃機だ
メギドメテオの装備するミディアムレーザーキャノン(MLC)は射程、命中、攻撃力共に優れた兵器だ。このモデルは他の味方モデルとは違い「一番戦場を見やすい位置」や「敵または味方のコントロールマーカーが見やすい場所」に配置すると良い。同様にライトアンチタンクミサイル(LATM)も射程に優れた攻撃武器だ。
Climber特性とJetPack:6特性を使えば戦場のほぼどんな場所にも配置できるだろう。一番視界の良い場所を陣取り、高所からMLCとLATMで敵を狙撃してゆこう。

2つ目は攻撃部隊だ
アフェクとカデシュニュートロンはそれぞれ番う武器を装備している。
カデシュニュートロンは最初の一撃を加える係だ。軽戦車のような機体でReact+特性を使用してミディアムパーティクルアクセラレーター(MPA)の一撃を叩き込めばほとんどのモデルをクリップル/中破させることができるだろう。
アフェクはコストと性能のバランスがとてもよくまとまっている機体だ。このモデルはクリップル/中破してもほぼ性能が下がらないため、継続戦闘能力が高い。このため半分囮のように機能できる。
MPAで中破した敵にとどめを刺すのにこのモデルが活躍するだろう。戦場中央の地形に陣取り、地形の壁に張り付きながらライトロケットパック(LRP)で牽制攻撃に使う。
もし近くに敵の指揮官機や電子戦機がいる場合は、トップスピードで積極的に前に出て敵の背後にまわりこんでからミディアムロータリーキャノン(MRC)を叩きもう。そのあと袋叩き似合うけど割と生き延びるぞ。

3つ目は指揮と電子戦の部隊だ
ジャマーバシャンはこの編成の中核になる大事な指揮官だ。この1つのモデルには3つの重要な仕事がある。
1つは味方の防御だ。このモデルと周囲6インチにいるモデルはECM+特性によって常に射撃攻撃から守られている。(射撃攻撃に対して+1D6の防御修正を得られる。)このためこのモデルはあまり前に出さずに、戦場の陰に潜み、味方のメギドやアッコを守るのに使おう。バシャンやアフェクと一緒に前に行く場合は地形をうまく活用しフルカバーを得るように動こう。
2つ目の仕事は指揮所だ。このモデルはコマンドアップグレードにより2点のコマンドポイント(CP)得ている。またCOアップグレードによってハイコマンダーのルールが使用できるようになり、全ての味方グループに対してオーダー/命令を発令できる。命令を使って有利な状況で戦闘を進めてゆこう。
カプリスはほとんどのモデルはStable特性を持っているため、レッツゼムハブイットオーダーを使うことはほとんどないだろう。オーダー/命令はトライアゲインオーダーで判定の結果が悪かったモデルを救うことがメインになるだろう。CPは2点しかないので上手く使ってゆきたい。
3つ目の仕事はECMアタックだ。拡張された24のセンサーレンジを活かして安全な場所から敵をロックオンし、ECMアタックを仕掛けよう。センサー範囲がやや短いため戦場の奥にいるとECMを使う機会に恵まれない。前に出ると攻撃を受けるので立ち回りが難しい指揮官機になるだろう。
メギドがECMアタックを受けそうなときは、React+を使ってECCMファイヤーウォールで守ると良いかもしれない。
ジャマーバシャンは電子戦機にしては装甲が高く打たれ強い。ギアに比べて耐久力が多いため、フィールドガンの直撃でも即死しない可能性がある頼もしい機体だ。またクリップル/中破しても性能が下がらないため破壊される寸前まで優れた指揮官機/電子戦機として重宝するだろう。

 

★★150TV編成★★

これはアーミーボックスで組める150TVの例だ。100TVで使用した編成に多少のアレンジを加え、以下の第3グループを追加したものだ。

◆グループ1「確保部隊」 28TV

<プライマリーユニット:GP>
07 アッコ(☆CGL)
07 アッコ
07 ストーカーアッコ
07 ストーカーアッコ

◆グループ2「攻撃部隊」 85TV(ベテランコンバットグループ)

<プライマリーユニット:SK>
22 ジャマーバシャン16+コマンド1+ベテラン2+コマンディングオフィサー3(☆CO/フォースリーダー)
16 アフェク13+ベテラン2+AIN1
20 カデシュニュートロン+ベテラン2+AIN1
27 メギドメテオ+ベテラン2+AIN2+セカンドインコマンド1(☆2IC)

◆グループ3「火力支援部隊」37TV

<プライマリーユニット:FS>
30 アモン(☆CGL)
07 ストーカーアッコ

◆100TVからの変更点

作戦目標のために、囮兼攻撃役の重装甲モデルの3つめのグループを追加している。

また、グループ2をベテランコンバットグループに指定し、全てのモデルはVet特性を得ている。
Vet特性を得たモデルは1SP(スキルポイント)を獲得する。これにより指揮官のバシャンは3CPを得て、セカンドインコマンドのメギドは2CPを得ている。SPとCPの変換ルール(p9)も参照。
アフェク、カデシュ、メギドの攻撃要因はベテランになることでカプリス共通アップグレードのAIN(p231)を利用できるようになり、GUスキルを1上昇させている。 AINはベテランアップグレードのインプルーブドガナリー(p42)より優れた選択肢だ。積極的に活用してゆきたい。これらのモデルも同様に1SPを獲得しているので、ここぞという時の攻撃や、自分自身の生存能力を高めるために使ってゆくのが良いだろう。またメギドはでセカンドインコマンドアップグレードで1CPを得ているこのCPはオーダー/命令に使用せず、自分自身のために消費する。もしメギドの近くにジャマーバシャンがいる場合はComms特性の「命令中継」ルール(p47)を利用してオーダーを出せるようになるだろう。
使用モデルに変化はないが、アップグレードを利用することでコンバットグループ全体の戦闘力は大きく向上している。

◆グループ3

概要:
大幅強化した第2グループとは違い大3グループは重装甲のアモンを中心とする控えめな編成だ。

作戦目的と初期配置:

このFS部隊は、味方のGPグループとの連携を活かして【クレーム/戦場を制圧せよ】の「横分割」を選択し、敵の数を減らしながら数での勝利を目指してみよう。この目的はGPグループの【ホールド】と相性がよく、ホールドのコントロールマーカー置くときにクレーム条件も意識してみよう。各グループのモデルは、戦場の片側と戦場中央線を意識して置くと良いだろう。

運用イメージ:

ストーカーアッコはGPのアッコと同じだ。添えものとしてコントロールマーカー付近でLRPで牽制攻撃に徹しよう。Stable特性と高所からの攻撃の組みあわせは地味だが強力な攻撃手段になるぞ。

アモンは文鎮のような存在だ。でかく、硬く、強い。第二部隊の後を追うように前進して敵戦力を削り取るのに使用しよう。
アモンの弱点は「格闘攻撃を鍛えたデュエリスト」と「AP1による削り殺し」だ。前者は編成の段階でわかるので相手の格闘モデルからうまく距離をとるように配置しよう。後者はLRPの集中攻撃で壊れることを意味している。逆に言えば敵からの攻撃を集中されないように動けるならばちょっとやそっとでは破壊されることが無いモデルと言える。
装備した2つのヘビーロケットパック(HRP)は恐ろしい攻撃力を持つ範囲兵器だ。装甲7以下の量産型モデルの集団を見つけた場合、積極的に死の雨を降らせてゆこう。命中するだけで面白いように敵が吹き飛ぶぞ。
範囲攻撃を使う場合、なるべく攻撃ダイスを減らさないように動こう。例えば、地面を攻撃すれば多くのモデルを狙える場合があったとしても、セカンダリーターゲットには攻撃ダイスが減少するのでまぐれ当たりに期待するしかない。プライマリーターゲットを指定して確実に潰してゆく方が良い。他にも最適範囲で攻撃する事と、トップスピードを宣言しないようにすることを注意すればアモンの2回のHRP攻撃は活躍するだろう。AOE特性のルール(p46)もよくチェックしておこう。

 

★サブリストを使ってみよう★

カプリスは3つの個性的なサブリスト(p231)を使用できる。ここでは各リストの特徴やおすすめのアップグレードについて紹介してゆこう

【専用共通ルール】

もしベテラン化する場合は「AIN/サイバー接続」ルールは安いコストでGUスキルを上げることができるので良い選択肢だ。特に2A(アクションポイント)以上あるモデルは低コストの投資で大きなリターンがあるので積極的に利用したい。
カプリスの標準モデルにはSOで使用できるモデルが存在しない。別途CEFモデルが必要になるが、「アボミネーションズ/忌まわしき者ども」を使うことでSOユニットを活用できるようになる。(似たような方法として、SOモデルのために共通モデルリストからインファントリーを選択する方法もある。)

【CID(カプリスインベイジョンデタッチメント)/カプリス侵攻分遣隊】

カプリスの侵略軍だ。「コマンダーズ インベースメント/指揮官の投資」をうまく活用することでアモンやモアブような兵器をRCやSOなどの特殊配置が可能なコンバットグループに配置できるようになるだろう。
「コンスプリクション/徴収兵」ルールは歩兵部隊を運用する時に真価を発揮するだろう。安価な歩兵い部隊はホールドコントロールマーカーの確保に最適で、浮いたコストで強化したギア部隊は戦闘に集中できるようになるぞ。


【CSE(コーポレートセキュリティエレメント)/企業治安部門】

カプリスの企業施設軍だ。「アプロプリエーション/潤沢な予算」は見た目を面白くできる。特に最近発売されたエデン系モデルのウォーロックを加えることで電子戦機のバリエーションを獲得できるようになるだろう。
「アクイジションズ/買収」は勝利条件の選択肢を増やす良いルールだ。耐久力の高い重装甲ストライダーとの相性が良いだろう。

 

【LRC(リベラティ レジスタンス セル)/カプリス解放戦線】

カプリスの反乱軍を表すルールだがヒロイックな編成が楽しめる。「ヒーローズ オブ レジスタンス/解放の英雄達」はデュエリストで戦力を強化できるが、調子に乗ってデュエリストアップグレードを使いすぎると頭数は少なくなってしまう点に注意したい。
「アンブッシュ/伏兵」はSKやFSなどの強力な攻撃力を持った部隊にも「特殊配置:スペックオプス/特務配置」を解禁する。「エリミネーション/排除」ルールとの相性も良く、JetPack:6特性持つメギドとの相性が良いだろう。
またはジャマーバシャンをこの方法で送り出して相手のオーダー/命令の妨害に充てるのも良いだろう。

★軍拡に向けて★

カプリスのプラスチックアーミーボックは優秀でありほとんどの主力モデルを網羅している。

脚よ!脚が欲しいわ!

カプリススターター箱の最大の特徴は「胴体の数が多い(=脚の数が少ない)」という1点に限る。このためカプリスプレイヤはアーミーボックスを買い足すくらいなら足を個別注文したほうが手っ取り早い軍拡ができるのだ。
多くのユーザーからの要望により、DreamPod9社の公式通販ではレジン製の脚だけが販売されている。「少し値上げしてもいいから脚増やしてくれればいいのに」というお気持ちはぐっとこらえてこの次善の救済策に飛びつくのが賢明なカプリスプレイヤーだ。
単品セットもあるが、脳死で5組セットの「5x Caprice Mounts 4 Small Legs and Hips Resin Parts」を注文すればとりあえず安心だ。
追加の脚でアフェクを足すことで頭数を補う選択肢が生まれるだろう。

同盟求ム!

次にカプリスプレイヤーが欲しかるのが、優秀な電子戦機だ。カプリスのバシャンも優秀な電子戦機だがセンサーレンジが短く、センサーロックに苦労することが多い、このため同盟戦力としてCEFからHC-3Aホバーカーを1~2輌迎え入れたくなることもなるだろう。
君のカプリス企業がCEFの支配を良しとしないならば、テラノヴァのブラックタロンに同盟を求めても良いこの場合、電子戦機レイブンを雇い入れると良いだろう。

スナイパーアッコ(GP,SK,FS)p232

ライトライフル(LRF)を装備したスナイパー型のパーツは個別注文になる。公式のパーツ注文で「Sniper Acco LRF Upgrade Part」を注文するか、テラノヴァ系のプレイヤーからプラスチック製のLRFパーツを譲ってもらって改造する必要があるだろう。もし、君の手先が器用ならアッコのライトオートキャノン(LAC)の銃身をプラ棒などで長くして、「ライフル」として使用するのも良いだろう。実際、いくつかのテラノヴァ系ギアが使用するライトライフルのデザインはLACの銃身を伸ばしたものなのだ。

ペレグリンガンシップ(FS)p235

VTOLルール(p51)を使用する軽戦闘車輛。3アクションのアモンを使う場合、ペレグリンを1機随伴させると丁度良いFSプライマリーユニットが作れるだろう。装甲が薄く打たれ弱いので遠くから狙える連装型ライトアンチタンクミサイル(LATM+Link特性)に換装することで、遠方の上空から死の雨を降らせる事ができるだろう。
対空レーザー砲には弱いのでVTOLルールで上昇する時は、位置取りに注意てほしい。また命中が少し犠牲になるが、トップスピードを使えば「地形の中から上昇→視界の良い上空から攻撃→下降して地形に隠れる」という攻撃ヘリムーブを堪能できるぞ。

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